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不都合な真実2 放置される地球

2017-12-23 | 2017外国語映画評



「不都合な真実2 放置された地球」 
           ポニー コーエン、ジョン シェンク監督 米 ◯ ☆☆☆

 2006年の「不都合な真実」から10年経った現状をアル ゴアが再び伝えるドキュメンタリー映画です。
 気候変動は着実に、そして一気に進行し今や抜き差しならない状態です。画面には減っていく氷河のようすや台風に寄る高波、大雨、洪水などの被害の映像が次々と映し出されます。一方、未だに気候変動を否定する政治家やインドのように「先進国が150年使っていた化石燃料を我々も経済成長のため同じように使う権利がある。」と主張する国もあります。その上なんとトランプが大統領になってしまったのです。私たちの青い地球はどうなってしまうのでしょうか・・・。
 さまざまな示唆に富んだドキュメンタリー映画です。日本では海岸沿いに何基もの原発があります。今議論されているのは「地震」と「火山噴火」ですが、それ以上の頻度で毎年のように大型化している台風による被害のほうが311の津波のように危険なのではないかとたいへん恐ろしくなりました。気候変動同様日本では原発も早急になんとかしなければならないのです。
 もうひとつ海外のドキュメンタリー映画を見ていて思うのは世界の中で「日本」の存在がなんと小さいことかということです。先進国からも途上国からも相手にされていないのは今までの外交がなっていなかったからでしょう。お金は出しても哲学がなければいけませんね。
 ラストは、あのトランプにもめげず、市民の一人ひとりが立ち上がるという前向きな場面で終わり、さまざまな市民運動をしている人々に大きな勇気を与えてくれる作品です。(☆☆☆)

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