時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

水鏡推理3 パレイドリア・フェイス 32

2016-08-04 | 読書
栃木県北部
福島県との県境に近い
猜ヶ宇部郡猪狩村
広大な面積のうち
9割が
人の住まない山林
県民ですら
知られていない
貧村の斧研山に
地震後
出現した巨大な土の塊
人の顔そっくりの隆起は
‘人面塚’と名付けられ
一躍
脚光を浴びることになる

その隣村
笛吹村では
地球のN極S極が逆転する
地磁気逆転の新たな証拠が見つかる
立て続けに発見された
地球の成り立ちの常識を変える
2大現象に
文科省タスクフォース
ヒラ事務官・水鏡瑞希が挑む!



事件は会議室で起きてるんじゃない!
現場で起きてるんだ!


「探偵の探偵」最終巻では
沖縄波照間島で
大活躍した
水鏡瑞希ですが
今回も
現場第一主義!?
官僚に
追随することなく
自らの
信念に基づいて
行動を起こします

そして
3作品目の相棒は
廣瀬秀洋27歳
官僚の中では
異端児?
単に
東大出身者じゃないって
だけ何ですけどね


世界でも
イタリアと
日本でしか
見られない
地球磁場逆転地層
千葉ニアン
ブッ混んできましたかぁ~

突如
出現した人面塚と
地球磁場逆転地層の発見
しかも
千葉以外に
鹿児島・新潟そして
今回の栃木と
立て続けに発見
ついでに
これらすべての地層を発見したのが
安詮院大学の
久保忠幸教授のグループ
と言うのも
怪しい…

事実だとすれば
教科書の書き直しも
ある訳で
当然事実確認は必要

ことの他
失態・失敗を嫌い
体面を重んじる
霞が関の官僚どもは
当然
自ら行動を起こすことなく
下っ端に
押し付ける訳ですよ
しかも
何故か
今回の磁場逆転地層には
否定的と言うか
水鏡と廣瀬の
報告書が
久保教授の発見を
肯定する内容とわかるや
捻じ曲げようと
圧力をかける有様
今までで
一番
読んでて
腹のたつ官僚陣営…
トカゲのしっぽ切りが
公言と
余りに露骨に行われてるのに
引いたぁ~


斧研山の所有者
紀伊芳孝の商売根性
権力を笠に着る
傲慢な態度が
霞が関の官僚とダブル…

救いは
廣瀬秀洋が
世間一般の常識に近い
感覚の持ち主で
真っ当な
正義感を失っていなかった
と言う点です
自分の持てる特権を使い
瑞希を救い出すあたりも
カッコよかったです

そうそう
地質学にいついての
下りについては
正直
複雑と言うか
難解で
チンプンカンプンでした

この記事についてブログを書く
« Race to London 2016 | トップ | 安曇野わさび田湧水郡をゆく ... »
最新の画像もっと見る

読書」カテゴリの最新記事