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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

ハッシュパピー バスタブ島の少女

2013-04-25 | 2015以前の映画評


「ハッシュパピー バスタブ島の少女」 ベン ザイトリン監督 ○ ☆

 立ち退き命令を無視している人々が住む「バスタブ島」(温暖化で沈みかけている島という設定)のオンボロ小屋にひとりで暮らす6歳の少女ハッシュパピー(クワヴェンジャネ ウォレス)の目を通して、「温暖化」「自然と文明」「親と子の関係」「生きる意味」などの普遍的な問いを投げかけています。
 毎朝、ハッシュパピーは友だちの鶏や豚や樹木などの心臓の鼓動を聞くことで生命を感じます。近くの小屋に住む父親のウィンク(ドゥワイト ヘンリー)からはぶっきらぼうな朝食の合図があります。小さな学校では氷河期に氷の世界に閉じ込められてしまった野獣の話を学びます。そんなある日、巨大な嵐が島を襲い大洪水となってしまいます。抵抗もむなしく強制的に避難所に入れられてしまうのでした。その上父親の不治の病が明らかになるのでした。
 映画初出演の親子のふたりが好演しています。ラストで野獣に立ち向かう少女の姿は観る者に勇気を与えてくれます(☆)。
 タバコはなし。無煙です。近未来、ビールはあるけど、タバコなんてなくなっているようです。

ブルーノのしあわせガイド

2013-04-25 | 2015以前の映画評


「ブルーノのしあわせガイド」 フランチェスコ ブルーニ監督 伊 ×××

 50歳を過ぎゴーストライターとして気楽に暮らしていた独身男がいきなり「自分の息子」と暮らす羽目になったというお話です。
 ブルーノ(ファブリッツィオ ベンティヴォリオ)は元教師ですが、今は有名人の伝記を聞き書きすることと、何人かの学生に個人指導をしています。ひとりの学生の母親から「仕事で半年海外に行くので子どもを預かってほしい。」と言われます。実はブルーノの息子だったのです。初めは戸惑うのですが、成績は落第寸前でヤバい仲間とも付き合っている息子をなんとかしようとブルーノの奮闘が始まるのでした。
 笑わせる場面もあり楽しい作品です。ただ、主役がちょっと不潔に見えるのが難です。
 タバコは主役(×)や元女優(×)など喫煙シーンが大変多いモクモク映画でした。その上、勉強を教えている子どもの前でも喫煙します(×)。この件では、子どもを預けている母親から「教える時間は短いうえにタバコばかり吸っている、と子どもが言っているのでもう結構です。」と断られます。当然です。
 この監督は49歳で初監督ということでもあり、タバコを取り巻く今の社会の流れを勉強していないのかもしれません。