KAMAKURA☆CHAMPROO

見る前に跳べ!「無計画に走るのは世の常」が座右の銘

金庸「鹿鼎記」

2006-09-10 23:29:30 | 中国小説
金庸「鹿鼎記」を読み始めました。金庸作品、ポツポツと読んできましたが、邦訳された長編は「鹿鼎記」がとうとう最後です。
まだ2巻までしか読んでませんが、他の金庸作品とは一風変った展開です。
他の作品は概ね貴種流離譚で、主人公は義侠を大事にし、機会に恵まれ絶技を身につけていきます。それに対し「鹿鼎記」の主人公、韋小宝は女郎の息子で、性格はゆがんでおり、小ずるく、武芸もめんどくさがって修行しない。何とも主人公ばえしない奴です。
ただし、権力に弱い反面、あまり執着もないようで、表面は正義感ぶって裏では悪賢い江湖の「英雄」たちを赤面させるような行動を平気でします。ある意味痛快な反ヒーローでもあります。
全8巻なので今後どう変転していくのかはわかりませんが、最後まですねたチンピラのままでいればいいなと、ちょっと思っています。

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