jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

予言者現る!

2004年04月22日 | 生活
数分前、予言者が心の中でつぶやいた一言は
しばらくして現実のものとなった。
その惨状を目の当たりにした予言者は
言葉もなくただ呆然と立ち尽くすだけだった。

私こそが予言者jumpです。
あ、そこのあなた!今眉間にしわ寄せましたね?(笑)
僕はオルタナ的なものは完全否定派なのですが
そんな僕でもたまに「僕ってば予知能力あるかも」と思う事がある。
ついさっきも
トイレで雑巾絞りながら自分の能力について考えていたところ(笑)

僕の机の上は仕事柄様々な書類で溢れている。
それでもだいたいの位置関係は把握しているので
必要な書類はたいして時間かけずに取り出す事ができる。
雪崩を起こさずに山の中腹あたりから書類を抜き出すのだが
素人にはちょっとまねできないだろう(爆)

当然その山の中には重要書類や社外秘の書類なんかもあるのだけれど
たとえスパイといえどもこの山の中から書類を見つけ出し
雪崩を起こさずに抜き取るのは不可能だろう。
つまり僕が机の上に山を築き上げるのはセキュリティのためでもあるのだ(爆)

さてそんなオフィスでのこと
コーヒーを飲みながら仕事をする事が多いんですが
通常業務のほとんどをPCで処理するため、
コーヒーカップはモニタの前が定位置。

今日は書類を広げて作業しなくてはならない用件があり
モニタ前にコーヒーを置いておくと邪魔になるので机の左端に移動しようと
コーヒーカップを手取った瞬間、
頭に閃光のようにヒラメキが走った。

「あ、ココに置いたら手が当たって落としそうだなぁ…」

そう思ったものの
 これだけ意識したのだから注意深く行動すれば大丈夫だろう。
 今までもココに置いてたけどこぼした事ないしな。
と瞬時に判断してそのまま静かに目的の位置にコーヒーを置いた。

作業は順調に進んだ。
書類の束もどんどんん薄くなっていく。
と、一件以前の書類データが必要な案件にぶち当たった。
しかし慌てることはない。
僕は書類取り出しのプロなのだ(笑)
仮に「日本山岳協会認定 机上山系書類抜出検定」なんてのがあったら
間違いなく1級の認定が貰えることだろう(笑)

コーヒーに注意しながら慎重に山を探り
比較的山頂に近いところで目的の書類を発見。
再びコーヒーに注意をしながらゆっくりと山から書類を抜き出す。

 ホラ、どうだい。上手いもんだ(笑)

ととても小さな自己満足に浸りつつ作業に戻る。
もうすぐ作業も終わろうとしていた。
コーヒーが無くなったので席を立ち新しいのを入れる
立ち上る香りが鼻腔に心地よい。

同じ位置にコーヒーを置きラストスパートをかける。
終わりが見えると書類をめくる手にも勢いがつくってもんだ。

あ!

勢い良く書類をめくった瞬間
左の肘が何かに触れた。

ボテッ…っと音を立ててコーヒーカップが床にぶつかる
と同時に勢い良く飛び散る琥珀色の飛沫
音も立てず静かにカーペットに広がる香り高き液体
全てがスローモーションだった。

しばらくその惨状に動けないでいた予言者は
我に返ると慌ててトイレに走り雑巾を持ってきて
ゴシゴシと机やロッカーや床を拭いた。

「あの時の予言が当たってしまった…」
予言者は自分の能力を恨めしく思いながら
黙々とトイレで雑巾を絞るのだった(笑)