時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

新・古着屋総兵衛17 ~いざ帰りなん~

2018-12-29 | 読書
北郷陰吉の報告では
鳶沢一族の荷運び方
文助の様子がおかしいという
分不相応な料理屋に出入りし
怪しい白い粉を手に入れている
十代目大黒屋総兵衛こと
鳶沢総兵衛勝臣は
北郷陰吉の他
林梅香、忠吉、筑後平十郎を召集して
文助の後をつけるのだが
見事に巻かれてしまう

一方
大黒屋の一番番頭
鳶沢信一郎率いる
交易船団は
カイト号を建造している
バタヴィアのオランダ商館造船場に人を残し
ホイアンで
最後の荷を積み込み
いよいよ帰国の途についた



世界の情勢を
諸外国の覇権争いを
身をもって体験し
熟知している
グェン・ヴァン・キこと
十代目総兵衛勝臣と
まっこう
刃向える大物は
もう
日本にはおりません!
薩摩藩との
攻防以降は
小物ばかり
この先
倭国の敵は
必然的に
スペインやイギリス
諸外国となります

徳川の御世
江戸時代が終焉に向かう中
総兵衛勝臣が
数百人と増えた一族をまとめ
新しい時代を生き延びるには
どうしたって
日本の外に
目を向ける必要がある

このあたりが
潮時です

読まずとも
見えてしまう
最終巻

大黒丸は
今回の航海をもって
加賀藩へ払い下げられ
新たな航路をいく

総兵衛勝臣は
イマサカ号に乗り込み
妻となった桜子と共に
勝臣の母
今坂恭子が待つ
ホイアンへ

恐らく
完成したカイト号に乗り込み
イマサカ号と共に
一度は
日本に戻ってくるけれど
最終的に
4度目の航海に出て
アメリカあたりに行くんでしょう
因みに
蘭方医・加納恭一郎も同行
となると
砂村葉も一緒に行くでしょう

やっと
終わってくれる…

文庫に挟まれていた
‘佐伯通信’なるモノを
眺めたら

12月14日
空也十番勝負 青春篇『未だ行ならず』上下
出てるのね
買うわ!

1月4日
居眠り磐音『奈緒と磐音』

運命に翻弄されて
別々の道を歩むことになった
二人の関前藩での幸福だった日々を描きます

今更
二人の話ですか?
いつまで
この作品に
執着するんですか?

と思ったら

2月8日
居眠り磐音[決定版] 陽炎ノ辻
え"!? 
決定版ってなに?

一部加筆修正して
全51巻出すつもり?

いい加減にせい!

随分と
姑息な手
使い始めましたね
佐伯泰英
ネタ切れってこと?
新たな
新作は
もう書けなくなったってこと?

この記事についてブログを書く
« 2019 Hopman Cup ~Round Rob... | トップ | 石垣島のビーチ »
最新の画像もっと見る

読書」カテゴリの最新記事