
「ヴィクトリア女王 最期の秘密」 スティーブン フリアーズ監督 米英 ◯
晩年のヴィクトリア女王とインドから派遣されたイスラム教徒のアブドゥルとの出会いと別れを描きました。
1887年ヴィクトリア女王(ジュディ デンチ)の在位50周年記念式典にインドからアブドゥル(アリ ファザル)がはるばる派遣されてきました。英国王室のしきたりに頓着せず紳士的な笑顔で接するアブドゥルに女王は新鮮な驚きと興味を持ちます。身内を亡くし生きがいを亡くしていた女王はアブドゥルを身近に置き、「先生」としてインドの言葉などを学びます。皇太子を始めとする周囲の人々は快く思わず、さまざまな妨害をするのですが・・・。
女王の死後二人のことはなかったことにするためすべての資料は処分されましたが、アブドゥルの日記が発見され物語が語られることになったそうです。
ジュディ・デンチの存在感が圧倒的です。
立場の違いを超えた二人の純粋な関係に対して、王室のしがらみと権力争いの醜さが対照的に描かれています。いつの時代も特殊な階級にいる人は自由がなくてお気の毒です。
タバコは、なし。無煙でした。