独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

新参者

2009-09-18 | 日々雑感

 

刑事・加賀恭一郎が、日本橋人形町を歩く」とベストセラー作家・東野圭吾の人気シリーズの最新作、本日発売!と今朝の朝日新聞に全頁広告。東野圭吾の作品は、殺人事件がからむミステリーですが、事件の解決よりも、事件に関わる人々の人間模様を細かく描き、どこか山本周五郎の作品に共通する人の情や業といったものを感じます。きっかけは娘が「本を買ってきてくれる」と頼まれたことから。読書家とはいえない娘がブ厚い文庫本「白夜行」を読むんだ~、と興味引かれたのが始まり。以来関心をもち、読み始めてすっかりハマってしまった。好きな作家の1人です。新参者、人形町が舞台となれば、買うしかない。どんな風に人形町が描かれ、この町をロケーションとしてどんな物語が紡がれてゆくのか、ワクワクです。

しかし村上春樹の1Q84もそうですが、この新参者も発売前にすでに3刷決定、20万部突破だそうです。本も売り方が変わってきたことを感じます。水天宮の角の本屋・PISMOでは店の前に台を組み、出版社か取次店の担当が「東野圭吾の人気シリーズ最新作、本日発売!人形町が舞台です!」と声をからしていた。