緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

<子ども>室内での砂遊び人気  玩具メーカー相次ぎ発売

2015年10月18日 22時44分29秒 | 子育て

 

 

<子ども>室内での砂遊び人気 

玩具メーカー相次ぎ発売

毎日新聞 10月17日(土)12時30分配信

 室内での砂遊びが広がりつつある。

天候や衛生面の問題を気にせずに遊べることから

近年、国内外の玩具メーカーなどが

特殊な加工をした砂を相次いで発売した。

清潔感や手入れのしやすさが特徴だ。

 

一方、屋外の砂場は子どもが「社会」を知る場でもあり、

専門家は

「さまざまな砂遊びを体験してほしい」

とも助言する。

【写真】これは楽しそう!ヘラや型抜きを使って成形した砂

 「砂遊びは公園でするもの」という常識に新風を吹き込んだのが、

2013年6月に国内で初めて発売されたスウェーデン製の砂

「キネティックサンド」(910グラム、1944円)だ。

灰色と黄土色を混ぜたような色で、見た目は普通の砂と変わらない。

触感はしっとりして湿り気があり、ぎゅっと握ると固くまとまる。

手をはたくと、簡単に砂が落ちる。

 素材は海岸などの自然の砂で、約2%分はシリコンだ。

表面を特殊技術で加工しているため、周囲に飛び散りにくい。

 輸入元のラングスジャパンによると、東日本大震災後、

「放射能汚染が心配で砂場で遊べない」

と嘆く福島県などの保護者の声を聞き、

雪深い北欧で人気の室内用の砂に目を付けた。

「東北の保育園や幼稚園、家庭で使ってもらう場面を思い描いた」

と同社の小林美紀社長は話す。

「3万個売れるとヒット」と言われるおもちゃ業界で、

約16万個(910グラム入り)が発売直後に完売。

成分的には口に入れても安全とされる。

その後も売れ行きは堅調で、現在は青や紫など多色展開しているという。

 東京都の女性(44)は2年前、娘(4)のために室内用の砂を購入した。

手先の発達に砂遊びが良いと聞いていたが、

近所の公園の砂場は猫のふんが多くて利用できなかった。

「机の上で砂遊びを始めると、他の遊びより集中して遊んでいることが多い」といい、

親子で一緒に団子を作ったり、クッキーの型で抜いたりしているという。

「砂を触るだけで落ち着く」とも話す。

 国内メーカーのタカラトミーは、14年9月に

「サンズ・アライブ 天使の砂」(1350グラム、ヘラ付き、3758円)を発売した。

白くて軽く、ふわふわとして、小麦粉のような手触りだ。

材質は食品添加物にも使われているシリカなど。

同社は「抗菌性」をアピールしている。

 今年9月にはバンダイが

「suna・suna」(500グラム、1922円)の販売を始めた。

こちらも自然の砂に添加物を加工し、もっちりとした感触。

手に粒がくっつく感覚が本物の砂に近い。

人気キャラクターの型が入ったセットもある。

 また、玩具商社のオンダは,

カラフルな砂をアイスクリームの形にして遊べる

「お砂DEアイスショップ」(300グラム、842円)を販売している。

 各社の製品を取りそろえる博品館(東京都中央区)の小堀結可さんは

「シンプルな遊びだからこそ飽きがこない。

独特の手触りは大人にも好評で、最近は社会人やお年寄り用の購入も目立つ」

と話している。売り上げも伸びている。

一般社団法人日本玩具協会によると、

砂遊び関連の商品は、12年度から13年度にかけて12%増、

13年度から14年度にかけて13%増で、今年度さらに増えるとみられている。

「種類が増えて、室内でも砂遊びをするイメージが広がった」と同協会の担当者は話す。

 数ある造形遊びの中で、砂遊びの魅力は何か。

 同志社女子大現代社会学部の笠間浩幸教授(幼児教育学)は

「砂遊びは五感を刺激し、子どもの発達において大切な力を育む」

と評価する。

砂を触ることで手指の感覚を養い、型やスコップなどの道具を使う練習になる。

また、自由に作ったり壊したりすることで創造性につながり、

「室内用の砂の登場で、砂遊びの機会が増えるのは良いこと」

と話す。

 一方、公園の砂場では、歩きにくい砂の上を踏みしめたり、

バケツに入れた砂を持ち運んだりすることで、

筋力やバランス感覚を養成することにもつながる。

また、他の子どもたちとスコップなどを取り合ったり、

貸し合ったり、協力や役割分担をしながら

大きな作品を作り上げることもある。

このため、笠間さんは

「子ども同士の交流やトラブルが人間関係を築く力につながる」

とし、砂場で遊べる機会があれば利用を勧める。

 しかし、国土交通省が3年おきに調査するkokury公園の遊具の設置状況によると、

砂場は近年減りつつある。04年度に全国の公園の7割に設置されていた砂場は13年度は6割を切った。

 衛生面でみると、北海道大の研究室が03年に札幌市内の公園107カ所の砂場を対象にした調査で、

約7割の73カ所から大腸菌が検出された。

 

こうした状況を不安視する声は多く、動物の侵入を防止するために

シートをかぶせるなどの対策も取られているが、維持管理が難しくなっているのが現状だ。

 笠間さんは「室内でも砂場でも、砂遊び中に大人が手出しや口出しをしすぎないように」

と助言する。子どもを見守りながら、一緒に楽しむことが大切という。【鈴木敦子】

最終更新:10月17日(土)17時56分