時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

修羅雪姫

2008-09-10 | 映画


その国では
500年に及ぶ
鎖国が今もなお続いていた

世界から孤立したまま
希望もない絶望もない
静だが
淀んだ空気が
その国を支配していた

法改正を求めた運動は
武力衝突となって激化したが
国家によって
徹底的に鎮圧された

このとき
反政府組織の制圧に
政府が雇ったといわれる暗殺集団が
建御雷家(たけみかづちけ)一族だった

建御雷家とは
隣国で帝に古来より仕えてきた
近衛兵の一族

隣国では
近代化の中で
帝政が崩壊し
彼らは祖国を追われ
この国にたどり着いていた

そして彼らは
報酬さえ受け取れれば
誰をも殺す
暗殺集団化していた



その中のメンバーの1人
雪(釈由美子)は
建御雷家直系唯一の子孫

幼い頃から
殺人術を教え込まれてきた雪は
今や何の感情も持たない冷酷な殺人鬼に成長する

ある日
メンバーのひとりである安嘉(あき)が
建御雷家を裏切った
頭領ある白雷(嶋田久作)の命により
安嘉を追う雪

命令どおり安嘉を抹殺した雪の前に
空嘉(くうか)と名乗る老人が現れ
雪に衝撃的な事実を打ち明ける

「あなたの母を殺したのは白雷だ!」

敵を討つなら一族継承の座を取れ
討たぬなら住みかを去れ

一族を抜け出すか
一族継承者の座を取るか
何れかの道を選ぶんだ

もし抜け出す道をえらぶなら
鉱山跡へ来い

そう言い残し空嘉は姿をけす

白雷の元へ戻り
真意を問いただす雪
そして
空嘉の言葉が
真実であると確信した雪は
猛然と白雷に斬りかかる

しかし
白雷に敵うはずもなく
雪は追っ手を振り切り逃走

山道まで逃げ込んだ雪は
偶然通りかかったトラックの荷台に潜り込み
追っ手の追跡をかわした



目を覚ますと
見知らぬ家の中に
自分がいる事に気づく

反政府運動に手を染める
トラックの持ち主・隆(伊藤英明)は
雪が建御雷家であることに勘付いていた

雪を警戒し
事前に身動きを取れないようにしていたものの
そこは建御雷家直系唯一の子孫・雪
あっけなく形勢逆転

「お前を殺すつもりはない」

空嘉に会うため
鉱山跡に向かった雪は
再び建御雷家の襲撃を受ける
この争いで
雪を庇った空嘉は絶命

雪もまた
双磨との格闘に勝利はしたものの
深手の傷を負う

朦朧とした意識の中
雪は隆の家へ…

外出先から戻った隆は
血まみれになった雪を見つける

「標的が現れたら考える間もなく体が動く…」

そんな雪の言葉に
活動の上で多くの罪のない人間を
無差別に殺した己と雪をダブらせる

心に傷を持つ二人は
次第に惹かれあうようになる
長い間閉ざされた心を開いていく雪
しかし
建御雷家は
未だ雪を殺そうと
追跡の手を緩めてはいなかった

そして
隆にもまた
反政府運動の魔の手が迫っていた



ようやく「修羅雪姫」見れた

志保美悦子さんが
一線を退いて以来
日本を代表する
実力を伴うアクション女優は
水野美紀さんしかいない
と思ってましたが
意外と釈さん頑張ってました

初主演映画だったそうで
台詞に関しては…
寡黙な設定で
抑揚のない喋り方も何気にスルー
基本的に
叫ぶか唸り声上げてるかです

ストーリーとか
内容とか
カメラワークとか
そんなの二の次(笑)

チャンバラアクションが
楽しかったです!