
「ゾウを撫でる」 佐々部清監督 ☓☓☓
映画製作に関係する人びとを群像劇で描きました。
久々に映画を撮ることにした映画監督、それに関わるわがままな中年女優、出演を迷う俳優、子役あがりで行き詰まっている俳優、離婚した妻の孤独死に戸惑う老年俳優、大型のセットをロケ地に運ぶ運転手、その上主役の新人女優は雲隠れ・・・。果たして撮影はできるのでしょうか。
映画業界「あるある」物語です。観客は完成した作品をいつも気軽に楽しんでいますが完成まではいろいろ大変なようです。
「ゾウを撫でる」のタイトルは映画を「ゾウ」に例え本来の故事の意味とはちょっと違うような気もしますが、映画というゾウにはさまざまなパートがあるという意味として捉えているのでしょうか。
タバコは、映画業界のタバコ事情が紹介されていて、ベテランでわがままな女優は禁煙の楽屋でメイクの人がそばにいても平気で喫煙(☓)。この女優は撮影が始まって「待ち」の禁煙のテント内で他の俳優もいる中「吸ってもいいかしら?」と断られるわけはないという態度で喫煙(☓)し、実際の現場でもきっとこういうわがままな行動がまかり通っているのだろうとうんざりさせます。
また、バーの場面でも喫煙(☓)。飲食店禁煙は日本では無理なのか、悲しいです。