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ゴーギャン タヒチ、楽園への旅

2018-02-09 | 2018外国語映画評


「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」 R15+ エドゥアルド アルック監督 仏 ☓☓

 ゴーギャンの後半生を描いた伝記映画です。
 19世紀末のパリで株式の仕事に失敗したゴーギャン(バンサン カッセル)は心機一転画家として生きていこうと家族を残し単身「楽園の地」タヒチへ移住します。そこで自給自足の満ち足りた生活をしている人々と出会い同じように暮らし始めます。そしてあるとき森の中の集落で暮らすある女性と出会います。彼女をモデルとすることでゴーギャンは後に代表作となった数々の作品を描くのでした。
 タヒチという楽園にもキリスト教は浸透し、いわゆる西洋的な倫理や価値観がかつてのアニミズムの世界を変えていく様子も描かれています。こうして植民地化が進められたのでしょう。ゴーギャンの人生そのものよりもそちらの経緯のほうに興味が持てました。
 タバコは、貧しくてキャンバスも買えないのにどういうわけか常にタバコだけは吸っていました。(☓)心臓病で発作を起こしてもタバコは止めず、喫煙者の医者(☓)もタバコについては何も触れず、恐ろしい時代を描いていました。
 ところでこの作品はR15+でそちらの期待も(?)あったのですが、「え?あれだけ?」という印象でした。映倫の規定にはいまひとつ納得しかねることが多いのですが、もしかして「タバコの扱いが倫理的に問題である。」という理由なのでしょうか。それならば確かに未成年には見せたくない喫煙シーンがありましたが・・・。