
「相棒シリーズ X DAY」 橋本一監督 × PP:ライター、タバコ自販機
2000年に始まったテレビドラマ以来何回か映画化もされ、主役の入れ替わりも巧みで常に興業的にも成功している警察ものです。
今作の主役はサイバー犯罪担当捜査官岩月(田中圭)と捜査一課刑事の伊丹(川原和久)です。実際にサイバー犯罪が話題になっている時節柄目の付け所も巧みです。常連の出演者のさりげない登場のさせかたもなかなかですね。誰でも主役に抜擢される可能性があるためか実力はあるけど主役にはなったことがない脇役のプロたちがたいへん熱演しています。たとえば、今回主役の「川原和久」という名前を聞いて顔が思い浮かぶ人は少ないですよね。(川原さんごめんなさい。)でも、三枚目の役が光っていました。次回は誰が主役になるのか楽しみです。
タバコについては、殺人事件の被害者がタバコを吸うために屋上に来て、犯人ともみ合って転落死してしまったという設定になっています(×)。タバコはこの場面だけです。有能な銀行員が喫煙しますか。この部分だけが陳腐な演出でした。それともタバコ会社から資金提供受けているのかな。疑ってしまいますね。そういえばこの銀行は無機的な事務所なのに妙にタバコ自販機が煌々と輝いていました(PP)。
また、ライターが重要な証拠品となってアップで映ります(PP)。