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ベロニカとの記憶

2018-02-24 | 2018外国語映画評


「ベロニカとの記憶」 リテーシュ パトラー監督 英 ☓

 思わぬ人からの遺産を巡る1通の手紙が起こす心の葛藤を描くサスペンスドラマです。
 小さな中古カメラ店のトニー(ジム ブロードベント)は離婚した妻とは娘の出産の手助けを交互にする関係を保ちながら穏やかな一人暮らしをしています。そんな折学生時代の関係者からある遺産の連絡が届きます。それがきっかけとなりトニーは40年前の自分と再び対峙させられます。当時好きだったベロニカを思い出し再会しますが、トニーの記憶はかなり美化されていたようで実は嫌なやつだった自分を思い知らされるのでした。
 学生時代と現在が行ったり来たりする演出で前半は当時の美しい思い出が再現され浮かれた気分になるトニーですが、友人の自殺の真相などトニーの記憶の闇が明かされることでもう一度現実に引き戻されるトニーが客観的には滑稽でした。このあたりは元妻の分析が痛快でした。世の中の中高年のみなさんもやたらに過去の関係者と再会すると痛い目にあうこともありますよ。思い出は美しいままでしまっておいたほうが幸せかもしれません。という忠告作品です。
 タバコは、過去の学生たちが度々喫煙していました。(☓)