KAMAKURA☆CHAMPROO

見る前に跳べ!「無計画に走るのは世の常」が座右の銘

MOONRIDERS :MOON OVER the ROSEBUD

2006-10-25 23:22:53 | MUSIC
MOONRIDERSの新譜「MOON OVER the ROSEBUD」(薔薇の蕾の上の月)を聴きました。最近はPINK FLOYDに没入していたので、ちょっと小休止。

いつもによって一筋縄に行かない作品に仕上がっていて不用意な感想を述べると後で後悔するような感じですが、とりあえずは一言二言。

まずひとつ。MOONRIDERSによる自己オマージュだということ。いくつかの曲に過去のアルバムの懐かしい一瞬が盛り込まれているように思いました。結成30周年を向かえたひとつの区切りでしょうか。私はそのうち25年をつき合っていて、一時期は毎日聴いていたりしたので、アルバムの何曲かからその頃と同一の感覚がよみがえってくるのを感じました。

そして、今までにないMOONRIDERSのTASTEも感じました。同時代のPOP SONGをほとんど聴かないので、今のシーンとどのような関係なのかうまく言えませんが、きっと現在の文脈ではけったいな位置づけなんでしょうね。

もうひとつ、気がかりなこと。鈴木博文氏の曲が何か不吉なこと。どのアルバムでもまあ、あまり真正面ではないのですが、今回ちょっと気になりました。

『琥珀色の骨』

(前略)

南の海に イエスが沈む
琥珀のラムを 握りしめ デッキに眠る
力こぶだけ 自慢の島に
流れ着いたら 浴びるだけだ アルコールの雨
そして白い 腕を巻き付け
途方に暮れ 目をつぶれば

骸骨がうれしそうに踊る
カタカタと音をたててはしゃぐ


(後略)

『11月の晴れた午後には』

(前略)

冷え冷えする11月の晴れた午後には 犬を連れて町を出ていきたい
悲しみに触れることもなく喜びを感じることもない
あるはずのない世界へ

杭を打つ趣味だけで 笑い合える人もなく
曲った背に張り付いた 死に神は友なのか わからない


『When This Great War is Ended』

(博文氏のボーカルで)

月が消え 朝が来る
この世はカスだ 飲み直そうか
いろんな男 いるけれど
俺はましなほうだろ どうだい


うーむ。なんか定年間際の欝な感じが感じられます。年齢的にはそんな年頃だと思うので、そんな心境になってリタイアなんかしないでと祈ります。


今回のアルバムでのMy新境地

鈴木慶一氏作『Vintage Wine Spirits,and Roses』

(前略)

君は 今を 語っているばかりで
僕は 昔の 話するだけで
誰か かけた Subterranean Homesick Blues
で ラウンジで 奏でる コンボの あのメロディ
聴きに 出かけないか? Pansy

Vintage Wine and Roses
昔と 変わらない
Spiritsは どうだ?
置いてないのかい?


今までにきれいな娘さんと気の利いた飲み屋さんでDYLANを聴いたことなどないので、これは自分のテーマにしたいです。MOONRIDERSの歌は「5年後の自分」というのが今までだったので、上記のような洒落た初老になることを目指します。

ということで、まだまったく聞き込んでいないので、「これは」という部分については語れていません。じっくり聴いてまた触れたいと思います。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
情報 (日記侍)
2006-10-29 11:13:04
先日、渋谷のレコファンに行ったとき貼り紙がありました。詳しくは



http://www.recofan.co.jp/moonriders/0moonriders.html

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