時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

アリアドネの弾丸(下) 24

2012-09-23 | 読書
これまで
捜査現場で問題を
司法解剖の闇に紛れ込ませ
有耶無耶にしてきた
警察組織や法医学者にとって
医療主導による
エーアイセンターの稼動は
死活問題!

と言うことで

元警察庁刑事局局長
警察庁初動遊撃室警視
元極北市監察医務院院長

何より
肩書きが優先する日本において
警視庁じゃないですから!
警察庁の御歴々がしゃしゃり出て
しかも
捜査をどうとでも操作できそうな
監察医務院の地位にある人物が暗躍し

そこに
『螺鈿迷宮』に登場した
桜宮一族の生き残りが加わり
魑魅魍魎の集団と化した輩が
ジワジワト
東城大学医学部付属病院を侵食
エーアイセンター潰しに
躍起になった訳です

対する
田口&白鳥の
東城大学医学部付属病院は
警察庁刑事局刑事企画課電子網監視室室長・警視正
桜宮警察署捜査一課所属・警部補
ドイツ・ジュネーブ大学画像診断課准教授
房総救命救急センター診断課・病理医
東城大学医学部付属病院・放射線科准教授

こちらも
個性豊な面々が
一致団結?し
東城大学医学部付属病院存続
エーアイセンター創設のため
反撃に出ます

後半
高階権太病院長無実の証明と
友野優一殺害のからくりが
つまびらかにされるのですが
犯人の反論を
ことごとく
コッパ微塵に打ち砕いていく
白鳥圭輔の毒舌が
も~たまらんですよ
辛辣なモノ言いに
清々しさすら
感じてしまいました

昏睡状態に
陥っていると思われたいた
高階権太病院長
実は
単なる‘タヌキ寝入り’だったことが判明
周囲の人間が
死闘(?)を繰り広げているのをよそに
病院の長である高階権太は
タヌキ寝入りのズル休みをしていたとは…

今回
貧乏くじを引かされたのは
院内の
殺人事件で拘束された高階に替わり
院長権限代行を務めた
黒崎誠一郎臓器統御外科教授
リスクマネジメント委員会副委員長
のようです

いや

東城大学医学部付属病院神経
内科学教室講師及び
不定愁訴外来責任者にして
リスクマネジメント委員会委員長
電子カルテ導入委員会委員長
医療事故調査委員会創設検討会のメンバー
ついには
エーアイセンター・センター長の職まで
押し付けられてしまった
田口公平が
今回も一番の貧乏くじを引かされた
人物ですかね(笑)

そうそう
田口公平のあだ名と言うか通称が
新に加わりました?
‘腹黒タヌキの懐刀’だそうです
腹黒タヌキは
言わずもがな
高階高階権太そのひとです

因みに
東城大学医学部付属病院が誇る
開闢以来の腹黒コンビと言うのがいるらしく
ひとりは
高階高階権太病院長
もうひとりは
ご存知
不定愁訴外来看護師・策士・藤原真琴!

時は流れ…

エーアイセンターの除幕式で
物語が幕を閉じます
閉じますが
そのセンターが
建てられた場所と言うのが

碧翠院桜宮病院の跡地
スリジエ・ハートセンターが建てられるハズだった跡地!
しかも
完成したセンターのフォルムが
でんでんむし…
焼失した
碧翠院桜宮病院の造型そのもの


完璧に
波乱が予想される終わり方でした
田口公平の受難は
まだまだ続きます

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