jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

勝利の女神はいつメガネくんに微笑むのか?

2004年04月02日 | スポーツ
甲子園というのは本当に恐ろしいところだ。

東北高校まさかのサヨナラ負け。
ダルビッシュくんのチームと言われるが
実は守備も打撃も非常にバランスの取れたチーム。
その最も象徴的な存在が真壁くんだろう。

昨年夏の甲子園。
彼は彗星のように現れ
僕らの心を奪って行った。

あくまでもダルビッシュくんを支える存在として
どんなピンチでも彼は投げ続けた。

決勝まで勝ち進んだのは真壁くんの力によるところが大きかった。
最後はダルビッシュくんが投げ惜しくも準優勝だったが
決して後悔は無かっただろう。

優勝候補として春の甲子園に戻ってきた。
真壁くんも一回り成長していた。
影の存在だった夏とは違い
自分も東北を支えるエースとの自覚を持って
彼は春のマウンドに立った。

今日の準々決勝、先発のマウンドを任された彼は
素晴らしいピッチングで9回2アウトを迎えた。
カウント2-0アウトコースに外すつもりだったであろう一球は
やや真ん中寄りに入って行った。

その風貌と言動で高校野球そのものを体現していた彼は
どこまで僕らの心を奪えば気が済むのか?

サヨナラホームランはレフトを守っていた
ダルビッシュくんの頭上を越えて行った。

勝利の女神は気まぐれだと言うけれど
何もそこまでしなくてもいいのに。

しかし、東北ナインにもダルビッシュくんにも後悔はないだろう。
何故なら投げていたのが真壁くんだからだ。

東北に春はまだ来ない。