昨日から腰痛が激しくなって、本日は休みました。昼間は安静にして、中上健次『枯木灘』を読書。あと少しだったので、最後まで読了しました。ヘビーな内容でなかなか読み進めなかったですが、読後感は充実しています。
読者を拒絶する雰囲気があり、作品の世界にすんなりと入り込めない感じですが、時折描かれる、土方をする秋幸が自然と一体化する部分の描写が気持ちよく、ちょうど、フリージャズで過酷なソロの合間にユニゾンで . . . 本文を読む
コードウェイナー・スミスの長編「ノーストリリア」を読了。
西暦16,000年ごろの物語。
ノーストリリアの正式名はオールド・ノース・オーストラリア。巨大な病気の羊を飼う地主たちが支配する星。その羊が人類の長寿を保証するストルーンという薬を生み出し、そのおかげでノーストリリアの住人たちは宇宙一の金持ちになっています。
この物語はそんなノーストリリアに生れたロデリック・フレドリック・ロナルド・アーノル . . . 本文を読む
「惑星ソラリス」原作者 スタニスワフ・レムさん死去 (朝日新聞) - goo ニュース
スタニスワフ・レムは私にとって難解重厚で、私は熱心な読者ではありませんでした。読んだのは「捜査」と「ソラリスの陽のもとに」だけで、かなり苦痛を感じた記憶のみ残ります。ただ、その後システムエンジニアになり、UNIX OSのSolarisを眼にするたびにレムのことを思い出していたので何かちょっと身近な気もします。 . . . 本文を読む
柾悟郎「さまよえる天使」(光文社刊)を読みました。
柾悟郎とは知る人ぞ知るSF作家。本書の作者紹介を引用すると以下の通りです。
1957年生まれ、作家。1987年「邪眼(イーブル・アイズ)」でデビュー。1993年「ヴィーナス・シティ」で日本SF大賞受賞。著書『邪眼(イーブル・アイズ)』(1988)、『ヴィーナス・シティ』(1992)、『もう猫のためになんか泣かない』(1994)、『シャドウ・オ . . . 本文を読む