
「MINAMATA 水俣」 アンドリュー レピタス監督 米 ✗✗
アメリカの写真家ユージン・スミスが水俣を世界に知らしめた足跡をジョニー・デップ主演で描きました。
1971年、写真家のスミスは沖縄戦従軍のトラウマから家族とも離別し、タバコと酒に溺れ荒れた生活を送っていました。そこへ日本のフィルムメーカーの広告の仕事が入り通訳のアイリーン(美波)という日本女性から水俣の話を聞きます。「ライフ」の編集者(ビル ナイ)を説得しカメラを手に水俣を訪れるのでした。貧しい被害者たちの近くで一緒に暮らしながら撮影しますが、さまざまな嫌がらせや買収、暴力にさらされ挫けそうになるのでした。
社会的に大きな問題で、現在進行系でもありすべてが好意的に評価されているわけではないようですが、「地球上で起きている大きな環境問題のひとつ」として捉えれば日本で撮影されていないなどといった批判は当たらないのではないでしょうか。
浅野忠信、國村隼、真田広之など日本から参加した俳優陣の健闘も評価できます。
とりあえず、「のさり」のお茶を飲みながらじっくり考えましょう。
タバコは、スミスが多くの場面でタバコを吸っていました。伝記物ではモデルが喫煙者だとどうしても喫煙場面が増えますが、本当に喫煙する必要があるのでしょうか。タバコも環境問題のひとつなのはわかっていないようで残念です。(葉タバコ栽培の土壌汚染、児童労働などなど)