jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

ラッシュ!

2005年09月26日 | スポーツ
長谷川穂積は本物か?

未だに少しだけ「?」をつけてしまいそうになる。
それほどまでに昨夜の試合は完璧だったということだ。

以前こちらの記事でも書いた長谷川穂積の初防衛戦が行われた。

バンタム級といえば辰吉や薬師寺などパフォーマンスで魅せるボクサーが続いた後
どうしても超えられない壁だったウィラポンを倒した男。

ゴングの外ではまったくもって派手さはなく淡々と謙虚に語る。
それ故ウィラポンに勝ったのはラッキーだったのでは?との憶測を呼んだ。
タイトルは獲るより守る方が難しいとは良く言われる台詞だったし
最近の日本人ボクサーはみな一様に
リング外では大口叩くがゴングが鳴ると大人しくなってしまい
防衛戦はかろうじて判定勝ちというのが常だった。

数日前に急遽対戦相手が変更になったことは
返って長谷川にとって幸運だったかもしれない。
対策を立てれば立てるほどどうしても序盤は様子を見る事になる。
今回のように未知なる相手と戦う場合
ボクサーとしての本能で戦う事になったのではなかったか。
恵まれた素質と研ぎ澄まされた感覚と練習で作りあげた身体を武器に
ボクサーとしての本能が試される。

1Rから長谷川は積極的に手を出し一気にペースを握ると
後はダウンを奪いながら冷静に相手のパンチを食わないように戦うだけだった。
王者らしくこのまま上手くあしらって終わるのか?と思った7回。
僕は興奮で飛び上がりそうになった!

怒涛のラッシュ!

そう、これなんだ!
最近の日本人ボクサーに欠けていたもの。
打ち合う恐怖感。
敵を倒すという本能。
完膚なきまでに相手を叩きのめす。
もう立ち上がらなくてもいいように
トドメを刺してあげるボクサーとしての礼儀。

ダウンを喫し戦意喪失しかけていた相手の捨て身の攻撃に対し
真っ向からラッシュを仕掛けてトドメを刺す。
久々に見た美しいKOシーンだった。

長谷川穂積は本物か?

ボクサーの本能でベルトを守った男だ
本物に間違いないだろう?

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