鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

・画像生成AIのHolara、DALL-E3と合作しています。

・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その5・完)更新! 2024/06/24

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

第45話のみどころ紹介

連載小説『アルフェリオン』、次回から第45話「盾なるソルミナ」に入ります。お楽しみに。ということで、まずは第45話の見どころあるいは予告めいたものを掲載です。

○ 「盾なるソルミナ」の力とは?

 ナッソス公爵の切り札、勿体ぶってまだ使われていない盾なるソルミナですが、一体どんな効力をもっているのでしょうか。公爵の台詞によれば、人間の心に作用する防御兵器のようですが…。これに関しては、久々にシャリオさんが登場し、作中で謎解きあるいは解説(笑)をする予定です。
 実は、第46話(予定)でルキアンが盾なるソルミナの影響範囲に入ったとき、彼が他のキャラとは「違う」あるいは「普通でない」(どういう意味だ?)ことが暗に明らかになります。注意して見ていてください。

○ レーイとカセリナの戦いの決着は…。

 この二人のキャラは、作者の当初の想定を超えて一人歩きしています。まぁ、結果オーライということでしょうか。カセリナは設定上のヒロイン。しかし、今や押しも押されぬ強敵、主人公側にとってのやっかいなライバルです。
 しかも、カセリナと何度も因縁の戦いを繰り広げているのが、主人公ルキアンではなくレーイなのでした。もともとレーイは、「やたらと強いわりに普段のキャラは地味(そのギャップが売り)」という設定だったのですが、いつの間にか隠れ熱血キャラになっています。物語がナッソス家との戦いに入ってからは、少なくとも戦闘シーンに関する限り、レーイが見た目には主人公っぽい感さえあります。第43話でのレーイの謎の回想、あれは何だったのでしょうね。
 レーイの乗る新型であろう、カヴァリアンの後継機であるアーク・カヴァリアンが43話のラストに出てきましたから、もしかするとレーイはカセリナにいったん敗れるのでしょうか。しかしまぁ、このタイミングで新型機に乗り換え、しかもそれが変形して飛行型にもなる機体(ゼータのようだ)だなんて。定番の主人公じゃないですか、レーイさん…。

○ バーンが初めて本領を発揮するか!?

 ナッソス城の攻防戦も山場を迎えます。「盾なるソルミナ」の黒い石柱を破壊しに向かったバーンが、ナッソス四人衆のムートと激突。バーンは、物語のもっとも初期から登場していたわりに、あまり見せ場がありませんでした…。でも、何せ彼は、主人公と一緒の艦に乗っているパイロットですからね。普通のロボット物作品であれば、準主役級の位置づけにきてもよいはず。とはいえバーンは、所々で、むしろ本領の戦闘や熱血とは関係のないところで、意外に渋い役どころを演じているんですよね。第12話の「星は導く、運命の刻へ」のバーンの少年時代の回想ですとか、なかなかでした。

○ ナッソス四人衆の巻き返しは?

 この間、パリス、ザックスと、続いて倒れ、四人衆も残るはムートとレムロスの2人。パリスとザックスはギルドのエクターたちと互角以上に渡り合い、まだまだ若い者には負けんという、古強者という趣をもつキャラクターでした。最近のロボット物には渋いオヤジ成分が足りないぞ!とお嘆きの方々に、少しでも満足していただけたなら幸いです。
 バーンと戦うことになるムートは、四人衆で唯一の若者。彼もバーンに劣らず熱血キャラのようですが…。それにしても、四人衆最後の一人であろうレムロスは謎の多いキャラです。新参者なのにナッソス公爵にも重用されているようですし、彼のアルマ・ヴィオについても、何やら思わせぶりな台詞が以前に出てきました。

○ 不遇の主人公の出番は!?

 真の主人公ルキアンはといえば、この間、カセリナのことを一方的に執拗に妄想してばかりという、やや気持ちの悪い役回りです(笑)。妄想王ルキアンに想われているカセリナは、ルキアンのことを嫌っているばかりか、パリスを倒された恨みからルキアンの命をつけ狙っています。すごい物語ですな。
 なお、先日掲載した物語の今後の予告によれば、おそらく偶然だとはいえ、カセリナのアルマ・ヴィオがレーイとの戦いの結果パワーダウンした後で、ルキアンとの戦いになるようです(仮・第47話)。ヒロインの機体が強敵との戦いで消耗したところに、ここぞとばかりに襲いかかる主人公?(最低)。しかも、その後の展開が…。ルキアン君、悪気はないのに、あぶない変質的キャラの方向へとどんどん流れていってしまう不幸な子。

以上
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