国際柔道連盟(IJF)から各国に、公式大会で使用できる柔道着の通達があった。以前にも紹介したがIJFは柔道着メーカーとスポンサー契約を行った。その結果、今回通達されたのは、IJFが主管となる世界選手権、ジュニア、カデ世界選手権はもちろん、グランドスラム、グランプリ大会といった大会はもちろん、ベテラン大会(マスターズ)などすべての大会においてIJFが契約した4つのメーカー(以下に示す)のものしか着用が認められないというものである。これに関しては厳しく管理し、徹底して行うと明言している。
以前にも書いたが、国際競技連盟が用具メーカーと契約して、そのメーカーに限定して使用を認めるといったことは前代未聞である。テニスで「このメーカーのラケットしか使うな」とかサッカーで「このメーカーのユニフォームしか着るな。シューズはここだけ。」などということは考えられない。こういったあり得ないルールに理事達は、賛同しているのか、文句がいえないのか、どう考えているのか聞いてみたい。
柔道は現在199の国と地域が加盟している。世界中のそれらの国がたった4つのメーカーで自分たちの柔道着を調達するのは極めて難しい。また、4つのメーカーはIJFに納めた上納金を回収するために値段を上げることも考えるだろう。値段は上げても自分たちの「柔道着しか着てはいけない」というIJFのお墨付きがあるのだから怖くもない。貧しい国は大会に出場する柔道着すら買えなくなる。
さらに、一般的には各国の連盟がメーカーと契約を結んでナショナルチームに柔道着を提供してもらったり、スポンサー料を得て、強化資金などに充てるケースが多い。しかし、今回のことで例えばミズノは全日本柔道連盟と契約を結ぶこともナショナルチームに柔道着を提供する必要性はなくなる。(そうするかどうかはわからない)他の3社と競合しても日本人がミズノを選択するのは目に見えているからである。日本はよいが、これまでメーカーと連盟が契約して提供を受けていても、そのメーカーが4社に含まれていなければ、今後は購入するほかなく、選手個人の負担が増える可能性が高い。
興味深いのは最近柔道着に進出してきたアディダスは契約を結ばなかったことだ。おそらく高い契約金を払ってまで柔道に参入する価値がないと判断したのであろう。ヨーロッパではこれまでアディダスを着用してきた選手も多く、それらの選手達はいずれかのメーカーに変更せざるを得なくなる。
何度も言うが、あらゆるスポーツで自分たちの使う用具やユニフォームに国際連盟が制約を設けることは前代未聞であり、言語道断である。おそらく日本では「ミズノが入っているんだからいいじゃないか。日本には影響がない。」という論調になるだろう。しかし、本当にそれでいいのか?日本とフランスは柔道大国である。この2カ国が世界の中でも最も発言力を持っているはずである。下のメーカーを見ればわかるがこの両国のメーカーが含まれている。おそらく世界は「日本、フランスは自分たちが痛くも痒くもないことには目をつぶる」とみるだろう。こういった横暴に目をつぶって「見ざる、言わざる、聞かざる」を通すのであれば柔道において大国であるとか、リーダーであるという看板は外して世界のなかの一国にすぎないと認めるしかない。
以下は着用が認められる柔道衣メーカー(ドイツ1社、日本1社、フランス2社)
1)Green Hill
GmbH Firedrich‐Vorwerk‐Str. 4 21255 Tostedt Germany .
www.greenhillsports.com
2)MIZUNO Corporation
3)Double D Martial Arts & Combat Sports Division
2 rue Vladimir Jankelevitch F77436 Marne la Vallee Cedex 2 France
4)SFJAM ‐ NORIS FRANCE
11 rue de la pompe ‐R.N.14 ‐ BP 8249, 95801 Cergy Pontoise, France
以前にも書いたが、国際競技連盟が用具メーカーと契約して、そのメーカーに限定して使用を認めるといったことは前代未聞である。テニスで「このメーカーのラケットしか使うな」とかサッカーで「このメーカーのユニフォームしか着るな。シューズはここだけ。」などということは考えられない。こういったあり得ないルールに理事達は、賛同しているのか、文句がいえないのか、どう考えているのか聞いてみたい。
柔道は現在199の国と地域が加盟している。世界中のそれらの国がたった4つのメーカーで自分たちの柔道着を調達するのは極めて難しい。また、4つのメーカーはIJFに納めた上納金を回収するために値段を上げることも考えるだろう。値段は上げても自分たちの「柔道着しか着てはいけない」というIJFのお墨付きがあるのだから怖くもない。貧しい国は大会に出場する柔道着すら買えなくなる。
さらに、一般的には各国の連盟がメーカーと契約を結んでナショナルチームに柔道着を提供してもらったり、スポンサー料を得て、強化資金などに充てるケースが多い。しかし、今回のことで例えばミズノは全日本柔道連盟と契約を結ぶこともナショナルチームに柔道着を提供する必要性はなくなる。(そうするかどうかはわからない)他の3社と競合しても日本人がミズノを選択するのは目に見えているからである。日本はよいが、これまでメーカーと連盟が契約して提供を受けていても、そのメーカーが4社に含まれていなければ、今後は購入するほかなく、選手個人の負担が増える可能性が高い。
興味深いのは最近柔道着に進出してきたアディダスは契約を結ばなかったことだ。おそらく高い契約金を払ってまで柔道に参入する価値がないと判断したのであろう。ヨーロッパではこれまでアディダスを着用してきた選手も多く、それらの選手達はいずれかのメーカーに変更せざるを得なくなる。
何度も言うが、あらゆるスポーツで自分たちの使う用具やユニフォームに国際連盟が制約を設けることは前代未聞であり、言語道断である。おそらく日本では「ミズノが入っているんだからいいじゃないか。日本には影響がない。」という論調になるだろう。しかし、本当にそれでいいのか?日本とフランスは柔道大国である。この2カ国が世界の中でも最も発言力を持っているはずである。下のメーカーを見ればわかるがこの両国のメーカーが含まれている。おそらく世界は「日本、フランスは自分たちが痛くも痒くもないことには目をつぶる」とみるだろう。こういった横暴に目をつぶって「見ざる、言わざる、聞かざる」を通すのであれば柔道において大国であるとか、リーダーであるという看板は外して世界のなかの一国にすぎないと認めるしかない。
以下は着用が認められる柔道衣メーカー(ドイツ1社、日本1社、フランス2社)
1)Green Hill
GmbH Firedrich‐Vorwerk‐Str. 4 21255 Tostedt Germany .
www.greenhillsports.com
2)MIZUNO Corporation
3)Double D Martial Arts & Combat Sports Division
2 rue Vladimir Jankelevitch F77436 Marne la Vallee Cedex 2 France
4)SFJAM ‐ NORIS FRANCE
11 rue de la pompe ‐R.N.14 ‐ BP 8249, 95801 Cergy Pontoise, France
東洋や九桜も良い道着をつくっているんですけどねえ。
直ぐにはだける着方を規制するために、道着に帯通しをつけるとか、 そんな話まであったらしいじゃないですか。
正しい道着・正しい着方を守るのだ! みたいな大義名分を掲げてくるんだろうね。
スポーツとしてより、文化としての普及を目指すべきだったんでしょうね。合気道みたいに。
IJFがこういったことを行うのであれば、そのメリットが柔道界に、あるいは選手にどのような形で還元されるのか、メリットを示す必要があると思われます。
ことの是非とは別問題ですが参考までに。
といっても私のことではもちろんありません。大きなお世話だし、ちょっとタイミングが遅くなったし、このブログを読んでいる人はほとんどとっくに知っているんだとは思うんですが、万が一知らない人がいたときのため、興味を持った人のために書きますね。
今日入手して、今日読んだ
月刊秘伝3月号
特集 戸口の天才柔道家「現代柔道へ活!」
岡野功再び
に、岡野功さんと、我らが山口さんと、作家の増田俊也さんの対談記事が載っています(なんと、特集全体で32ページ、対談だけで6ページと言う驚異の大特集です。
ここでは、道着や今回のルール問題についてで、さらに本質的な問題提起、議論がなされています。
ぜひご一読を!!
特集 孤高の天才柔道家「現代柔道へ活!」
岡野功再び!
でした。ミスタイプです。
これをすることでビゼールにガッポガッポお金が入るのか?
完全に私物化してるな。
うちの道場の子供には大人気なのに。。。