家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
現在は、ダニエル元町本店にてワークショップ体験をご案内

2011年11月5日の授業

2011年11月06日 | Weblog
初級は、椅子の実技2日目です。

ドリルで穴開け

上手く組み立てられたかな?



中級は、張りの実技でミシン掛けです。

張り方を山之口講師から指導を受ける。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2011年10月29日上級特派員便り

2011年11月01日 | Weblog
上級特派員便り

2011年10月29日 @伊勢原校   

今週も引き続きキャビネットの製作。
本日の作業は、主に側板の組み立て。キャビネ製作を始めてから初めてのボンド付けだ。

側板の組立前に、棚板を支えるダボの穴をあけ、框の内側に装飾彫り。また、組み立てた時に角となる材の角を面取り鉋で面取り。
側板の組み立ては、帆立柱、妻桟、鏡板をすでに加工済のほぞをほぞ穴に差し込んで組み立てる。鏡板は、板の伸縮を吸収して中心位置を保持するために、溝の中央に釘を差し込みこの溝はボンド付けしない。
ボンド付けはちょっと緊張する。素早い作業が要求される。

ボンド付けの要領を復習しておこう。
接着剤は、一般的に販売されている酢酸ビニル樹脂エマルジョン木材接着剤で、いわゆるボンドである。
水溶性で取り扱いが楽である。
ボンドは速乾性と遅乾性があるが、速乾性はその名の通り、乾きが早いため素早い作業が求められ、失敗が許されない。遅乾性でも十分乾きは早いため、筆者は遅乾性をお勧めする。
ボンドを塗布する前に、次のものを用意しておく。ハンマーと当て木、余ったボンドをふき取るための使い古しの歯ブラシと水とぼろきれ、寸法をあらかじめ合わせたハタガネ、そして直角を確認するスコヤ。
ボンドは、ほぞ穴の入り口近辺と胴付き部、そしてほぞの先端。ボンドの量は、ハタガネで絞めた時にわずかに余って出てくる程度が望ましい。多すぎるとほぞが入らなくなってしまうので要注意だ。そうなったときはいったん外してボンドをふき取って再組立て。
ハンマーと当て木を使って、ほぞをほぞ穴に入れ込むが、締め込みにはハタガネを使う。ハタガネで強く固定してから、コーナーの直角に狂いがないかスコヤで確認、また、歪みがないか、定盤に乗せて確認する。歪みがあるときはハタガネを調整して歪みを取る。ボンドが固まると作業が出来なくなるので、ここが勝負どころだ。
はみ出てきたボンドの余分は、固まる前に水を付けた歯ブラシできれいにし、布できれいにふきとっておく。ボンドが多少でも残っていると塗装が乗らずブチになる。

H氏は対になる帆立柱を入れ違えて組み込んでしまい、正野先生に指摘されて大騒ぎ。ボンドを付けてハタガネで固定してから10分ほど経っている。組み替えねばならない。ボンドはすでに固まりかけ、容易に外れない。皆が手伝ってくれて、難儀の末に組み替えることが出来たが、クラスの強力な協力があったからだ。H氏、皆に感謝。
遅乾性ボンドで良かった!

本日の佐宗おやつは、ハロウインにちなんでパンプキンスイーツ。卵黄を入れて、ゼラチンでなくて寒天を使ったのがミソだそうな。カボチャの裏ごしはきっと大変だったと思います。メープルシロップをかけると絶妙の香りを醸し出し、美味しかったです。

次週は、本体組み立ての続きと引き出し製作に入ります。組み立てた後の目違いをカンナで落とします。台鉋を持参のこと。

写真1: 手作りの面取り鉋 鉋(左)と鉋刃(右下)/裏金

写真2: 面取り鉋で落とす箇所、落とさぬ箇所

写真3: 鏡板の位置のためのピン
  
写真4: 側板組立て

写真5: 本日のおやつ パンプキンスイーツ

『お道具拝見コーナー』その4(三枝氏投稿)
今回は 正野先生の玄翁の紹介です。  
八角玄翁 銘 かね弘  重量 300g  柄の全長 275ミリ
これは 中玄翁と言われる 普段一番使われる玄翁だと思います。
ごく普通の、何処にでも有る物でしょう。柄は自身で挿げた物と思われます。
軽く湾曲した、使いやすそうな形で、柄の長さも余り長くなく、ホゾ組にも、穴掘りにも、釘打ちにも、細かい作業や荒い作業にも使える、丁度良い長さだと思います。
玄翁の胴が黒光しており、時々磨いているのだと思います。
玄翁の胴をこれだけ磨いている人は見た事が無いので、同様に他の道具も大切にしていることでしょう。 手の延長である道具を大切にする人を私は尊敬しています。

写真6: 八角玄翁 銘 かね弘

文責・編集  堀江

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする