goo blog サービス終了のお知らせ 

無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

孤独なツバメたち ~デカセギの子どもに生まれて~

2012-05-30 | 2015以前の映画評


「孤独なツバメたち ~デカセギの子どもに生まれて~」 津村公博、中村真夕監督 ×

 浜松で暮らす日系ブラジル人の青年たちを追ったドキュメンタリーです。2007年から撮影開始していたところ、2008年のリーマンショックでブラジル人を含む大量の労働者が解雇されました。子どもたちは日本で教育を受けていましたが、帰国を迫られるなど生活環境は親の都合もあり不安定なものとなりました。ブラジルに戻った人たちのその後もインタビューしています。日本の大企業に都合よく使われ放り出されるデカセギのブラジルの人たちを知るとこの国の真の姿が見えてきます。規制緩和という名のもと、低賃金、過酷労働など労働者を使い捨てにするこの国に未来はあるのでしょうか。
 ブラジルに戻った一人の少女が働きながら夜間の学校に通うのを見るとブラジルの方が「学びたい子ども」への環境が整っているように思えました。日本は貧しい。
 タバコは未成年と思われる少年少女も喫煙していました。低所得者ほど喫煙率が高いという報告の通りで、気になるところです。