べんがらちゃんの目

日本の美を伝えたい

日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 447

2019-05-16 14:02:44 | Weblog

日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 447

「四神相応の地に建てる」

 

洗面脱衣室を浴室側から見ています。

入口の引き戸は壁の中に収納されて

素木の引手が顔を出しています。

リビングからの光で廊下の奥は

明るく、距離がある様に見えるせいか

何となくここは「旅館の離れの一室」

にも見えます。


日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 446

2019-05-13 12:01:25 | Weblog

日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 446

「四神相応の地に建てる」

 

トイレの入り口前から洗面所と奥の浴室を見ています。

画像からは見えませんが左手に洗濯機スペースがあり

その上部は隣室のリビングから収納として使います。

これについては、リビング紹介の際、コメントしたので

覚えている方もいらっしゃると思います。

浴室とは山側の壁を少し壁をずらして隙間に小窓を設置し

通風を確保します。(正面の小窓がそれです)

浴室とはガラス扉で区切り、

奥ゆかしさを持たせ空間の広がりを得ています。

壁は板張りで赤のべんがらで塗装し、キッチン同様

カウンター収納部も同色で仕上げ、統一感を持たせます。

天井は濃紫色のべんがらで塗装しており、

全体が洞窟のように

外部が見えても包まれたような安心感を意図しています。

 


日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 444

2019-05-08 12:03:05 | Weblog

日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 444

「四神相応の地に建てる」

 

トイレの内出窓を外から見ています。

廻りの豊かな緑が目に入りますが

今まで見てきたように

実はリビングからも大いに眺める、つまり

リビングからはトイレの窓が丸見え!

なわけです。

内出窓にせず、直接壁に窓が付いていて

窓を開ける際、リビングにいる人と顔があって

やあ!こんにちわ!でもよい。

が、ここは

美しく、少なくとも何か物語があるように!

 

 内出窓にすれば、

窓を開けても顔が合うこともなく

内出窓全体が照明ボックスにも見え

実際内側からも行燈のように見えるので

「窓」の感覚が薄れます。

トイレ窓からは裏手全体が見渡せ

荒々しい岩盤の光景や

野ばらがしだれ咲く様子を日表から眺めます。

 

 小さな部屋ですが

自然との触れ合いが生まれると

意識も広がってゆきます。

昔の厠のように!

 

 


日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 443

2019-05-07 13:12:56 | Weblog

日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 443

「四神相応の地に建てる」

内出窓に近づいた画像を紹介します。

照明はダウンライトでそのまま下の

グリーンを照らします。

内出窓外の壁は内側の漆喰壁の延長で

白くして内外一体化するとともに

光の反射板の役目もしています。

向かって右の窓が開閉可能で、

山の冷気を呼び込み

夏はここ、過ごしやすいかもしれません。

外の軒下に山の緑も広がります。


日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 442

2019-05-06 09:46:05 | Weblog

 

日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 442

「四神相応の地に建てる」

 

いよいよトイレです。

前回ブログの左端にトイレの引き戸端部が見えます。

開けるとこんな風に

前々回でも触れましたが、濃紫色の腰壁は構造が

コンクリートになっています。

右手のカウンタ―下部

は収納で開け閉めは吊り引き戸、収納部よりも

10㎝ほど余分に出して、引き代とのバランスを取ります。

カウンター上の内出窓は照明ボックスで

室内と裏庭にまたがり、内外を明るく照らします。

 


日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 441

2019-05-01 14:52:11 | Weblog

日本の美を伝えたいー鎌倉設計工房の仕事 441

「四神相応の地に建てる」

前回の続きです。

気が付いたところの写真。

天井です。

廊下側の天井は2階配管を交わすために

下がっていると説明しましたが、

この下がり部をよく見ると

水平の天井板先端が立下がり部より

15ミリほど突き出していた!

のです。こんな細かいことよくやったなぁ

とスタッフに訪ねると、

「所長は何度もそうするように

念押ししていましたよ!」

30年前とか若いころ設計した建物を訪れて

その時の自分自身に感心することがあるが

今回はまだ完成して間もないのにもう忘れていた!

 

設計段階では気が付かぬことを

現場で修正することはよくある。

ここも下がり天井をどうやって消すか、、に

関心を寄せていたと思う。

もし15mm突き出していなければ、立下り部が脇の窓の光を浴びて

鮮明になり下り天井があらわになる。

天井もべんがらで濃く塗り、窓の手前で止めて

段差の存在を消す。