
「ポテチ」 中村義洋監督 ○ ☆☆ 無煙映画賞候補作
伊坂幸太郎原作で仙台が舞台の短編を中村監督が常連の濱田岳主演で映画化しました。きっかけは3・11だそうです。直接震災に触れてはいませんが仙台で映画を撮るということに意味があるのでしょう。伊坂+中村+濱田のゴールデントリオが織りなす奇妙な出会いやおかしみのある会話、その中に潜む深い思い・・・。タイトルのバーベキュー味と塩味の「ポテチ」(ポテトチップスの略)のやりとりに涙する濱田君の姿は感動的です。チラシの二人の男の姿とポテチの二つの味にはそれぞれ深い意味があるのです。「訳が分かんない」という人は見終わってからじっくり考えてくださいね。涙のわけがわかったときこの映画の真の感動が胸にあふれてくることでしょう。(☆)仙台で撮影したことにもう一つ(☆)です。
タバコはなし。無煙です。中村監督も出演していますが、このごろ肌と歯がきれいになってきたような気がします。