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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

ゾウを撫でる

2018-02-04 | 2018日本語映画評


「ゾウを撫でる」 佐々部清監督 ☓☓☓
 
 映画製作に関係する人びとを群像劇で描きました。
 久々に映画を撮ることにした映画監督、それに関わるわがままな中年女優、出演を迷う俳優、子役あがりで行き詰まっている俳優、離婚した妻の孤独死に戸惑う老年俳優、大型のセットをロケ地に運ぶ運転手、その上主役の新人女優は雲隠れ・・・。果たして撮影はできるのでしょうか。
 映画業界「あるある」物語です。観客は完成した作品をいつも気軽に楽しんでいますが完成まではいろいろ大変なようです。
 「ゾウを撫でる」のタイトルは映画を「ゾウ」に例え本来の故事の意味とはちょっと違うような気もしますが、映画というゾウにはさまざまなパートがあるという意味として捉えているのでしょうか。
 タバコは、映画業界のタバコ事情が紹介されていて、ベテランでわがままな女優は禁煙の楽屋でメイクの人がそばにいても平気で喫煙(☓)。この女優は撮影が始まって「待ち」の禁煙のテント内で他の俳優もいる中「吸ってもいいかしら?」と断られるわけはないという態度で喫煙(☓)し、実際の現場でもきっとこういうわがままな行動がまかり通っているのだろうとうんざりさせます。
また、バーの場面でも喫煙(☓)。飲食店禁煙は日本では無理なのか、悲しいです。


2018-02-04 | 2018日本語映画評


「光」 河瀨直美監督 ◯

 映画の音声ガイドをする人びとを描きました。
 視覚障害者が映画を楽しむことができるよう、音声ガイドというシステムがあります。その作業ではモニターからさまざまな意見を聞いてよりわかりやすい表現ができるよう修正をしていきます。思い込みの解釈を語らない、セリフにかぶらない、など制約があるなか少しでもわかりやすいガイドにするために悩み工夫する姿を描きました。
 音声ガイドや聴覚障害者のための日本語字幕などはビデオで体験したことがあります。聞き取りにくいセリフが字幕で確認でき、見落としてしまうような場面も音声で紹介されわかりやすくなっていました。
 タバコは、いつも喫煙する永瀬正敏が主演でしたが今作では喫煙しませんでした。(◯)