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カエルが楽しく笑う庭

両生類を主体として彼等を取り巻く都会の自然環境と、投稿者のつれづれなる思い

<big>わが家のネコども</big>

2013-12-11 20:31:46 | 前は野良、今は内猫
☆予測できない災害が起こらない限り、安泰なネコたちです


Dsc_2462_3Dsc_2464_3Dsc_2465_2生鮮品が送られてきた容器を二日前に御近所から頂きました。

大きさがネコの躯にピッタリで、何よりも暖かい発砲スチロール製。

新しいもの好きのネコどもが争って中に入っています。

ブシは図体が大きく、小振りの他の2匹の親分株ですから好きな時                             に独り占めしています。

単眼で別名「くの一」チャ子は、いつも天井に近いところが御気に入り。

此の写真では一寸眠そうですが。

全身黒色のコッコがビックリしたかのように、珍しく目を見開いて写真に写りました。

鴨居の上の砂壁は彼等たちの落書きだらけ。

爪で引っ掻くと可成り面白いのかも知れません。困ったものです。

二食昼寝つき、暖房具つき、トイレは二カ所、南側の腰窓と西側の掃き出し窓から太陽の日差しがタップリ入ります。

人間にとって広さ十畳はある和室に幽閉されているのですが、区役所が推奨する部屋飼い方式に準じているので今のところ仕方がありません。









<big>部屋飼いネコの入退院</big>

2013-04-25 18:35:49 | 前は野良、今は内猫
☆伊達チャ子♀(独眼です)が風邪で入院しました


Imgp2049_3Imgp2047チャ子は野良猫出身です。仲好く並んで日向ボッコをしている隣の黒子(コッコ)は実の兄弟です。

我が家に引き取られてから5年近くにもなるのに飼い主の私とチャ子とは、今だに私の手の甲とチャ子の鼻先挨拶だけ。抱っこなんて、只の一回もありません。

この数ヶ月というもの異常低気温のせいか、重症の目ヤニが絶えなくて私は心配で心配でなりませんでした。

飼い猫に詳しい友人と相談して移動用の硬化檻を購入し、その中で餌をたべさせることを試みました。

用意して三日目に新しく購入した大型で取り扱いが容易な檻に入ったのを見届けて、直ちに収監しました。

それからが大変! 私の心臓はドキドキの早鐘状態で取る物も取り敢えず、友人が依頼してくれたtaxi で施設が完璧な犬猫病院へ向かいました。

taxi の中でも私の慌て振りは止まずチャ子の緊張状態が心配で心配で、不安は募るばかりでした。

人間不信が強いチャ子の取り扱いに困り果てた至れ里つくせりな獣病院の優秀な担当獣医師をして、「また来ても、診て上げられるかどうか?」と言わしめた強烈な反抗精神の持ち主! 「僕を信頼してくれないのです!」と心底から困った様子でした。

かくして、チャ子は一泊で退院と相成りました。

過度の緊張からか、入院してから飲まず喰わずに加え排泄皆無。これでは帰宅した方が良い、という診断で退院を余儀なくされたのです。

彼女を引き取りに行きますと、低い声で「ウーウー」と唸りながら檻の中で人間を威嚇しているチャ子の目の周りは相変わらずヤニだらけ。「どうしても目の周りを拭かしてくれなくて......」と説明した若い獣医師。

そうでしょうとも! 5年前に化膿した左目摘出に当った年輩の獣医師が「この子は、酷く心を傷つけられています」と重ねて強調された言葉を思い出しました。

幸い、繰り返される単なる風邪と診断されました。レントゲン検査も血液検査結果も正常と判明した3キロ半の♀ネコです。

”人間を容易く信用してくれないチャ子ちゃん。動作が敏捷で気が強いチャ子ちゃん。仕方がありませんね。これから何があっても、私がオマエの一生の面倒を看ましょう” と心の中で言い聞かせました。

*一泊だけ外泊したチャ子にチョッピリ威張り散らしている親分株の「ブシ」が、帰宅後のチャ子を暫く監視し続け行動を牽制していました。



<big>「武士兵衛」放浪記 ー後編ー</big>

2012-05-15 21:17:30 | 前は野良、今は内猫
☆ああ~! 飼い主オバサンの呪縛から逃れられない僕の運命!



「自由な生活は不自由さも兼ね備えているらしい。逃亡三日目に雨が降った。肌寒くて駐車場の叩きの固さと冷たさが体の芯まで迫った。暖かい太陽が当たっている間は問題ないけれど、冷たい雨の日は居心地が悪い。


雨の日の僕用の餌は台所の中に置いてあった。幸いヒサシがある日本式家屋でも屋外の餌場は餌だけでなく僕の体も濡れる。台所に上が込んでて午後3時過ぎに朝食にありついた。(オバサンが初めて知った猫の習性なのだが、その後は二時間置きぐらいに餌を食べに来ていた)好きな時いつでも入れるように台所の引き戸は、僕が通り抜けできるぐらいの巾に開いていた。


オバサンが家に居るときは、玄関からでも北側のゴミ出し口からでも部屋に入ることが出来た。オバサンが最も望んでいたのは、僕がネコ部屋に入ることだったらしい。でも僕はネコ部屋の通用口を知らなかった。


人間の家に上がることが許されているって、いいなあ! オバサンは僕に何も無理強いしなかった。これは以前から変わらない。僕を追い立てたり押しつけたりしない理由の一つは、オバサンが猫を掴まえたり抱っこ出来ないかららしい。とにかく飽くまでもネコの自由意志を尊重してくれるのは有り難い。


放浪4日目にもなると仲間が恋しくなる。ネコ部屋で四六時中鼻を突き合わせていた仲間に逢いたくなった。それに寒さが身に沁みると里心がつのる。甘ったれの「クロベエ」と勝ち気の「チャ子ベエ」はどうしているかな? (武士の心配をよそに、二匹は以前にも増して仲睦まじく、武士のことなんか御構い無しみたいだった。)


オバサンチの部屋の間取りが解りかけたとき、僕の里心は最高潮に達していた。オバサンがネコ部屋から、しきりに僕を呼ぶ回数が増えた。甲高いけれど暖かく優しい呼びかたで僕の心をくすぐる。『あのネコ部屋に帰りたいなあ~。あの部屋でユックリ眠りたいなあ~』、と望郷の想いが一層高じた。


オバサンの執拗な誘導で、流石の僕もネコ部屋に二回入りかけた。三回目には、妖しい(マタタビだったらしい)空気に誘われて、ゆっくりと確実に体全部を部屋に滑り込ませた。オバサンはドキドキしながら唐紙をピシャリと閉めて、ほっと溜め息をついた。


それからが大変だった。五日間も外をウロツイテイタ僕は二匹の仲間から険悪な歓迎を受けてタジタジとなった。♀の茶子でさへ、僕に掴み掛からんばかりに唸りまくって、オバサンに竹の物差しで(叩かれずに)牽制された。あわや大喧嘩となるところで、う~う~う~と低い声で双方が睨みあった。取っ組み合いが避けられたのは、オバサンの裁量。三匹ともオバサンの命令には従わざるを得なかったから。


僕は、馴れない外界生活の疲れと、仲間からの思いがけない仕打ちを受けて身も心も傷ついた。仕方なく二匹から離れて勝手知ったる押し入れの上段に、ひたすら身を小さく丸めて隠れた。部屋に戻ったのは脱走五日後の夕刻だった。古いザルの上に身を横たえた時点から、飲まず喰わず、はばかりにも行かず、ひたすら眠りこけた。一昼夜も寝っぱなしだった。


オバサンはネコ飼育に詳しい知人に事の顛末を説明して、解決策を訊きまくった。外で接触した他のネコ達の匂いが消えるまで待つしかないと知らされた。幸いにも僕の異臭は二日間で消えたらしい。コッコも茶子も最初は怖ず怖ずと僕に寄ってきたが、やがて何事も無かったかのように以前と全く同じような仲好しに戻った。」


             *       *       *


オバサンは今回の事件で、猫って飼ってみなければ解らないことだらけ、ということが解った。飼わずして好き嫌いを語る勿れ、ということも解った。この愛すべき繊細な生きものは、英語の一単語「subtle」という言葉がピッタリ、ということを体得したのであった。


ー 完 ー


























<big>「武士兵衛」放浪記 ー中編ー</big>

2012-05-14 18:43:57 | 前は野良、今は内猫
☆探せばいくらでもあるネコの隠れ場所


「6日の早朝、飼い主のオバサンが対面の家の物置小屋の上にいる僕を見付けた。そして、半ば諦めた声で僕の名を呼んだ。僕は一向に気にせず、応えず、知らんぷりを決め込んだ。そして、物陰に隠れてオバサンの視野から姿を眩ました。


正直云って、オバサンには暫く会いたくない。甲高いオバサンの猫なで声に食傷していたし、あの狭い部屋には二度と閉じ込められたくない。幽閉なんて金輪際、御免だ!


実際のところ、今日の寝場所(昼間、夜行性のため)には数匹の飼い猫達が入れ替わり立ち替わり現れて、珍入猫である僕の匂いを嗅いでは唸り声を上げるので熟睡とまでは行かなかった。


辺りに宵闇が迫った頃ようやく目が醒めた。眠気が未だ残っているけれど、暫く振りの外の空気は滅法うまい! さあ~、さあ~、これから何処へ行くべえ~。何処へなりと、今や俺様は自由の身!


僕は秋になるとヤット6歳だから未だ未だ若い。気力タップリ! 体力モリモリ! 


先ず、縄張り獲得から始めることにしよう。オバサンの家周りと庭全部、隣りと向かいの駐車場の車の下だな。オバサンチは自家用車を持つ近隣に取り囲まれているから都合がいい。駐車している車の下は静かで安全。寒くなければ快適至極の場所なんだ。


いけねぇ、いけねぇ、便意と尿意を催した。庭がない家が二軒もあるので、矢っ張っしオバサンチの庭かな。オバサンは「カエル道」とか云って土を柔らかくしているので最高。掘った穴に用を足して、その上に土を掛けるだけ。南天と山吹の木の茂みの下なので安心できるし気持ちがいい。


オバサンチの庭には縫い包みのようなヒキガエルが夜間ウロチョロしている。チョッカイを出して転がしたりすると嫌がるのが面白くて、適当な暇つぶしになる。そうそう、土に埋め込んである睡蓮鉢には注意しなければならないけれど。うっかり落ちて、ずぶ濡れなんて真っ平!


そろそろ腹が減ったが、待てよ。時間通りに餌にありつけるネコ部屋とは違うんだ。どうしよう? 8匹の家ネコを飼っている対面の家のネコ部屋に直行だ! 手強い反撃に逢う覚悟で行こう!


幸運なことに7日の朝オバサンチの勝手口出入り口の外に、ステンレスの容器に入った僕好みのカリカリを発見した。キレイな水もステンレスのボールに入っていた。餓死しないようにとのオバサンのお情けか。まっ、いいか。心配かけるとオバサンの体に障るからな。


気温が快適温湿度内の夜は二軒先の家の庭で快適な時を過ごした。黄色い自家用のvolkswagen 走行を楽しんでいた御亭主が、六十歳を迎える前に白血病で亡くなったらしい。植木職人が毎年入って庭木の手入れをしている野外駐車場がある広い庭がある。今は新緑が茂り風が通り抜ける庭で、僕は誰からも邪魔されない静かな時間を持った。


その時、オバサンは懐中電灯で僕の姿を見ていて感心したらしい。『ネコにも、静寂なひとときを楽しむ心のユトリがあるの?』。『優雅に歩き廻る武士兵衛は、こんな庭に相応しいネコだこと!』。


僕は二昼夜、二軒の屋根有り隣家駐車場で昼間寝た。まるで、夜働く人間様みたいに昼過ぎに起きた。塀を乗り越え、塀の上を歩いてオバサンチへ行った。庭の山吹の木の下で用を足してからオバサンチの勝手口へ。夕方の餌は美味しい魚類国産カンズメ二種類。コタエラレねぇ。オバサン、ありがとよ」。


ー 後編に続く ー










<big>「武士兵衛」放浪記 ー前編ー</big>

2012-05-13 10:06:42 | 前は野良、今は内猫



☆部屋飼い猫「ブシベエ」五日間の解放生活




「今年平成24年5月5日の夜は爽やかだった。
以前は野良だったが、今は幽閉されている和室4畳半部屋の南向き腰窓から、いつものように僕は外を眺めていた。


妹分の茶子兵衛が傍に来て僕を押しのけたとき、顔を付けていた窓上部の金網格子が動いて隙間が空いた。図体が大きな僕が力任せに格子を外側に向かって押すと図らずも俺様の体が外に出た。バンザーイ! この時を待っていたんだ。向かいの家ネコのように往来を自由に動き回れる!


とっぷりと日が暮れていたけれど、そんなことはヘッチャラさ。今も8匹ぐらい猫を飼っている対面の家の猫部屋へと直ぐ移動。去勢されている数匹の雄達の撃退に遇ったが人間共を見下ろせる高い物置小屋の上に落ち着いて、数ヶ月振りの解放感を味わった」。


一方、飼い主オバサンは朝一番にネコ部屋を見たら黒兵衛一匹しか居ない。ブシベエもチャ子ベエの姿が無い! まさか消えて無くなるなんて! 暫くするとチャ子が金網格子の上を悲しげに啼きながら歩き始めた。


オバサンが隙間のできた格子を押し広げてやると、待っていましたとばかりに部屋に飛び込んできた。外へ出たけど片目の哀しさ、心細くなって戻って来た様子だった。


かくして武士兵衛の楽しいけれど、或る面では非常に厳しい自由生活が始まった次第。

ー中編に続くー














<big>部屋飼いネコ達の日向ぼっこ</big>

2012-02-19 20:10:29 | 前は野良、今は内猫
☆庭から掃き出し窓ガラスを通して、とくと見物



Imgp0143Imgp0146Imgp01501450Imgp0151Imgp013614_4今日の2時過ぎ暖かい西日が、素透視の掃き出しガラス窓からネコ部屋に燦々と差し込んでいます。

茶子は片目ながら環境に敏感で、此処に陽が当たる事を承知していて最上席に一番乗りをしました。

躯が暖まるにつれて開放的になりました。彼女の足の裏を、まざまざと始めて見せつけられました。

やがて下方の黒猫コッコは眠くなって、白い純毛布を敷いた行李の底に沈み込みました。

今日は気温が上がりましたので知人から頂いた野鳥の巣箱を、苦心惨憺の末に坪庭の木に取り付けました。

それで日向ぼっこをしている茶子ネコ観察が庭から充分に出来た、という次第です。


<big>”お休み、武士兵衛”</big>

2012-01-22 11:01:01 | 前は野良、今は内猫
☆外は寒いので、このところ被写体は部屋飼いネコばっかり



Imgp0001original_1_2Imgp0018_5Imgp0014_2我がネコ部屋(昔式の四畳半)から坪庭を望める最適場所が、年長のブシベエ♂の定位置。1967年に植えられたアオシダレの紅葉が今年は未だ残っています。

隣家の塀の向こう可成り先まで視界に入ります。猫は視力に優れているとか。

往来に行けないブシにとっては、ここは火の見櫓のような場所かも知れません。

彼は、目覚めている一日の大半を此の場所で過ごすことが多いのです。

下の小振りの行李の中で弟分の黒兵衛♂と茶子兵衛♀が暖かい湯湯婆にへばり付いています。

長時間の姿勢に疲れたのか眠いのか、ブシは頭を下げました。

とうとう、板に絡ませた羊毛の敷物の上に躯を丸め込みました。朝の7時過ぎです。

ネコは人間で言えば三歳ぐらいの知能だ、と聞いています。

知能は同程度でも、個性には大きな違いがあって猫族は面白いですね。





<big>我が家の部屋飼いネコ達</big>

2012-01-17 18:51:53 | 前は野良、今は内猫
☆厭でも毎日逢っているネコちゃん達


Imgp0015_2Imgp0002Imgp0004_4古い、今では、もう使われていない柳行李に毛布を敷いて、その上にペット用の行火を置いてあります。

湯湯婆は今年で止めました。中の水は錆びるし手間が掛かるのです。電気は途切れることが無いので大助かり。

そうでなくても三匹は大の仲好しですが、冬は一段と彼等の親密度が増します。

柳行李は三匹が入って丁度好い大きさ。足元には弱電行火が、身の周りは仲間の躯の温もりが心地良いのです。

ブシ♂が一匹だけ行李に入っていることもあります。ブシは三匹の大将。

弟分のコッコ♂は、いま西向きの窓際の竹の小さ目の行李に入っています。

此処にも底にペット用の小型電気敷布(強過ぎず弱過ぎない温度の)みたいなものを置いてあります。

部屋の温度は常時10℃以下ですが、全身毛皮に覆われているのでネコちゃん達は部分暖房。

飼い主も、現在室温8℃以下の部屋で生活しています。

二個ある豆炭行火の一つをネコに、残りの一つを私用にしています。


<big>今日の我が家の猫ども</big>

2011-12-30 21:21:08 | 前は野良、今は内猫
☆今日も日向ぼっこ! 羨ましい!

Imgp0009_16Imgp0012_2Imgp00161412_3南向きの腰窓から入る午前中の陽を背中に受けながら微睡(まどろ)むチャ子です。

行李に入って寝ているコッコの隣でも眠たそう。

ブシお気に入りの西向きの掃き出し窓近く、古桐たんすと古本棚の上に斜めに渡した板上の羊毛敷物の上でスヤスヤ。ここは西向きで、午後に陽が当たります。

数少ない部屋のうち最上の部屋をネコちゃん達に提供した私。

彼等は幽閉の身の上ですから、この位の待遇は当然と云えば当然。冬は暖かく夏は風通し良い部屋はネコ部屋なのです。

ネコちゃん達と付き合い始めて4年になります。年長の武士兵衛♂は来春には5歳、黒兵衛♂と茶子兵衛は4歳。

子供時代には小鳥だけで犬もネコも飼って貰えなかったのに、状況が変わって斯くの如し。

吊り上がった愛くるしい目と白い髭と猫毛に覆われた全身を見る度に「お前はネコなのね!」と気づかされて話しかけます。

三匹が年末の挨拶を私に申し述べましたので、読者の皆様に伝えます。

『僕は年長のブシベエ。蛙オバサンが毎日よく面倒を見てくれる。此処の家に棲むことになって、もう4年。行動範囲は自由自在と云う訳にいかないけれど、衣・食・住は保証されているので安心。オバサンは絶対に怒らないのが嬉しい。来年も弟のクロベエや妹のチャ子ベエと仲好く生きるぞ! 又ちょくちょくブログを覗いて下さいね。宜しく御願い致します。皆様よい御年をどうぞ! カエルおばさん家のネコを代表して、武士兵衛 拝』




<big>武士兵衛、黒兵衛、茶子兵衛</big>

2011-11-21 21:30:19 | 前は野良、今は内猫
☆我がブシベエ、クロベエ、チャ子ベエ


Imgp2763_7Imgp2764Imgp2759_3武士兵衛♂は、夕食ご早々と床入り。寝床は木梯子上の英国製膝掛け上です。

黒兵衛♂は、カメラを嫌って顔を背けました。

茶子兵衛♀は「鬼の居な~い間に」高みの見物と洒落込んでいます。

黒兵衛は大人しく順番待ち。この二匹は兄弟で、生まれ落ちた時から一緒。

駐車場で生まれた野良子ネコ五匹のうち二匹は何故か消滅。三匹残ったうちの一匹は、哀れにも車に轢かれました。

やっと二匹残った残党の茶色一匹は片目が化膿し、怖々と私が設定した捕獲器に運よく入って即入院。

最後に残った黒色は汚いドブみたいな溝で、独り健気に遊んでいました。小振りな身体の割に耳が大きな子でした。

「黒色では車の犠牲になり易い」という友人と私の結論から、眼球摘出手術で21日間入院した独眼さんの退院前に我が家へ来ることゝ相成りました。

性格が穏やかで、恥ずかしがり屋だけど、甘ったれ坊主。私が初めて全身マッサージをしてやったネコです。

二年前の夏、疲れ果てゝ猫部屋で寝込んでしまった私の鼻を二回嘗めたのは、クロベエに違いありません。

野良だった二匹は、とても愛らしい子ネコちゃんでした。


<big>生まれも育ちも野良だった武士兵衛(ぶしべえ)</big>

2011-11-18 06:00:04 | 前は野良、今は内猫
☆『僕、表へ出たいなあ~! 広い処を自由自在に歩きたいなあ~!』



Imgp0011_217_2Imgp0003_4175_5Imgp0013_2_2ブシが生まれたのは安ホテルと夜の飲食街と汚い駐車場に囲まれた、表からは想像も及ばない辺鄙な一角だったらしい。

近所の卸専門花屋さんに勤めている女性の話はこうです。

同時に生まれた5匹の子猫のなかでもブシは取り分け上品で可愛いかったので、大勢の人々が飼い猫にしたかった。でも、誰が掴まえようとしても駄目だったとか。

成長してからも威張り散らさず雌猫や子猫たちに優しく、♂同士で争わなかった。通り掛かりの人々が、肌が浅黒い外国人までが『彼は野良猫らしくない!』と褒めそやした。

私の父は、子供の成長期にカナリヤや十姉妹や文鳥など小鳥を次々に買ってくれたけれど、家にはネコも犬も居た試しがありません。

ネコに不慣れな私はネコを三匹、三年も飼っているのに未だに抱っこした経験なし。触る事に馴れていないし、あの鋭い爪が怖いし、重たそうだし、ブヨブヨして抱きにくそうだし。

ブシは気性が穏やかで、爪を立てることがなく何があっても金輪際怒ることがないのですが。

彼は夕方になると喋るような鳴き声をあげます。『表へ出たいよう。思いっきり走りたいよう。オバサン、僕を此の部屋から出してくれない!』

原発の被害を免れた茨城県の或る農場で、将来まとめて三匹を引き取って頂けそうな話があります。

其処は畑だらけで車の心配は御無用なところ。

「ブシちゃん、もう暫く我慢してね。ちゃんと手筈は整っているのよ。アタシは寂しくなるけど、お前達には格好な場所を検討していますから」






<big>家ネコ「チャコものがたり」その2

2010-03-23 11:50:52 | 前は野良、今は内猫
☆ 「チャコ(茶子)はお婿さんが欲しい~!」

Imgp2861_3Imgp2860319_632Imgp2863_319_657Imgp2866_319_6Imgp28683月19日の夕食は6時32分でした。

「二年前の春、同じ日に、同じ所で、同じ母ネコから生まれた兄弟のコッコ(黒子♂)は、缶詰御飯が好きじゃないみたい。

いつも食事はソッチノケで飼い主のカエルおばさんに首筋を撫でて貰おうと、姿を見るとすぐ行李の中で待機するのよ。定場所の朱色のダウンコートにくるまって。

三年前の春に生まれた、お兄さんのブシ(武士♂)は、お兄さんで、庭先と遠くを見てバッカシ。

古網戸越しに外を見る真剣な眼差しを、よ~く見てみて!

アタシは体力を付ける為に、セッセと食べているけど部屋に幽閉の身ですもの、お婿さんの来てなんか、ありっこな~し!

「ニャー、ニャー、ニャー」と悩ましく鳴くと、おばさんは困った末にアタシよりもっと大きな声で一緒に鳴いてくれるの。そうなるとアタシの負け。声量では適いっこな~し!

雄たち二匹は何が起こったのかと、目をキョロキョロさせるだけ。

ここに、真ともな雄は居ないも~ん!

おばさ~ん! どこか郊外で敷地の広いところへ引っ越しましょうよ。アタシだってオンモに行きたい!

おばさ~ん! お願い! はやく何とかしてちょうだいな!」


<big>猫は新し物好き</big>

2009-01-01 23:57:40 | 前は野良、今は内猫
☆新しい椅子に首ったけ 

Imgp1921_081228_1350 洗濯の為に変えた毛布の上に、三匹三色の尻尾が並んでいました。

手前から、鼠色に茶色に黒色の尻尾。

横から見た写真です。

Imgp1922_081228_1350

雌のチャコが兄弟雄のコッコと先先兄弟(お母さんが同じ)ブシに挟まれて寝ています。

まあー、何て仲の好いこと! いいえ、部屋が寒いからかも知れません。

ともかく眠れる獅子ならぬ眠れる猫は、無防備で愛らしい!

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最近は滅多に見掛けなくなった古い木製折りたたみ椅子を然るところから頂き、ペンキ汚れ以外を落として猫部屋に置きました。

我が家の猫共は畳の床では寝ません。

椅子やら脚立やら茶箱やらから、古本棚や古桐箪笥の上や押し入れの中の棚に跳び移って、そこの座布団や毛布やダウンジャケットの上で寝るのです。ですから、椅子は生活必需品で、掃き出し窓や腰窓から庭や往来を眺める為にも欠かせない家具です。

ですから古物でも猫部屋にとって新しい椅子を見付けると、もう興味深々。

匂いを嗅いだり触ったり、写真のような行動を始めました。

Imgp1938_081230_1248Imgp1944_081229_1829Imgp1950_081229_1831

更にコッコも加わって点検。

腰を下ろす部分は板と板の間が空かしてあるので、椅子の下から上の状況が判ります。

猫にとっては、上下を楽しめる面白い椅子です。

終いには取っ組み合いが始まって、床に居たブシの大袈裟な驚きの素振り。

猫共の反応が可笑しいやら、物珍しいやら、猫好きの人々の気持ちが解るような気がしました。

新し物好きの猫達は、新しい年を認識出来るのでしょうか?

もし分ったとしたら、どんな反応をするのでしょうか?

私にとって、これこそ興味深々です。


<big>猫部屋に居候する飼い主</big>

2008-12-20 07:10:18 | 前は野良、今は内猫
☆内猫になった野良ちゃん達その後

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Imgp1486_081204_1441相性が良いのか、寝ている時も起きている時も仲睦まじくて微笑ましい。

生まれて初めて猫を飼って2ヶ月半。何もかも未経験なので驚きの連続です。

猫部屋の南側の腰窓と西側の濡れ縁(小さな縁側)に続く掃き出し窓越しに、野良さんだった三匹は飽く事なく外を眺めます。

庭にはアオシダレの木が紅葉しています。

来春には西側の濡れ縁に網を張って掃き出し窓を開け放し、三匹が外気に全身触れることが出来るようにする予定です。

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Imgp1758_081215_706年長のブシ(武士)は寝てばかり。よく寝る侍です。

チャコ(茶子)は独眼なのに敏捷に動き回り、梯子の上から私を見下ろしています。彼女の頭上は部屋の天井です。

掃き出し窓から坪庭を長~い時間、念入りに眺めています。

兄弟のコッコ(黒子)と並んで背伸びをして、夕顔の蔓越しに往来を眺めている二匹の後ろ姿の美しい事!

目下のところ、猫部屋では飼い主の私が借りて来た猫みたいに三匹に遠慮して小さくなっています。


<big>「ネコ助け」は「ネコ迷惑」?</big>

2008-11-29 19:00:01 | 前は野良、今は内猫
 ☆ 三匹は私を困らせたり、和ませたり 

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ブシは外を眺めるのが大好き。我が家の坪庭を飽く事なく眺め渡します。

野良猫時代には無かったゆとりです。

三匹仲好く食事します。

競って、窓から往来を眺めます。

車、オートバイ、自転車、通行人、犬、ネコを眺めます。

私の監視の元で開け放される腰窓の開き幅はこれだけです。

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片目を失ったチャコは女の子らしく、オモチャのドーナツを掴んだまま眠っていました。

幼い女の子が人形を抱いたまま眠るような、あどけない仕草です。

三匹が寄り添って、ハシゴの上で寝ています。床の畳より天井のほうが近い場所に...。

よく寝場所を変えます。

今日は古い本棚の一番上の棚で、それぞれ躯の一部に触れながら寝ています。

ああ!なんて平和な猫一族!

我が家のネコ族は純夜行性なので、私は夜中に一度起されて食事を与えなくてはなりません。

おまけに糞尿の始末もしなければならないのです。

マスクを掛けて、成るべく匂いを嗅がないようにして作業します。

それでも、花粉症の私は猫飼育一ヶ月にして鼻に炎症を起し、耳鼻科で猫アレルギーを疑われています。

猫助けは、飼い主にとって猫迷惑にもなるという皮肉なことになりそうです。