緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

本影食を観察しましょう

2010年12月20日 20時20分02秒 | 宇宙・天体・地学・科学技術・理科関係

平成22年12月20日(月)

明日21日の夕方には、2007年8月以来、3年ぶりに

国内で皆既月食を観察できます。

月食(げっしょく、月蝕英語: lunar eclipse)は、

地球太陽の間に入り、地球のが月にかかって

月が欠けて見える現象である。満月のときに起こる。

日食と違い、月が地平線より上に見える場所であれば

地球上のどこからでも同時に観測・観察できる。

 

月食の進行の連続写真

すべての部分が本影(地球によって太陽が完全に隠された部分)に入る場合を

皆既月食 (total eclipse)、

一部分だけが本影に入る場合を部分月食 (partial eclipse) という。

 

月が半影(地球が太陽の一部を隠している部分)に入った状態は

半影食(もしくは半影月食penumbral eclipse)と呼ばれるが、

半影に入った月面部分の減光の度合いは

注意深く観察しなければ分からない程度であるため、

事前の予告なしに肉眼で見ても気がつかない場合も多い。

 

月が地球の影によって隠される度合いを食分といい、

「(本影の半径+月の視半径-本影の中心と月の中心の距離)÷(月の視直径)」

という式で計算される。

皆既月食の場合は1以上、部分月食は0~1、半影食ならマイナスの値となる。

 

地球の大気によって太陽ののうち波長の長い赤系の光が屈折・散乱されて

本影の中に入るため、皆既月食でも、月は真っ暗にはならず暗い赤色に見える。

しかし火山爆発等で大気中に特に多量の微粒子が浮遊している場合には、

月が非常に暗くなりほとんど見えなくなる。

なお月食の途中の欠け月が昇ってくることを月出帯食といい、

その逆に欠けたままの月が沈むことを月没帯食という。

http://www.astroarts.co.jp/special/20101221lunar_eclipse/index-j.shtml

 月食は、普段でも満ち欠けがある月が、

欠けてもたいしたことがないように思われますが、

それでも、欠けた後の様子が少し違います。

普段は、月は太陽の光を反射している部分が明るく見え、

反射していない部分が欠けて見えます。

ですから、満月に対して新月という、

月が全く反射する部分がない月の場合は、

地球太陽と並んだ時です。

 

それに比べて、

皆既月食は、月、地球、太陽が一直線に並んだ時に、

月が地球の影の中にすっぽりと入って暗くなる状態で、

並び方としては満月に見える時と同じで、時間の経過により、

満月が徐々に欠けてくるように見えます。


地球の影には、太陽光の一部だけがさえぎられた影を「半影」と言い、

月が半影に入ることを「半影食」といいます。

半影はぼんやりとした影なので、目で見ただけでは

月食なのかどうか、はっきりとはわかりません。

 

一方、太陽光がほぼさえぎられた影は「本影」と言います。

そして、月がこの本影に入ることを「本影食」といいます。

本影は暗い影なので、本影食が始まると、肉眼でも、まるで月が

欠けているかのように見ることができます。

 

一般に「月食」という場合は「本影食」のことを指します。

月がこの本影の中に入ると、月食が始まります。

月の一部分だけが本影の中に入ることを部分月食といい、

今回のように本影の中にすっぽりと入ってしまうと、

部分月食に続いて皆既月食となります。


今年の皆既月食は、国立天文台によると、

天気さえよければ、全国で見ることができるそうで、

月の出の時刻は各地で異なりますが、

月食の各現象は全国同じ時刻に起こります。

皆既月食は16時40分に始まり、17時54分に終わります。

その後、徐々に満月に戻っていき、

月食(部分月食)が終わるのは、19時2分です。

東京では同日午後4時23分頃、

東北東の空に下8割が暗く欠けた状態の月が

姿を現し、すぐに皆既月食になってしまいます。

月の出が遅い西日本では、

皆既月食になるのは月の出よりも早いので、

皆既月食になった後で上ってきます。

今年はとても珍しい年で、1月と6月に部分月食があり、これで3回目です。

このように、1年に3度も月食を観察できるのは、

次は、国内では2094年だそうです。


まん丸い月が、突然欠け始め、やがて赤黒く輝きます。

影に入ると言っても、真っ黒になるわけではありません。

地球のまわりには大気がありますので、太陽光がこの大気の中を進むと、

大気がレンズのような役割をして、ほんのわずかですが屈折して進みます。

この時、青い光は大気中の塵などで散乱してしまいますが、

赤い光は散乱しづらいため、屈折して本影の中に入り込みます。

このかすかな赤い光が皆既中の月面を照らします。

このため、皆既中の月は赤黒く見えるのです。

しかし、皆既中の色は月食の度に変わることが知られています。

大気中にチリが少ないと明るいオレンジ色に、

逆にチリが多いと赤い光も月まで届かずに、黒っぽく見られます。

 

今回の月食では、皆既中の月はどのような色に見えるかということを

より多くの人々に観察して、報告してもらおうと、国立天文台では、

皆既月食を観察しよう」という観察キャンペーンを呼びかけています。

http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20101221/

「月食中の月がいったいどのように見えるのか?」ということで、

報告内容は、観察時刻、月の見え方、観察方法、観察地、年齢などです。

報告先は、国立天文台のホームページにアドレスが掲載されるそうですので、

報告してみてはどうでしょうか。子どもでも見ることができる時間帯です。

http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20101221/leclipse.html
        ※防寒対策をお忘れなく! 

 

コメント (1)
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