空也十番勝負3 青春篇 ～剣と十字架～

人吉城下の
タイ捨流丸目道場で
修行を終えた坂崎空也は
仇討ちを企む
薩摩東郷示現流
酒匂兵衛入道一派の刺客から逃れるため
五島列島の福江島へと向かった
平和な島で
剣術稽古に励んでいたが
そこにも刺客は忍び寄り
空也はさらに北へ
隠れ切支丹と
異人剣士が潜む野崎島へと辿り着く

　

小生が
現在読んでいる
佐伯泰英氏のシリーズは
『新・古着屋総兵衛』
『吉原裏同心抄』
『空也十番勝負』
なんですけど
これらシリーズは
いわゆる
続編的なシリーズでして

『新・古着屋総兵衛』15巻　の前に　『古着屋総兵衛』全11巻
『吉原裏同心抄』3巻　は　『吉原裏同心』全25巻
『空也十番勝負』3巻　に至っては　『居眠り磐音　江戸双紙』全51巻

しかも
佐伯泰英氏は
長編シリーズが
『酔いどれ小籐次留書』
『鎌倉河岸捕物控』
を始め結構ございます
これだけ同時進行の作品
執筆していて
登場人物とか背景とか
話の展開とか
ごちゃごちゃに
ならないんでしょうか
コミック雑誌並のハードワーク
「執筆」～「編集」～「校正」～「校閲」
凄まじい
早さで繰り返されている…
この情熱
このパワー
あふれ出るストーリー
脱帽です

文字は大きく
歴代の
時代劇作家に比べると
かなり読みやすい
なので
1日あれば
読めてしまう
最初から
文庫本形態で発売されるのも
嬉しい
とは言え
ここまで
長いと
読者としては
嬉しい反面
そろそろ終わろうよ…
と思わないでもない

今回の相手は
試し斬りを繰り返していた
神父剣士
マイヤー・ラインハルト

野太刀流の「抜き」
の一撃で勝ちを得た空也の口から
「坂崎空也、三番勝負」
との呟きが洩れたのを
しまは確かに聞いた

う”～～
まだ三番勝負
やっぱり
全10巻って流れか…

ここまで来ると
読者と執筆者・佐伯泰英氏との
根競べ（戦い）です

わかっているのは
最後の10番勝負の相手が
野太刀流
薬丸新蔵だってこと！
勿論
対峙する場所は
尚武館小梅村道場！