小町界隈を歩いていたらアンティークな趣の店があり、よく見ると奥にCDが陳列してありました。何気なく入ってみると、ブラジル音楽専門店。サンバとボサノバの店なのでした。
カエターノ・ヴェローゾやミルトン・ナシメントのCDが贅沢に並んでおりました。ブラジル音楽ではずっと探しているCDがあり、ひょっとしたらあるかもと、思った瞬間、目の前にありました。感動。
そのCDとは、Quarteto em Cy「Q . . . 本文を読む
をりとりてはらりとおもきすすきかな 蛇笏
俳句関係の入門書を読んでいたらこの句が紹介されていました。
読んだ瞬間心臓がドクンと。未経験の感動を覚えました。内容的にはすすきを折ったら思いのほか重みを感じたと、それだけのことですが、とても新鮮な何かを感じました。
①すべてひらがなの表記、特に「をりとりて」という表記の面白さ
②ら行の反復による前半のリズムと「おもき」、「すすき」のリズムの妙
③風に . . . 本文を読む
ジャズピアニスト、本田竹広さんが死去 (読売新聞) - goo ニュース
ジャズピアニスト、本田竹広さんが亡くなりました。あまり熱心に聴いていたわけではなく、持っているリーダー・アルバムは「THIS IS HONDA」のみ。今はそれを聴きながら書いています。'72年に収録されたライブ盤でベース、ドラムスとのトリオの演奏がオーソドックスな雰囲気。3曲目に「ROUND ABOUT MIDNIGHT」 . . . 本文を読む
どこか遠いところ、もはや追憶の果てにかすんでしまったところで、ネガティブ・キャンペーンが行われているらしい。後ろを振り返る暇がないので、何を言われているのかよくわかりませんが、あまり気分のいいものではありません。
そんな時、聞こえてきたのがこの曲
頭の悪い奴らが 圧力をかけてくる
呆れてものも言えねぇ
またしてもものが言えない
権力を振り回す奴らが またわがままを言う
俺を黙らせようとしたが
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昼間、激辛せんべいというやつを貰って、食す。マニアックな辛さで舌がしびれました。付着した唐辛子を落としつつ食べました。
夜、会社での会議の後、大門交差点近くの「からくに家」という韓国料理店で食事。焼肉&タッカルビ。これは美味しい辛さ。最後に鉄鍋にご飯を入れ炒めると、これがまた美味。酒はマッコリ。
昼夜の辛い食べ物で胃が痺れています。 . . . 本文を読む
鈴木清順監督「殺しの烙印」(1966)を観ました。
「こんな訳の分からない映画を撮るやつは首だ」と日活の社長さんが言って、鈴木監督はこれを最後に日活を去るといった曰くつきの映画だそうですが、テレビの攻勢でプログラムピクチャーが成り立たなくなりつつあった時代の最後の輝きのような映画でもあります。
主演は宍戸錠。謎の女性役に若き日の真理アンヌ(色っぽい)。
今見ると難解というよりは、説明的なシー . . . 本文を読む
柾悟郎「さまよえる天使」(光文社刊)を読みました。
柾悟郎とは知る人ぞ知るSF作家。本書の作者紹介を引用すると以下の通りです。
1957年生まれ、作家。1987年「邪眼(イーブル・アイズ)」でデビュー。1993年「ヴィーナス・シティ」で日本SF大賞受賞。著書『邪眼(イーブル・アイズ)』(1988)、『ヴィーナス・シティ』(1992)、『もう猫のためになんか泣かない』(1994)、『シャドウ・オ . . . 本文を読む
12月23日に発売されたMOONRIDERSのDVD「The Postwar Babies Show」。AMAZONで随分前に予約しておいたのに届いたのは暮れも押し迫ってからでした。ちょっと遅すぎるぞAMAZON。
本作は昨年リリースされたアルバム「P.W Babies Papeprback」にちなんだライブを収録したものです。ドラムのかしぶちさんは体調不良で不参加。ドラムは若い人(坂田学? . . . 本文を読む
小林恭二著「俳句という愉しみ」(岩波新書)は前作「俳句という遊び」の続編として、今から10年ほど前に刊行されたものです。前作もとても面白く読ませてもらいましたが、本書は更にパワーアップしたというか、いっきに読んでしまいました。
前回と同じく当代の名俳人たちが集まり、句会を行うわけですが、各自の句をそれぞれが批評しあうというバトル・ロワイヤル。それでも、緊迫した中にリラックスした雰囲気が感じられ、一 . . . 本文を読む
これもまた、ケーブルテレビ(Movieplus)で年末やってたもので、新旧ロリータということで、キューブリック監督の「Lolita」(1962)とエイドリアン・ライン監督の「Lorita」(1999)の2作を観ました。
ロリータ・コンプレックスというと今では概ね犯罪的なコンプレックスとして扱われておりますが、その昔、ロリコンがNEW WAVEだった時代があります。当時はコンプレックスと言えば . . . 本文を読む