独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

ミシュラン

2007-11-21 | 日々雑感

「ミシュランガイド東京2008」が発売され、星つきレストラン150軒が選ばれた。東京の料理店の頂点に立つ三つ星8軒に、当社のすぐ近所にある料亭「玄治店濱田屋」があり、女将さんが着物姿で認定式に出ていたのはうれしいことです。先見の明があったのか、月刊アレコレVol.24で女将の三田啓子さんを”きものびと十人十彩”で取材していますので、是非読んでみてください。

ミーハーなものですから、150軒の星つきレストランの中で、この1年で果たして何軒いったことがあるのか調べてみたら、三つ星で玄治店濱田屋、ロオジェ、二つ星でサンパウ、龍吟、一つ星で小笠原伯爵邸、銀座寿司幸本店、幸村、与太呂、とうふ屋うかい。いずれも接待でいったお店ばかりですが、店選びの目は結構高い?かもと自画自賛。プライベートでという敷居の低さ、お勘定の手頃さは銀座寿司幸本店だけ。一つ星のなかに当社社員の義兄が経営する「すがわら」が入っていました。おめでとうございます。数度行ったことがあるのですが、こじんまりした洒落たお店で、繊細な味わいのお店です。

ミシュランの調査で面白かったのが、調査のポイント。料理の味はもちろんのこと、室内の調度品、清潔度、温度、照明などの食事をする空間、トイレの清潔度、客のレベル、従業員の人数やコストパフォーマンスなども審査の対象となっているんだそうです。そして時には厨房に入り、厨房の清潔度や冷蔵庫を覗き食材を確かめたり、仕入先に「本当に取引があるか」確認までするとか。いま事件になっている船場吉兆のようなことはチェツクできるんですね。つまり「お皿の中」だけではなく、「お皿の外を見る」という、もう1つの大切な視点があるんですね。ミシュランは毎年更新されますから、星をもらったお店は来年格下げにならないように、またもらわなかったお店は来年はもらえるように、多分これからも切磋琢磨してゆくのでしょうから、昔のように「黙って俺の出すもの食べろ!」というような店はなくなって、味に加え接客や雰囲気のいいレストランがこれから増えるのは確実だと思います。