時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

空也十番勝負4 青春篇 ~異郷のぞみし~

2018-07-21 | 読書
五島列島の野崎島を後にした坂崎空也は
高麗との国境の島対馬に辿り着く
岬で彼の国を眺めていると
対馬藩士に声をかけられ
佐須奈関所内の道場での
滞在を許されることになった
数日後
与頭の唐船志十衛門に
朝鮮の帆船への同行を求められる
これまでの経験から
何かしら
厄介事に巻き込まれると察知した空也は
御岳に登ると告げ
佐須奈を後にした
案の定
唐船志十衛門に従っていた
府士の追跡を受ける事となった空也は
街道を避け雑木林を抜ける中
鵜飼寅吉と名のる男と出会い
行動を共にすることとなる…



父坂崎磐音同様
息子空也も
この先
長い付き合いになりそうな男
鵜飼寅吉と出会いました
流れ的に
寅吉さん隠密でさぁ~ね
何気に
徳川のために
働いている空也!
そして
磐音同様
毎回
厄介ごとに巻き込まれ
東郷示現流に加え
老師・李智幹率いる
高麗剣法の一派にも追われます
まっ
老師の一番弟子
林大圭を倒しちゃいましたから
狙われますわね

四番勝負は
老師・李智幹との一騎打ちでした
勝ちましたよ当然!
となると
この先
東郷示現流に加え
高麗剣法の一派にも
追われる身となるのか?
と思いきや
実は
老師には李遜督と言う
息子がおりまして
この親子が
反目しあってまして
と言う事は
流れ的に
空也と相性が良い!
正統派の剣術士
共に鍛錬の日々を過ごしていたのです!
しかもこの御仁
非常にできた人なんです!
なので
仕返しとか仇討なんて
流れにはなりません!
父智幹の後を継ぎ
高麗剣法を
健全な流派にしてくれそうな感じ!
東郷示現流に
追っかけられるだけで
十分です!

一方
東郷示現流に
追われる原因となった
薬丸新蔵ですが
小梅村で
おとなしく?
修行に明け暮れておりました
がある日
五人の薩摩者による
突然の襲撃を受けます
当然
尚武館小梅村道場主
田丸輝信は制止しますが
攻められちゃね~
当然
新蔵勝ちました!
勝ちましたけど
世話になっていた道場で
騒ぎを起こしちゃ~
いられません
磐音の到着を待たず
小梅村を去ってしまいました
何処へ行くんでしょうね~

この小競り合いにより
東郷示現流(薩摩藩)と
直心影流(坂崎磐音)が
反目するのでは?
と思いきや
それはないようです
速水左近の計らいで
十一代将軍徳川家斉が
薩摩藩主
島津重豪と共に
お忍びで尚武館道場に来訪
家斉さんがいる前で
空也の行動が明らかにされます
しかも
薩摩藩の重鎮
渋谷重兼の孫娘にして
江戸藩邸重臣
渋谷重恒の娘眉月と
坂崎家の息子空也とは
相思相愛
ゆくゆくは
縁続きになること間違いなし!

坂崎家と薩摩に新たなる縁が生じたことは確かじゃな
坂崎 時にわが隠居所に訪ねて参れ


島津重豪としては↑って
言うしかないやね~
これで
東郷示現流に
追われなくなると良いんだけど…

そうそう
その他の方々ですが
動きがありました
まず
豊後関前から奈緒さん!
次男鶴次郎
長女お紅と共に
江戸にやってきました
因みに
長男亀之助さんは
紅花栽培の仕事があるので
同行していません

江戸に来た目的は
鶴次郎さんを
仙台堀伊勢崎町の
本所篠之助親方の元で
紅花修行させること!
だったようです
自分がどんなに頑張っても
関前紅が最上紅を超えることは出来ない
亀之助や鶴次郎の代でも
肉薄しても凌ぐことはないだろう
それでも
いつか
孫達の代に
関前紅は最上紅を超えた
と世間に認めて貰いたい
鶴次郎
十年とは申しません
五年
あらゆる難儀や孤独に耐えて
身を粉にして頑張りなされ
そなた一人での働きに
そなたのこれからがかかっております
空也様の命をかけた戦いに比べて
そなたの修行など
なんのことがありましょう

母の強い思いに
鶴次郎がどうこたえるのか
頑張れ~~

そして
重富利次郎の妻にして
空也の姉とも言うべき
雑賀衆のくノ一霧子さんですが
ご懐妊されたようです
因みに
藩主福坂俊次に従い
江戸城に登城している
利次郎さんは
この事実を知りません
聞いたら
狂喜乱舞間違いなし!
その下り
スルーしないで
次回必ず書いて欲しい!
霧子さんを見続けた
読者のひとりとして
言いたい!
おめでとう霧子さん
本当に
良かった
嬉しい
生れる頃には
空也~
江戸に帰って来いよ~

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