
「ゴッホ 最期の手紙」
ドルタ コビエラ、シュー エルチマン監督 英ポーランド合作 ☓☓☓☓☓
一通の手紙からフィンセント ファン ゴッホの死の真相を探ろうとした男の姿を約6万5千枚のゴッホ風の油彩でアニメーション化しました。
亡くなる前にゴッホから弟のテオへ宛てた手紙を郵便配達人の父親から預かったアルマンはその手紙を渡すためパリへ出かけます。ゴッホが宿泊していた宿や自殺したときの医師、そして画商などの話を聴くうちに「自殺説」に疑問を持ち始めます。一方、周囲の人々は「もう済んだことで波風を立てるな。」と言った目でアルマンに非協力的なのでした。果たして死の真実とは?
油彩それもゴッホのタッチの映像が常に動いていて最初の数分は船酔いしそうな感覚にもなりました。モノクロの回想場面は俳優が演じているので落ち着いて観ることができます。サスペンスの成り行きよりも絵画の動きにばかり気を使い、この作風に映画的効果はあるのか疑問です。たしかに大変な作業だったかとは思いますが、真似をする人はいないのではないかと思いました。「一点物」の価値はあるかもしれません。
タバコは、登場人物の多くが喫煙する作品で、アニメなので能動喫煙も、受動喫煙の被害もないかもしれませんがタバコの宣伝にはかなり貢献した作品でした。(☓☓☓☓☓)