万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの〈叫び〉 34

出発点となった
リサイクルショップ
‘チープグッズ’に戻った
凛田莉子
ムンクの絵画「叫び」の
盗難事件を機に
過去最難関の謎へと導かれる
事件を追ううち
探偵になった
小笠原悠斗との
心のすれちがいにも
真意が見えはじめ…

人の死なないミステリ
「万能鑑定士Ｑ」シリーズ
遂にここに完結



角川文庫から
「万能鑑定士Qの謎解き」が
発売されたのが
2014年5月
今月10日
満を持して
万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの〈叫び〉 が
発売されました

2014年5月!?
「探偵の鑑定」
「水鏡推理」が刊行され
しかも
凜田莉子や小笠原悠斗が
登場すると言う
展開に
Qシリーズが
丸2年と2ヵ月
発売されていないと言う事に
今更
気付いた次第です

紆余曲折
色々ありましたが
凛田莉子と小笠原悠斗
ハッピーエンドです
‘チープグッズ’で
鑑定士として
持ちこまれて品定めをしつつ
その品の
背景をも調査する生業を
探偵となった
小笠原悠斗が調査する
と言う形態で
共に共存する感じです
公私共々

イマイチ
頼り甲斐のなかった
小笠原悠斗に
「ロジカル・シンキング（論理的思考）」
「ラテラル・シンキング（水平思考）」
両者の間を埋める
「クリティカル・シンキング（批判的思考）」の
キーパーソン的役割を
あてはめたて
落ちとしたところは
流石でござんす

オスロ美術館に
展示されていた
世界的名画
ムンクの「叫び」が
実は
若気の至りで
描いた
コピアの贋作だったとは…
で
本物を
返そうと
贋作の当事者である
コピアこと
弧比類巻黎弥が
画策していた
と言うのも
想定外の驚きでした

コピアが
世界的修復家
植村寛雄の悪事を
つまびらかにする
手助けをしています
あれれ？
コピア
正義の人っぽくなってる？

UNEAPや
ルーブルと言った
華やかな
世界をまたにかけて
活躍する道も
才能もありながら
一介の
リサイクルショップで
ささやかな
幸せを選んだ莉子
これは
松岡圭祐の
理想とする
女性像？
なんでしょうかね～

完結編とあって
松岡圭祐の描く
各シリーズのヒロイン
紗崎玲奈・浅倉絢奈・水鏡瑞希
も登場してまいります
個人的には
雨森華蓮のその後と言うか
今後の方向性が
気になっていたので
登場してくれて
嬉しかったです

早稲田大学理工学部の
氷室拓真先生と
臨床心理士の
嵯峨敏也先生は
登場しませんでけど