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カエルが楽しく笑う庭

両生類を主体として彼等を取り巻く都会の自然環境と、投稿者のつれづれなる思い

<big>「シマちゃん」春眠から目覚める?</big>

2010-04-11 04:58:07 | アズマヒキガエル
☆ それとも産休明け?

Imgp3048411_248Imgp3049_411_248Imgp3054_411_308Imgp3052411_258Imgp3055_411_312平成22年4月11日(日)は東京での日中最高気温が19度になる、という予報を聞いて休みました。

夜中の2時過ぎに目が覚めて庭の温室時計を見ますと、珍しく10度を超えていました。

さっそく私の三種の神器を携えて庭へ。

「まあ~、しばらく!」私の親友シマちゃんがネグラから顔を出していました。

シマちゃん用の行水皿に紅いボケの花びらが一枚舞い落ちているのは、数日前に見ています。

小皿は強風のせいでワラや埃まみれ、お皿は傾いて水不足ぎみ。

それで水を少し足してやりますと、花びらは水に流されて小皿の外へ。

シマちゃんは僅かに左手先を小皿に掛けて、その仕草のカワユイこと!

暖かいので、オタマジャクシ達が水面近くに出ています。

我が、散らかし放題の勝手口上方壁面でした。


<big>アズマヒキガエル♀4歳(シマ子ちゃん)の初産を追跡

2010-03-11 08:13:50 | アズマヒキガエル
☆ シマちゃんから色々と教わりました

Imgp2744_35_1255Imgp276536_1408Imgp2783_36Imgp2799_310_63歳になった昨年春、シマちゃんは水場もなくオスも居ない隣家に、何故か我が「カエル笑む庭」から脱出して産卵の機会を逃しました。

「今年こそ、卵を生んでもらわなきゃ!」シマちゃんと仲好しの私は、固く心に決めていました。

「笑む庭」には産卵可能なメスが4匹も居るのに、オスは、たったの一匹。苦肉の策として、あぶれオス数匹を某公園から(許可を得て)借りてきて、(勤めを終えたら公園に返します)庭に放しました。

お婿さんの鼻先が向く方向が、お嫁さんの鼻先の方向と時折ずれるのは、シマちゃんの体が太めのせいです。

最初の写真は3月5日、零時55分です。次は翌日6日の午後2時過ぎ。

産卵に備えてか、睡蓮鉢に入ったり出たりを繰り返していました。

オスの体色の変化に驚かされました。ネコの眼のように、目まぐるしく変わるのです。


Imgp2802310_7Imgp2810_310_18_3Imgp2813_310_1932_7Imgp2814_310_1934Imgp2815310_1935急に冷え込んで、雨・みぞれ・雪まで降って冷え込んだ10日の夕方6時近く「あ~、やっと!」産卵している様子でした。

生みたての寒天質に守られた卵は茶色に見えます。黒い卵は他のメスが数日前に生んだものです。

シマちゃんは鼻孔を、僅かに水面上に保っています。

パンパンだった横腹がシワシワになっているのは、お腹に溜まり溜っていた卵が排出されて、シマちゃんの太鼓腹が縮んだから?

番いが居なくなった睡蓮鉢の左上1カ所が濡れているのは、シマちゃん夫婦が此処から外へ出たからです。

近くから観察しますと、卵嚢が一筋。シマちゃんの生み残しがシマちゃんの体から引きずられたのでしょう。

「シマちゃん、お目出度う! 長い間お疲れさま! 私の願いが叶って、こんなに嬉しいことはないわ」

pairになってから一週間も掛かって、シマちゃんは無事にメスの大役を終えました。

産卵を終えた今は睡蓮鉢そばの落ち葉に包まって、お婿さんと仲好く春眠(しゅんみん=産休)と洒落込んでいます。

カエルのメスもオスも長~い(5ヶ月近い)冬眠のあと直ぐ、水は腹部から補給しても一週間いじょう何も食べずに、昼夜にわたって全力投球しましたから。

シマちゃんは今度いつ目が覚めるのかしら? 暖かくなって動きはじめたら、ご褒美にミミズを一匹あげましょう!

          
 *     *     *     *     *


* 誤解のないよう、以下の(長ったらしくて済みません!)注釈を加えます。



1 私は私庭に棲むカエルさんたちを「餌付けしよう」などと考えたことはありません。本来の野生が失われては、観察の意味が全くありませんから。室内での箱入り飼育でしたら、餌付けも可能でしょうけれど。私は生きものを箱に閉じ込めたくありません。広さ5坪足らずの庭でもカエルの居場所を探すのは至難のわざです。人間が想像もつかない場所に隠れていることが多いからです。カエルだって自由が欲しい筈です。カエルの身になって考えますと、一日でも箱に幽閉したくありません。

2 我が家には小さいながら土の庭があり、カエルにとって最低でも10メートル以上の行動範囲があります。廃校になった近くの小学校の池から変態上陸した子ガエル達が知らない間に、かっては現在の倍以上に広かった我が家の庭のアチコチに常に何匹か棲みついていました。我が家は密閉度が高いブロック塀でなく、大きな目の金属網で囲まれていましたから、生きもの達は出入り自由で、昔はカエルは勿論、トカゲ・ヤモリ・モグラも居ました。

3 人間の手が入っていない自然に近い環境で長年の観察結果、カエルは冬眠前にどのくらい肥ったら良いのかを把握しました。家のカエルさん達が痩せ過ぎの場合は、自然の餌をやります。私が「カエルおばさん」ということを知っている近隣の方々から、捨ててしまう芋虫などを頂くこともあります。

4 カエルには性格の違いがあって、人間に馴れやすかったり馴れにくかったりします。メスはオスに比べると温厚で順応性があるのは天性でしょう。繁殖のときの必要性格なのでしょうか。シマ子ちゃんは例外中の例外です。二年前のこと、私が夜中に庭に入りますと、怖ず怖ずと私の近くに寄ってきて可愛らしくアタシを見上げたのです。それに彼女の冬眠場所が私が出入りする唯一の勝手口前だったのも、今から考えますと不思議です。毎朝毎晩毎夜中、私の三種の神器(懐中電灯・近眼のメガネ・カメラ)持参で庭を観察するアタシを、 なんと! シマちゃんは人間のアタシを庭のどこからか観察していたのです。

5 それでもシマちゃんは一昨年の秋、我が家の庭を脱出して筋向かいの家の植え込みで冬眠しました。雄ガエルは冒険好きです。シマちゃんは雌なのに密かに遠出して車にもオートバイにも轢かれず、私に発見されるまで無事に生きていました。これは奇跡に近いことですが、彼女の聡明さが行動を助けたから、かも知れません。

6 人間と野生生物たちは如何にして共生したら良いか?

ということを、身じかな生きもの観察によって見いだすことが私の最終目標です。
そのために、私が愉しく彼等を観察すれば、他の人々も愉しくなって、やがて興味を持って、生きもの達との共存・共生に一役買って下さることを強く願い、切に祈って、私は今も観察を続けています。


<big>アズマヒキガエル♀「黒ダンゴちゃん」産卵す</big>

2010-03-04 07:15:35 | アズマヒキガエル
☆去年盛夏の「黒ダンゴちゃん」

Imgp4945_09815_62344Imgp4956_09818_849Imgp495409818_818_704Imgp494209815_6「カエル笑む庭」去年8月15日夕刻6時22分の温湿時計です。

気温はカエルさんには超高温。水を張った浅い古皿に座っています。

体を冷やすことが第一で、お腹から水を飲むことを兼ねています。 カエルさんは、柔らかい腹部皮膚から水分を吸収するからです。

「カエル笑む庭」は箱庭的な小さな庭です。幅1m強の通路に草木を植えた盛り土を庭石で囲んだ「カエル道」と私用の「ヒト道」と、私が勝手口から出るための履物置き場を設けてあります。

まだ花をつけていないハンゲショウ(半夏生)と地面から一段段高いところの古運動靴置き場のヒト道の間で、黒ちゃんは長いこと行水していました。黒ちゃんはシマ子ちゃんと仲好しで、よく一緒にいるところを見掛けました。


☆黒ちゃんの見事な初産振り



Imgp2656_10301_210757Imgp2658_1032_04336Imgp2659_10302Imgp2661_1032_05041Imgp2665_1032_14340_23月1日夜9時過ぎ、黒ダンゴの番いが睡蓮鉢に入っているのを再確認。

翌日零時過ぎ笑む庭の温室時計です。産卵が可成り進んでいました。

睡蓮鉢の中を、何故か動き回るのです。オスの背に、ヒキガエルの特徴である紐状卵嚢が襷掛けに引っ掛かっていました。

2日深夜1時43分40秒の「カエル笑む庭」での写真です。

当日朝7時過ぎ、無事に産卵を終えた黒ちゃん番いは自然に離れて、お互いに別々の方向へ向かいました。

睡蓮鉢に入ってから12時間近い抱接でした。

黒ちゃんは無事に初産を終えました。

この日々のために臆することなく生きてきた黒ちゃんに、心からの喝采を!!!!! 叫びました。

あとは、黒ちゃんが生んだ卵が有精卵であることを、祈るばかりです。 


<big>ヒキガエル婚活動援助に成功?</big>

2010-03-02 02:49:33 | アズマヒキガエル
☆沈丁花が咲く庭にヒキガエル三番いを発見


Imgp2631_228_1646Imgp2628_228どこの池でもオスの数はメスより数倍も多いのに、今年の我が「カエル笑む庭」は成蛙メスが3・4匹に成蛙オス1匹。

それで、会員になっている公園から許可を得て、カエル合戦あぶれオスを数匹借り受けました。

ただし左の番いは、我が庭で幸運にも自然にparingした番いです。

この時期のオスは、オス同士の識別が難しいくらい類似しています。

Imgp2646_31_20Imgp2649借りたオスとparingに成功した二番い(つがい)です。

藁の上にいるのは我がシマちゃん♀と婿殿。

シマちゃんは笑む庭から一昨年の9月に脱走しました。昨年の6月に道を隔てた向かいの家の植え込みに居るのを偶然に発見されるまで、私をヤキモキさせた問題のメスガエルです。

水こわがり屋さんなので、水に入って産卵できるかどうか?

Imgp264531_2011Imgp2647_31_2016クロダンゴの番いが、地面から約20cm強の高さにある睡蓮鉢に入っていました。(見付けたのは、昨夜の8時16分でした)恐らくクロダンゴが誘導したのでしょう。

クロダンゴは全身真っ黒。丸々と太っていて愛嬌あるけど、特に器量良しではありません。でも賢いのに驚かされました。よく見ると、中々お利口そうな面構えです。

睡蓮鉢の中で向きを変えて、セキショウの束と昨夜たっぷり仕入れた金魚藻の上で、鼻孔を水面上に挙げて呼吸を確保しています。

このあと8時すぎに、産卵し始めました。

いま3月2日の2時44分です。冷たい春雨が降る中で、クロダンゴの奮闘が続いています。

頑張れ、逞しいクロダンゴ! アタシは足も冷えたし、堀炬燵に入って休みたいので、観察は一時小休止としますよ。


<big>カエルって、何とも不可思議な生きもの</big>

2010-01-07 15:53:27 | アズマヒキガエル
☆瓜二つなカエルさん

Imgp21482150_bImgp2151

100メートル範囲内の近所で悪条件の元で冬眠していた♀ヒキガエルを保護しました。

適正で快適な場所に移すべく我が「カエル笑む庭」に連れて帰り、記録のため写真を撮りました。

目がショボショボしていますが、頭を擡(もた)げました。元気な証拠です。

念のため腹部の柄を記録撮影しようと上半身を持ち上げたところ、喉に勾玉模様があるので「ギョッ」としました。

今年6月3日「カエル笑む庭」で喉に勾玉模様のある♀ヒキガエルを見掛けてブログに書いたのです。「アズマヒキガエルの体」。

マサカ! まさか! こんな事が有ろうとは!

http://blog.goo.ne.jp/kaeru-mt88/d/20090603


Imgp2156事の一部始終を見ていたのは独眼とは言え、ネコ忍者もどき「くの一チャコ」です。

網戸とガラス窓の向こうの室内から、毛皮の敷物に包まって庭で起こった全てを目撃していました。

片目しか無いから、こんなに厳しい目付きをしているの?

いいえ、忍者の端くれですから、チャコ(茶子)は眼光鋭いのです。

撮影後ただちに、勾玉のタマコ2号を安全で快適な場所に移しました。

暫く後で確認しましたら、落ち葉をイッパイ被せた柔らかい土の中に、すっぽりと潜っていました。

「前の場所より、ずっと良いでしょ? タマコちゃん! 」

此処なら春まで安全です。


<big>「シマちゃんガエルの日記」</big>

2009-08-01 07:00:57 | アズマヒキガエル
☆今年7月最後の日の、シマちゃんの朝と夜

Imgp4789Imgp4787Imgp479131日午前5時7分の湿度計です。吊り下げているツツジの木が濡れています。          

夜明けに一雨(ひとあめ)あったようです。シマちゃんの背中が濡れていました。

"おめざ" として、ミミズ大一匹をやりました。

仲間が姿を現しました。見馴れないメスガエルです。まだ名無しさん。

Imgp4818Imgp4816Imgp4810昼間は晴れていましたので、ツツジの木肌が乾いています。

昼間シマちゃんは、勝手口の踏み台の下に隠れて寝ていました。

相変わらず、私が庭に出入りする場所近くに陣取っています。

今年の春生まれのヤマアカガエルが、庭の一角で虫(餌)待ちしていました。

体長2センチ強。きれいな薄い朱色したメスです。

ヒキガエルもアカガエルも本当に可愛い!

この愛らしい生きもの達の命を、是が非でも守ってやらなくては。


<big>「シマちゃんガエルの日記」</big>

2009-07-30 21:43:52 | アズマヒキガエル
☆今日から始めましょう  ーカエル嫌いな人に勧めたい日記ですー

Imgp4773シマちゃんの"寝しなの顔"です。今朝6時21分に撮りました。

シマちゃんなんて呼んでいますが、どう見てもカエルの顔で私でさえ、ギョギョとさせられます。

朝一番にシマちゃんの所在を確かめるのが、私の日課。

所在を確かめてから、表の子守地蔵尊に茶香を供えます。

そのあと、ミミズ探し。今日は、小1本、中1本を見付けました。


Imgp4784_4Imgp4786今夕7時36分、庭の温湿時計です。

今夜は熱帯夜ではありません。

カエルは庭石が好き。

シマちゃんが寛いでいる姿です。

心地よい風に吹かれて、気持ち良さそうにしています。


<big>風のフーナ、雨のフーナ(メスのアズマヒキガエル「風名」)</big>

2009-06-08 12:09:32 | アズマヒキガエル
☆「風名」が、雨で「カエル笑む庭」に姿を現しました

体長10センチ以下の子ガエルは、滅多に人前に姿を現しませんが

Imgp3834_09524_2044雨降りの日の夜9時ちかく、風名を見掛けました。庭に放してから約1ヶ月振りの、5月24日の夜でした。

オタマジャクシからカエルに変態して上陸する時期の真っ盛りでしたので、写真の右上角のシダの葉上に上陸したてのカエルが一匹います。

真ん中から少し右上方の石の上にデンデンムシが一匹。

ショウジョウバエ発生用に、甘い果物の食べ残りを置いてある辺りを見下ろしています。

狙いは何か分りませんが、相変わらず生きる為に一生懸命な様子が伺えます。 人間の年齢で言ったら、今は幼稚園児の段階でしょうか。

Imgp3838_09524_20隣家との地境のブロック塀を、懸命に見上げています。

身体が小さい時に備わっていた旺盛なジャンプ力を思い浮かべていたのか、塀を這うナメクジを探していたのか。

見上げる表情にアドケナサが溢れています。

ずぶぬれになっても直ぐに乾くカエルの皮膚と違って、「カエル道」に敷いた去年の落ち葉は、まだ濡れています。

地面が雨に濡れて、カエルが歩き易くなっているのです。

南北にまたがるカエル道を行ったり来たりして、10分ぐらい庭のアチコチに留まっていました。
Imgp3843_09524

そのあと、枯れた梅の木隣りの鬼瓦の下から顔を覗かせました。

カエルは日本瓦や素焼きの容器を好みます。

この日いらいフーナを見掛けませんが、きっと、必ず、何処かに潜んでいる筈です。

ですから、偶にしか姿を現さない子ガエルは、謎と神秘に包まれています。

運がよくて、生命力の強いものだけが生き残れる野生生物の掟は、こんな小さな都会の庭でも例外ではありません。


<big>アズマヒキガエルの雌雄判別法</big>

2009-06-05 11:13:34 | アズマヒキガエル
☆ 平成蛙援隊による雌雄判別新情報  All  rights reserved.



Imgp3390_2小鳥用の巣の上にいるのがオスで
    巣の中にいるのがメスです  
1) 形態の相違
オスの眼から口先までは丸みのある三角形(壁に映った影に御注目)
メスは鼻孔から先に伸びずに下に落ちる(鼻の下が短い)

オスの上腕は下肢(太腿)より太い
メスの上腕は下肢より細い

オスの皮膚のイボイボは丸みを帯びていて、メスに比べて数が少ない
メスのイボイボは尖り気味で総体的に数が多い

オスの足指は極端に長い


Imgp39193899Imgp2386_09225Imgp2401_09225        ***************************************************

二匹のうちの左側と背部のカエルがオスです。

2) 声帯の有無
首根っ子を両側から挟むようにして軽く掴むと、オスは鳴きますが
メスは腹部を無音で震わすだけで声になりません。(メスには声帯が無いとか)

☆ 六年以上に亘る観察の結果、一目で雌雄を判別できるようになりました

書物に記載されていなかった多くの相違点をも発見しました。どうぞ御参考まで.....。



<big>アズマヒキガエルの身体</big>

2009-06-03 21:57:58 | アズマヒキガエル
☆ どうして、イボイボだらけなのでしょう?


Imgp3436_2アズマヒキガエルは変態上陸したときから、背中にイボイボが見られます。

メスの身体のイボイボは、オスのに比べて数が多く、出っ張りが顕著です。

カエル合戦の時、背にしたオスの滑り止めとして働くようです。

適当な湿り気がある♂ガエルの腹部はノッペリしてますから、相手に引っ掛かりがないと滑りやすいからでしょうか。
        *       *       *

庭石の上にいる雌ガエルの左足先に、ちょっとした奇形があります。

右足と比べてみて下さい。


☆ 日本の古代から "魔を避け、幸運を授かるもの" とされた勾玉(まがたま)


Imgp3466私の左掌に乗った♀アズマヒキガエル(推定2歳)の写真です。

ヒキガエルのお腹の千差万別な柄は、カエル個体識別の手掛かりになります。

この子の喉に勾玉のような斑点を見つけた時は、驚きました。

古代の日本における装身具の一つである「マガタマ」を、身体の正中線上に持っているなんて。

左足の奇形を、吹っ飛ばしそうな大吉腹相です。

私庭に、右の胸にハート型模様を持った雌ガエルが居た事がありますが、それに劣らず面白い。

ヒキガエルは気味悪いイボイボ背中と裏腹に、思いも寄らない柄模様を腹部に持っていることがあります。

大袈裟に言いますと、類似要素はありますが、全匹異なった柄を持っています。

ひっくり返して見る訳にいきませんので、左掌に載せて下方から写真を撮りました。

ドキドキしながらの片手撮影で、見事にボヤケました。悪しからず。

勾玉の「玉子」。通称タマちゃんのシタリ顔を、とくと御覧ください。

この斑点模様は、タマちゃんの呼吸の度にヒクヒクと動きます。


<big>其の後の「風名」(フーナ、アズマヒキガエルの雌2歳)</big>

2009-05-03 06:21:45 | アズマヒキガエル
☆ 長ーい、冬眠

Imgp3124_0951_1700

まるで死んだ様な深い眠りに入っているフーナを、幅33cm高さ25cm奥行き20cmのプラスチック製の虫籠に移しました。前の容器の土と一緒に掬って、安眠を妨げないように細心の注意を払って行いました。4月30日正午頃です。

翌日の日中気温は20度を超える暑さでした。帰宅して直ぐに覗くと、フーナが箱の隅に置いた直径9cm深さ5cmの陶器の水に浸かっているのを発見。動物って水の在り処を知る特殊な能力があるのかしら。

Imgp3142_0951_17Imgp3141_0951左向きを右向きに換え、ヘリに手を掛け、人間で言えば保育園児の仕草です。

写真に撮られてるなんて一向に御構いなし。水にドップリと浸かっています。

初めての写真の17時丁度の撮影から、25分も経っています。

用事で目を放したすきに、フーナの姿が浴槽から消えました。

Imgp3147_0951_1755Imgp3145_0951_1755高く敷き詰めた、柔らかいアオシダレの去年の落ち葉の中に潜り込んだのでしょう。

最初の写真から55分も経っていました。

フーナが開けたに違いない真ん中の小さな穴から、彼女の鼻先が見えます。




Imgp3150_0951_1828蓋をした容器です。

沐浴してから今日で二日にもなるのに、動きが全くありません。3cm以上の厚さに敷き詰められた土の上に被せた細かい落ち葉に包まって、尚も続く冬眠!

換えた水に入った形跡なし。フーナが入れば水が汚れるのです。だってカエルは土足のまま入るから。

昨夜遅く心配になって落ち葉を少し掻き分けたところ、我が手に強烈なパンチを喰らいました。冬眠中のカエル穴にウッカリ手を入れたりしたとき、雄ガエルが必ず行う攻撃の「蛙パンチ」です。

フーナは健在!元気一杯!オスのように逞しい! 次に彼女の目が覚めた時は、迷わず、危険がイッパイの庭に放しましょっ、と。


<big>カエル-99隊出動</big>

2009-04-29 06:23:29 | アズマヒキガエル
☆4月27日夜半、路上で雌のアズマヒキガエルを発見・保護


夜は冷え込む、という一昨晩の天気予報でした。いっぱい着込んで温かくして、私は早めに寝ました。

例によって夜中の1時過ぎに目覚め、習慣的に玄関から往来へ出ました。玄関から約30センチ先のアスファルトの路上に、ゴミのような物がありました。近ずくと、何と!全身を丸めた小さな子ガエルでした。

直ぐさま、そうっと私の左手の掌中に収めました。体が冷え切っていました。思い当たることがありました。

一昨日の日中は温かく、購入した苦瓜の苗5本と夕顔の苗3本を家の外周りの植え込みに移植したのです。昔のリンゴ木箱の中の土を耕して植え付けて、散水しました。

きっと箱の中の何処かに冬眠していたに違いありません。背中の一部が異常に濡れていました。


Imgp3113_09427Imgp3112_09428Imgp3117_09428体長約7センチ弱、推定2歳の雌ガエルの両眼はピッタリと閉ざされていて「若しや盲目ではないか」と疑った程です。

フーナ(救出日が27日だったので)と命名しました。


小さい虫籠に柔らかい落ち葉混じりの良質な土を敷いて、フーナを入れました。その上に細かいアオシダレの落ち葉をかぶせました。虫籠は幅15センチ、高さと奥行き約10センチのプラスチック容器です。

土が乾いたら違う容器に移そう。気温が一定になるまで保護して、そのあとカエル笑む庭に放そう。

「フーナ(風名=漢字名)よ、お前が倒れていた場所は危険な場所だった。新聞配達の早朝オートバイに轢かれる危険性があった。でーも、でもでも、人間を信じて生き抜いておくれ! アタシはオマエの強力な助っ人になって進ぜましょう」


<big>カエルの特性(3)</big>

2008-08-22 18:44:45 | アズマヒキガエル
☆ アズマヒキガエルの繁殖期近い雌たち

Imgp9736_08812_853_2Imgp8970_08725_851Imgp8347_08702_1643_2

ブチブチ(♀推定3歳、ブチ子改め)は羊歯(シダ)の葉隠れが好き。青々としていて、茂っていても葉は軽く、適当に湿り気があり、しかも通気性に富んでいるからなのでしょう。

真っぴる間でもシダの葉隠れで微睡(まどろ)んでいるのを、よく見掛けます。

緊急避難用にと庭の数カ所に置いてある藁製の小鳥の巣に、入って座っていることもあります。カエル達は隠れ家に狭い場所を好みます。

ブチブチの顔には人間の男性のようなヒゲ模様が、正面から見ても左右から見てもあって、これが彼女を更に雄っぽく見せています。彼女は高い所を登り勇敢に飛び跳ね、私が至近距離に近ずくと、腰を挙げて威嚇するような態度を取ります。

お淑やかな同年齢のシマ子と大違い。

活発で非常に健康そうなので、来春には我が「カエル笑む庭」の睡蓮鉢に、紐状の卵をドッサリと生んでくれることでしょう。


Imgp9780_08812_917Imgp9684_08810_12_4Imgp9785_08812_923_3シマ子は、私が朝がた庭に長居をしますと中々ネグラに行きません。仕方なくミミズを探して一匹あげると、すっかり飲み込んだあと写真のように目を瞑(つむ)って"泥吐きゲップ"を数回しました。

私に誘導されて、こちらにお尻を見せてネグラに向かいますが、重ね置きした赤瓦の隙間から抜け出したのでしょう。

暫くしますと、勝手口に脱ぎ捨てた私の運動靴の上を歩いていました。私を追い掛けて来たのです。

「あーあ。ミミズのオネダリかしら?」カエルは、口当たりが良くて栄養豊富なミミズが大好物なのです。

Imgp9790_088_2

私を追い掛けて来た「ヒト道」を辿らずに「カエル道」をスゴスゴと歩いて帰っていくシマちゃん。    来春には蛙合戦に参加する♀お年頃ガエルの後ろ姿です。

そのあと、シマちゃんは雑多な障害物をよけて無事にネグラへ戻りました。                           
                                              つづく


<big>カエルの特性(1)</big>

2008-08-13 21:32:53 | アズマヒキガエル
☆ 個性的なアズマヒキガエル

Imgp8056_08610_626Imgp8874_08724_655Imgp9645_08810

「カエル笑む庭」で2ヶ月前に赤っぽい子ガエルを初めて見掛けました。  細ーい腕なのでメス、体長3センチ強で昨年に生まれたことが判ります。

この痩せっぽっちさんを7月24日の夕方に、欠けた鬼瓦の破片の下に隠れているところを再び発見。前回よりシッカリとした体つきになっていました。

壁に向かって”頭隠して尻隠さず”の体勢は子ガエルの特徴です。      8月10日の日には一回り大きくなっています。

「赤ダンゴ」と命名しました。

 Imgp9748_08812_903Imgp9749_08812_904Imgp9753_08812_908
♀一歳の「黒ダンゴ」が激しい雨を避けてブロックの穴に隠れていました。

私と顔馴染みなので、ソロリソロリと穴から出て来ました。

メス特有の体型で丸々と肥っています。                           
                                                つづく


カエルの「縞夫ちゃん」と遊ぶ 

2008-06-05 12:08:20 | アズマヒキガエル
☆「縞夫(シマオ)ちゃん」は大人しい雄ガエルです

Imgp7686_0865_2Imgp7690_0865_2私は夕べも早寝しました。夜中の2時過ぎに目が覚めて直ぐ裏庭へ。
必ずカエルを見るのが私の習慣。

5月16日に再会しました雄ガエル2歳が、石の上に居ました。  私を知っているせいか逃げも隠れもしません。

獲物を狙っているようです。

Imgp76910865_32Imgp7697_0865_37_2向きを変えて、お尻を私に向けました。肥ったmetabolicな体型です。

ちょっと目を離した隙に、石の上から姿を消しました。あわてて辺りを見回しましたら、池代用の擂り鉢の水上を渡ったのでしょう。お尻の濡れた後ろ姿を見付けました。

カエルの動きは緩慢ですが、気がつかない間に確実に移動するという不思議な習性を持っています。

Imgp7698_0856_317_2Imgp7701_0865_322_2私の方に顔を向けました。あっちを見たり、こっちを見たりしています。私は蛙の勝手にさせて、いっさい手出しや手助けをしません。

口に入る大きさの動く物体だけに興味津々で、私は全然お呼びではないのでしょう。でも、要注意人物ではないとは心得ているみたい。 雑草に群がる昆虫の美味しそうな幼虫を見つけるたびに、彼に差し入れをしていますから。





Imgp7710_0865_342_2Imgp7711_0865_344空が白み始めました。そろそろ睡眠の時間で、ネグラに向かうようです。擂り鉢隣りの板に隠れて、顔だけ出したところをパチり。

やっぱし、アタシの存在を無視していなかったみたいで嬉しい。
背中と手足の表面はイボイボだらけ。でも正面から見ると、突き出た白い下唇が超カワユイ!
*賛同される方は、いらっしゃいませんでしょうか?