時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

みをつくし料理帖9 ~美雪晴れ~ 28

2014-07-12 | 読書
澪と
小野寺数馬との別離
翁屋料理人
又次の死
悲しい出来事が続いていた
‘つる屋’でしたが
名料理屋「一柳」の主
柳吾から芳が求婚され
幸せの兆しが見えたようでしたが
当の芳は
なかなか承諾の返事を出来ずにいた
どうやら
一人息子・佐兵衛の
許しを得てからと
気持ちを固めているらしい

方や澪も
幼馴染みのあさひ太夫こと
野江の身請けについて
料理人としての
自らの行く末について
相変らずの
八方塞がり
と思いきや

御用商人にして札差
摂津屋の主人
助五郎の助言受け
澪は
翁屋再建中の
軒下を借り
鼈甲珠を一個二百文で売ると言う
商売を始めた
そして翁屋の
仮宅営業が終わる頃をめどに
‘つる屋’を辞し
夢を現実のモノとすべく
新たな道を
進み始めるのでありました



取り敢えず
佐兵衛の許しを得て
晴れて
一柳の女将となった芳
これで
ひとつ問題は解決!

佐兵衛が
料理人としての道を
拒絶した事で
天満一兆庵の再建は
消滅したかと思いきや
何と
柳吾が
己の後継として
佐兵衛と澪を
考えていると発言!

そうきましたか…

最終巻で
佐兵衛の料理人としての
話が語られるかな
わかりませんが
希望は出てきました
こちらも
問題解決!

と言う事で
あとは
来月発売予定と言う
「天の梯」で
野江が澪の手で
身請けされ
共に手を携え
生きていくと言うラストを
読むだけでございます

願わくば
登龍楼が潰れて
消え去って頂きたいですね~
永田源斉先生は…
いっか
現状維持で


特別収録として
小野寺数馬と
房州の流山の酒屋「相模屋」の主人
白味醂を開発した
紋次郎が出会う
「富士日和」と言うお話が
収録されています
澪を料理を通して
人と人が縁を結ばれていく
切なくて
も~切なくて…
ですが
澪の料理を口にすることで
かつて愛した人の
成長を嬉しく思える数馬
白味醂普を使って
こんなにも
素晴らしい料理を作ってくれる
「天下を取れる味」と励まされ
その言葉を信じて
まい進する紋次郎
美しい…

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