KAMAKURA☆CHAMPROO

見る前に跳べ!「無計画に走るのは世の常」が座右の銘

The Clashの学習(1)

2006-12-31 18:01:27 | MUSIC
The Clashをよく聴いていたのは80年代の初頭。今は有能なTVプロデューサになっている、会社の2年後輩に教えてもらって聴き始めました。PUNKはシド・ビシャスの歌う「My Way」が好きで、ピストルズを聴いていましたが、どちらかというといじけた感じのピストルズに比べ、The Clashは男っぽいというのが第一印象。何となく政治的ではありましたが、あまり気にとめず、サンディニスタが何かも知らずに「Sandinista!」を聴いたりしていました。80年代を過ぎるといつしか聴くこともなくなりましたが、ジョー・ストラマーの生き様というか、その辺がずっと気にかかっておりました。今回例によってNapsterで一連のアルバムがDOWNLOADできるので、あらためてThe Clashの音楽を学習してみようと思います。

Wikipediaによれば、The Clashは


最も成功したパンク・ロックバンドの一つであり、また、時代を象徴するバンドでもある。1stアルバムは音楽的にパンク色の強いものであったが、徐々にレゲエ、ダブ、ロカビリー、ジャズ、スカといった様々な音楽の要素を取り入れ、幅広い音楽性を持った。また、ステージ上での激しいパフォーマンスも人々に記憶されている。
彼らはその活動当初から、音楽の才能と歌詞で他のパンク・ロックバンドとは一線を画す存在であった。特にジョー・ストラマーとミック・ジョーンズによって書かれた歌詞は、情熱的かつ左翼的政治主張を強く意識したものであり、アナキズムの色が濃く出ているセックス・ピストルズや、シンプルなパンク・ロックを指向していたラモーンズとは非常に異なったものであった。


また、Sony Music Onlineによると

1970年代の半ば、イギリスのロック・シーンはまったく活気を失っていた。ローリング・ストーンズやレッド・ツェッペリン、ピンク・フロイドといったイギリス出身のバンドたちは、今や商業的な大成功を手中に収め、ロンドンに暮らす若者たち――職がなく失業保険のみに頼りながら、やることもなくパブにたむろしてるような若者たち――の心情を代弁する存在ではとうていなくなっていた。
そんな中、登場したのがセックス・ピストルズだった。ジョニー・ロットン(vo)に代表される過激なヴィジュアル/ファッションと暴力的とも言えるそのメッセージと音楽性は、一気にロンドンの若者たちの心を掴んでいく。これがロンドン・パンクの始まりだった。


The Clashの中心メンバーであるジョー・ストラマーは1952年生まれ。外交官の父を持つ中流階層の出身です。彼は当時101'er(ワン・オー・ワナーズ)というパブロックのバンドにいましたが、ピストルズのステージに触発されて、パンク・ムーブメントの先頭を走りたいと考え、ミック・ジョーンズ、ポール・シムノンに誘われ、The Clashを結成したとのことです。

メンバーは

ジョー・ストラマー Joe Strummer(ボーカル・ギター)
ミック・ジョーンズ Mick Jones(ボーカル・ギター)
ポール・シムノン Paul Simonon(ベース)
テリー・チャイムス Terry Chimes
(後にトッパー・ヒードン Topper Headon)(ドラムス)


まずはデビュー作「The Clash(白い暴動)」(1977)。



このアルバムはストレートでシンプルなパンク・ロック作品です。ジョーのストリート感情と内面の怒りが叫ぶような歌として、そのまま表現されたという感じ。ドラムスはテリー・チャイムスです。

1.Janie Jones
仕事は退屈だが、ロックンロールは最高!

2.Remote control
やつらはおれをリモートコントロールして働かせようとするが、そんなんじゃ死んじまう。

3.I'm So Bored With The U.S.A.
アメリカ合衆国にはうんざりだ

4.White Riot
黒人は自分の問題のため闘争している。だが、白人は従順に従うだけで、馬鹿になっていく。白人の暴動が必要だ。自分自身の。

5.Hate And War
憎悪と戦争。俺たちが得たのはこれだけ。

6.What's My Name?

俺の名前は何なんだ?わけがわからねー。

7.Deny
否定しろ。お前はうそつきだ。希望はない。うそばかりだ。

8.London's Burning
ロンドンが燃えている。黒も白も興奮している。燃え盛るストリートを歩いていく。

7.Career Opportunities
就職してもたいした仕事につけない。公務員?タクシードライバー?うんざりだ

8.Cheat
みんないかさまだ。生き延びたいなら嘘をつかなきゃだめだ。

9.Protex Blue

10.Police And Thieves
ストリートの警官と泥棒、銃と弾薬で国家と戦う。吹き飛ばされたくなければ出ていきな。

11.48 Hours

12.Garageland
俺たちはガレージバンド。ガレージの国からやってきた。金持ちがすることなど知りたくない。金持ちが行くとこなど行きたくない。やつらは自分が賢いと考えている。だが、真実は下層の者だけが知っている。

訳はいい加減ですが、概ねこんな内容です。たたきつけるようなドラムと激しいギターワーク、いわゆるPUNKの典型のような演奏で、上記の歌詞をジョーはシャウトします。社会との軋轢と順応の退屈さに辟易していた若造の心を捉えずにはおかないパフォーマンスでした。「公」に対峙する「自己」にこだわっているようにも思います。
「Police And Thieves」はレゲエ風で、曲調は気持ちいいですが、詩の内容は幾分思索的。今後のThe Clashの路線はこの辺でしょうか。

私がPUNKを聴いていたのは二十歳前後ですが、その時の気分(ルサンチマン)は今でも微かに残っています。それがこのアルバムを聴いて若干くすぐられました。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も同じく (日記侍)
2007-01-10 22:54:52
こんにちは。

私も同じくピストルズよりもクラッシュ派です。
特に初期の頃がいいですね。(Clash city Rockersなど)あと異色?の'Rock The Casbah' も好きです。
なんとなくストーンズで言うところの'MISS YOU' のような位置づけのような感じがします。

また、Rock親睦会でもしたいもです。
返信する
Unknown (チャンプルー)
2007-01-14 22:21:41
NAPSTERでデビュー盤からすべて聞いていくのに最近はまっています。いい時代になりました。KEN1氏も交えてRock親睦会やりましょうか。
返信する

コメントを投稿