例年のごとく田植、代かき前の畦畔の草刈りをする。30アール区画の田んぼの畦畔の一角に「ヘビイチゴ」がある。その名にもかかわらず黄色の花は可憐だ。ほとんどの人はヘビは嫌いで「ヘビイチゴ」等に関心を示さない。自宅の田んぼの一角に集中して生えるこの場所の草刈りに、見事な黄色の花に出会うとついに草刈り機で刈るのを避けてしまう。黄色の花と云えば「タンポポ」が代表かもしれないが、この「ヘビイチゴ」の黄色もこの時期代表する畦畔の花と云える。
ヘビイチゴの花 2014.05.18
ヘビイチゴ(蛇苺、学名:Potentilla hebiichigo)は、バラ科キジムシロ属の多年草。語源については実が食用にならずヘビが食べるイチゴ、ヘビがいそうな所に生育する、イチゴを食べに来る小動物をヘビが狙うことからなど諸説がある。誰からも嫌われる蛇の名がついてしまった野草には迷惑な名かもしれない。いささか同情してしまう。
畦道や野原などの湿った草地に自生し、アジア南東部と日本全土に広く分布する。茎は短く、葉を根出状につけるが、よく匍匐茎を出して地面を這って伸びる。葉は三出複葉、楕円形の小葉には細かい鋸歯があって深緑。初夏より葉のわきから顔を出すように黄色い花を付ける。花は直径1.5cmほどで、花弁の数は5つと決まっている。花期は4月から6月。花のあとに花床が膨らんで光沢のない薄紅色の花床となる。果実の表面には多数の痩果が付き、赤色で球形、イチゴに似ている。一度食べてみたことがあるがほとんど味はない。
一方「キツネノカミソリ」は8月の花だが、この時期狭長の葉を球根から直接出して球根を太らせる。そして夏になると葉はなくなる。お盆の頃なると花茎を 30〜50cm ほど伸ばし端で枝分かれした先にいくつかの花を咲かせる。雌雄同花で花弁は橙色が 6枚。葉の形、花と葉を別々に出すところ、および有毒植物である点などではヒガンバナと共通するが、花の形、および葉と花を出す時季は異なる。花の時期には葉はない。
キツネノカミソリ 2014.05.18
いつの頃かわからないが自家の畑の側に生えていたのを数株、田んぼの畦畔に移植したがどうしたことかまだ花は咲かない。この時期葉が出てくるがどうやらまだ球根が小さいらしい。写真の葉の出はいつもより大きくにも見える。この秋あのダイダイ色の花が見られるかもしれない。何しろ移植後4年目も花が咲くのを待っているのだから。
自宅のキツネノカミソリの花 2013.08.23
このダイダイ色の花と黄色の稲穂とのコラボを田圃で見たいものだ。
さて、いよいよ田植となった。種まきから順調すぎるくらいの好天で育ってきた「苗」も田植直前になって極端な低温に見舞われ生育が一時停止状態。17、18日の気温は10度前後、畦畔草刈りは寒くてならなかった。昨日20日は23、4度まで回復した天気も、今日21日は朝から寒い雨模様。荒代かきは昨日で終わり、23日仕上げ代かきの予定で田植は予定通り25日からとなる。
長期予報の「エルニーニョ現象」で冷夏が予告されている。田植前の寒さは出穂時の低温を想定して、今後管理しなければならいと云う警告かも知れない。
ヘビイチゴの花 2014.05.18
ヘビイチゴ(蛇苺、学名:Potentilla hebiichigo)は、バラ科キジムシロ属の多年草。語源については実が食用にならずヘビが食べるイチゴ、ヘビがいそうな所に生育する、イチゴを食べに来る小動物をヘビが狙うことからなど諸説がある。誰からも嫌われる蛇の名がついてしまった野草には迷惑な名かもしれない。いささか同情してしまう。
畦道や野原などの湿った草地に自生し、アジア南東部と日本全土に広く分布する。茎は短く、葉を根出状につけるが、よく匍匐茎を出して地面を這って伸びる。葉は三出複葉、楕円形の小葉には細かい鋸歯があって深緑。初夏より葉のわきから顔を出すように黄色い花を付ける。花は直径1.5cmほどで、花弁の数は5つと決まっている。花期は4月から6月。花のあとに花床が膨らんで光沢のない薄紅色の花床となる。果実の表面には多数の痩果が付き、赤色で球形、イチゴに似ている。一度食べてみたことがあるがほとんど味はない。
一方「キツネノカミソリ」は8月の花だが、この時期狭長の葉を球根から直接出して球根を太らせる。そして夏になると葉はなくなる。お盆の頃なると花茎を 30〜50cm ほど伸ばし端で枝分かれした先にいくつかの花を咲かせる。雌雄同花で花弁は橙色が 6枚。葉の形、花と葉を別々に出すところ、および有毒植物である点などではヒガンバナと共通するが、花の形、および葉と花を出す時季は異なる。花の時期には葉はない。
キツネノカミソリ 2014.05.18
いつの頃かわからないが自家の畑の側に生えていたのを数株、田んぼの畦畔に移植したがどうしたことかまだ花は咲かない。この時期葉が出てくるがどうやらまだ球根が小さいらしい。写真の葉の出はいつもより大きくにも見える。この秋あのダイダイ色の花が見られるかもしれない。何しろ移植後4年目も花が咲くのを待っているのだから。
自宅のキツネノカミソリの花 2013.08.23
このダイダイ色の花と黄色の稲穂とのコラボを田圃で見たいものだ。
さて、いよいよ田植となった。種まきから順調すぎるくらいの好天で育ってきた「苗」も田植直前になって極端な低温に見舞われ生育が一時停止状態。17、18日の気温は10度前後、畦畔草刈りは寒くてならなかった。昨日20日は23、4度まで回復した天気も、今日21日は朝から寒い雨模様。荒代かきは昨日で終わり、23日仕上げ代かきの予定で田植は予定通り25日からとなる。
長期予報の「エルニーニョ現象」で冷夏が予告されている。田植前の寒さは出穂時の低温を想定して、今後管理しなければならいと云う警告かも知れない。