時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

空色勾玉 24

2016-05-16 | 読書
輝の大御神の
双子の御子である
照日王&月代王と
闇の氏族とが
烈しく争う戦乱の世に
闇の巫女姫として
生まれながら
光を愛する少女狭也

輝の宮の神殿に縛められ
地底の女神の夢を見ていた
‘大蛇の剣’の主
稚羽矢との出会いが
狭也を
不思議な運命へと導く

神々が
地上を歩いていた
古代の日本
‘豊葦原’を舞台に
絢爛豪華に織り上げられた
日本のファンタジー



日本のファンタジーと言えば
精霊シリーズの
上橋菜穂子女史だと
思っていたのですが
本の世界が
本当に広いんだなぁ~
ついでに
これが
児童書と言うから
驚きです

とは言え
古事記や日本書紀を
題材とした
この作品(勾玉三部作)
興味はあるが
ぶつちゃけ
読みずら
と言うか
取っつきにくい

だいたい
照日王
‘てるひののおおきみ’
月代王
‘つきしろのおおきみ’
開都王
‘あきつのおおきみ’

漢字3文字で
‘てるひののおおきみ’
‘つきしろのおおきみ’
‘あきつのおおきみ’
と読まちゃうだから
まぁ~
驚き桃の木山椒の木
どんだけ~?

日本語って
難しいですよねぇ~
読み方が色々あって

慣れるまで
四苦八苦



神と人が
共にあった時代
これは
ギリシャ神話だけに
止まらず
世界中に残存する
モチーフです
と同時に
光と闇
善と悪
相反する
対局の観念が
存在する
意義と必然性が
描かれています
これって
不変のテーマですよね

この世界に
存在する
すべてのモノが
振り子のように
常に
双方の間を
漂っている
しかも
物理的な対局だけではない
一個の個体の中ですら
その内に
二極の思考や感情
価値観が
共存しているわけだら
厄介なんだなぁ~
なんて事を
思いながら読んでいました



テーマそのモノは
読み物として
抜群の題材ですし
スケールの大きさも感じます

狭由良姫の
生まれ変わり狭也
肝心の
主人公がね…

常に
分岐点に立たされ
選択を迫れる
彼女の立場も
理解できない訳ではないが
それにしても
迷い過ぎ!

感情が
常にフラフラしていて
個人的に
イライラしてしまい
その分
作品の世界観に
浸るまでは
いきませんでした

勾玉三部作なので
この後
『白鳥異伝』
『薄紅天女』が
控えております

ん~~~

ど~しよう