日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 447
「四神相応の地に建てる」
洗面脱衣室を浴室側から見ています。
入口の引き戸は壁の中に収納されて
素木の引手が顔を出しています。
リビングからの光で廊下の奥は
明るく、距離がある様に見えるせいか
何となくここは「旅館の離れの一室」
にも見えます。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 447
「四神相応の地に建てる」
洗面脱衣室を浴室側から見ています。
入口の引き戸は壁の中に収納されて
素木の引手が顔を出しています。
リビングからの光で廊下の奥は
明るく、距離がある様に見えるせいか
何となくここは「旅館の離れの一室」
にも見えます。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 446
「四神相応の地に建てる」
トイレの入り口前から洗面所と奥の浴室を見ています。
画像からは見えませんが左手に洗濯機スペースがあり
その上部は隣室のリビングから収納として使います。
これについては、リビング紹介の際、コメントしたので
覚えている方もいらっしゃると思います。
浴室とは山側の壁を少し壁をずらして隙間に小窓を設置し
通風を確保します。(正面の小窓がそれです)
浴室とはガラス扉で区切り、
奥ゆかしさを持たせ空間の広がりを得ています。
壁は板張りで赤のべんがらで塗装し、キッチン同様
カウンター収納部も同色で仕上げ、統一感を持たせます。
天井は濃紫色のべんがらで塗装しており、
全体が洞窟のように
外部が見えても包まれたような安心感を意図しています。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 445
「四神相応の地に建てる」
前回ブログの補足です。
内側のガラスには外の照明やその反射が映り
このようにトイレに人がいても
外から見えない。
トイレからはこのように正面の野ばらや
岩盤の様子が見えるだけである。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 444
「四神相応の地に建てる」
トイレの内出窓を外から見ています。
廻りの豊かな緑が目に入りますが
今まで見てきたように
実はリビングからも大いに眺める、つまり
リビングからはトイレの窓が丸見え!
なわけです。
内出窓にせず、直接壁に窓が付いていて
窓を開ける際、リビングにいる人と顔があって
やあ!こんにちわ!でもよい。
が、ここは
美しく、少なくとも何か物語があるように!
内出窓にすれば、
窓を開けても顔が合うこともなく
内出窓全体が照明ボックスにも見え
実際内側からも行燈のように見えるので
「窓」の感覚が薄れます。
トイレ窓からは裏手全体が見渡せ
荒々しい岩盤の光景や
野ばらがしだれ咲く様子を日表から眺めます。
小さな部屋ですが
自然との触れ合いが生まれると
意識も広がってゆきます。
昔の厠のように!
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 443
「四神相応の地に建てる」
内出窓に近づいた画像を紹介します。
照明はダウンライトでそのまま下の
グリーンを照らします。
内出窓外の壁は内側の漆喰壁の延長で
白くして内外一体化するとともに
光の反射板の役目もしています。
向かって右の窓が開閉可能で、
山の冷気を呼び込み
夏はここ、過ごしやすいかもしれません。
外の軒下に山の緑も広がります。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 442
「四神相応の地に建てる」
いよいよトイレです。
前回ブログの左端にトイレの引き戸端部が見えます。
開けるとこんな風に
前々回でも触れましたが、濃紫色の腰壁は構造が
コンクリートになっています。
右手のカウンタ―下部
は収納で開け閉めは吊り引き戸、収納部よりも
10㎝ほど余分に出して、引き代とのバランスを取ります。
カウンター上の内出窓は照明ボックスで
室内と裏庭にまたがり、内外を明るく照らします。
日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 441
「四神相応の地に建てる」
前回の続きです。
気が付いたところの写真。
天井です。
廊下側の天井は2階配管を交わすために
下がっていると説明しましたが、
この下がり部をよく見ると
水平の天井板先端が立下がり部より
15ミリほど突き出していた!
のです。こんな細かいことよくやったなぁ
とスタッフに訪ねると、
「所長は何度もそうするように
念押ししていましたよ!」
30年前とか若いころ設計した建物を訪れて
その時の自分自身に感心することがあるが
今回はまだ完成して間もないのにもう忘れていた!
設計段階では気が付かぬことを
現場で修正することはよくある。
ここも下がり天井をどうやって消すか、、に
関心を寄せていたと思う。
もし15mm突き出していなければ、立下り部が脇の窓の光を浴びて
鮮明になり下り天井があらわになる。
天井もべんがらで濃く塗り、窓の手前で止めて
段差の存在を消す。