
「虹色ほたる ~永遠の夏休み~」 宇田鋼之介監督 東映アニメ □
父親をバイク事故で亡くした少年ユウタが以前父親と昆虫採集に訪れたダムのある村を訪れます。不思議な老人と出会いユウタは1977年にタイムスリップします。なぜか「いとこのサキコ」がユウタを迎え、「おばあちゃん」の家でひと夏を過ごします。ケンゾーという友達もでき、ほたるがたくさんいる美しい水辺にも連れて行ってもらいます。ただ、サキコにもなにか悲しい秘密があるようでした。もうすぐダムに沈む村で、ひとりまたひとりと故郷を去っていく友達との別れの場面は、原発事故で住み慣れた土地を追い出され、散り散りに避難している子どもたちの姿と重なり、常に利権のために人々を苦しめる資本家や政治家への怒りを感じさせます。ラストで「それでも、子どもたちは今を生きる そして未来へ」というメッセージはフクシマの子どもたちに捧げたいと思います。
タバコですが、お店の看板に1度「たばこ」の文字がありました。(□)祭りの場面で露天商の男がタバコのような白いものを口にくわえていました。アニメなので実害はありませんが、アニメだからこそ、あえて「たばこ」の文字をいれたのはタバコの広告をしたということで大変残念です。