グランドスラム東京大会では選手意外にも目立っていた人物が・・・
男子の篠原ヘッドコーチは大活躍![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
だった。じっとしていても存在感があるのに、試合中、あれだけ大声で選手に激を飛ばせば目立たないわけがない。結果、彼の言動が物議をかもしている。
私自身、試合場のすぐ側で見ていたので日本のコーチ陣の言動がよく見えた。このブログのコメントでも指摘されるように、言い方や指示の内容には首を傾げたくなるような部分もあった。
昨年、ロッテルダムの世界選手権で日本男子は史上初めて金メダルゼロという結果に終わり、立て直しが心配されたが、今年の世界選手権での活躍を見る限り、コーチ陣は非常に頑張って確実に成果をあげている。全日本に限らず指導者は皆、選手とともに闘っている。それが「行き過ぎ」た言動と捉えられてしまうことも少なくない。もちろん柔道は教育的なスポーツであり、トップの指導者、選手の言動、態度は子供達に及ぼす影響も少なくないので気をつけなければいけない。しかしながら現実には、命がけで勝負をしているときには他のすべてが見えなくなり、勝つことのみに邁進するのも仕方がないと擁護したい部分もある。自分が全日本のコーチをしていたときも、きっと同じようなことをしていたのだろうと考えると恥ずかしくなる
つまり自分の姿は意外と見えていない。
理解はしても改善してほしい部分もある。3日目までは、篠原コーチは試合場についている担当コーチとは反対側の関係者席に座って指示を出していた。この状況は、選手には両側から指示が飛ぶことになり、どちらを見たら良いのか迷うことになる。また、担当コーチがいるのにヘッドコーチが脇から始終指示を出すのもよくない。担当コーチの立場もない。始終指示を出す必要があるのであれば自らコーチ席に座ればよい。確かにヘッドコーチの立場で「やきもき」して、つい声が出てしまうのはよくわかるが、コーチ、選手を信頼して任せることも大事である。「指示待ち」の人間をつくっていたのでは、いざというときに力を出せない。
私の持論では、超一流の選手ほど試合中コーチをみない。アドバイスは耳で聞いて、それを消化して、自分の判断で試合を進める。篠原コーチは何度も選手の名前を呼び、選手が自分の方を見て聞いているのを確認する。「見ないから」「頷かないから」選手が聞いていない訳ではないということを理解するべきだろう。おそらく、コーチ自身も選手時代にはコーチのほうなど見なかったに違いない![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_zzz.gif)
現在、準決勝戦以上は、コーチは正装が義務づけられている。このルールができたときに、「なんで」と疑問に思って反対だった。しかし、大会を見ていて思うことは正装したコーチたちの態度は以前よりもよくなったのではないかいうことである。意識してそうした訳ではないであろうが、身なりによって自然と自制されるのかもしれない。また、ジャージで大声で指示を与えるのと、スーツでやっているのとでは受ける印象が大きく違う。ちなみにロシアでヘッドコーチを務めるガンバ氏は2階の全ての試合場が見渡せる通路に大会中はずっと立って試合を見守っていた。「なぜ、ここで?」と聞くと「ここが一番良く見えるから」という答えだった。ヘッドコーチは選手とともに闘うことも重要だが少し離れたところから全体をみるのも仕事なのかも知れない。
最初にも書いたが、篠原ヘッドを中心とする男子チームは非常に頑張っていると思う。しかしながら、上昇しているときにこそ注意も必要だ。メディアも世間も、低迷しているときには比較的易しく応援する雰囲気があるが、上昇している人間は叩きたくなるのが常だ。上昇機運にのっている時ほど、つまらないことで足を引っ張られたり、つまずかないようにしてほしい。
これも持論だが、大きい人間は小さい人間よりずっと優しい。篠原コーチも直に接すればとても謙虚である。ゴリラがいかにおとなしいと言われても人は怖がるので、大きい人はそれだけで人に威圧感を与えていることも自覚しなければならないのかもしれない。
また今のコーチや選手もおとなしい。篠原ヘッドが、あまりにも「うるさい」ときには、はっきり「うるさい」と言うべきである。ヘッドコーチは孤独な戦いだが、裸の王様にしてはいけない。強いチームは、個々が強く、その強い個が結集したときに出来上がる![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_1.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_2.gif)
私自身、試合場のすぐ側で見ていたので日本のコーチ陣の言動がよく見えた。このブログのコメントでも指摘されるように、言い方や指示の内容には首を傾げたくなるような部分もあった。
昨年、ロッテルダムの世界選手権で日本男子は史上初めて金メダルゼロという結果に終わり、立て直しが心配されたが、今年の世界選手権での活躍を見る限り、コーチ陣は非常に頑張って確実に成果をあげている。全日本に限らず指導者は皆、選手とともに闘っている。それが「行き過ぎ」た言動と捉えられてしまうことも少なくない。もちろん柔道は教育的なスポーツであり、トップの指導者、選手の言動、態度は子供達に及ぼす影響も少なくないので気をつけなければいけない。しかしながら現実には、命がけで勝負をしているときには他のすべてが見えなくなり、勝つことのみに邁進するのも仕方がないと擁護したい部分もある。自分が全日本のコーチをしていたときも、きっと同じようなことをしていたのだろうと考えると恥ずかしくなる
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_acha.gif)
理解はしても改善してほしい部分もある。3日目までは、篠原コーチは試合場についている担当コーチとは反対側の関係者席に座って指示を出していた。この状況は、選手には両側から指示が飛ぶことになり、どちらを見たら良いのか迷うことになる。また、担当コーチがいるのにヘッドコーチが脇から始終指示を出すのもよくない。担当コーチの立場もない。始終指示を出す必要があるのであれば自らコーチ席に座ればよい。確かにヘッドコーチの立場で「やきもき」して、つい声が出てしまうのはよくわかるが、コーチ、選手を信頼して任せることも大事である。「指示待ち」の人間をつくっていたのでは、いざというときに力を出せない。
私の持論では、超一流の選手ほど試合中コーチをみない。アドバイスは耳で聞いて、それを消化して、自分の判断で試合を進める。篠原コーチは何度も選手の名前を呼び、選手が自分の方を見て聞いているのを確認する。「見ないから」「頷かないから」選手が聞いていない訳ではないということを理解するべきだろう。おそらく、コーチ自身も選手時代にはコーチのほうなど見なかったに違いない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_zzz.gif)
現在、準決勝戦以上は、コーチは正装が義務づけられている。このルールができたときに、「なんで」と疑問に思って反対だった。しかし、大会を見ていて思うことは正装したコーチたちの態度は以前よりもよくなったのではないかいうことである。意識してそうした訳ではないであろうが、身なりによって自然と自制されるのかもしれない。また、ジャージで大声で指示を与えるのと、スーツでやっているのとでは受ける印象が大きく違う。ちなみにロシアでヘッドコーチを務めるガンバ氏は2階の全ての試合場が見渡せる通路に大会中はずっと立って試合を見守っていた。「なぜ、ここで?」と聞くと「ここが一番良く見えるから」という答えだった。ヘッドコーチは選手とともに闘うことも重要だが少し離れたところから全体をみるのも仕事なのかも知れない。
最初にも書いたが、篠原ヘッドを中心とする男子チームは非常に頑張っていると思う。しかしながら、上昇しているときにこそ注意も必要だ。メディアも世間も、低迷しているときには比較的易しく応援する雰囲気があるが、上昇している人間は叩きたくなるのが常だ。上昇機運にのっている時ほど、つまらないことで足を引っ張られたり、つまずかないようにしてほしい。
これも持論だが、大きい人間は小さい人間よりずっと優しい。篠原コーチも直に接すればとても謙虚である。ゴリラがいかにおとなしいと言われても人は怖がるので、大きい人はそれだけで人に威圧感を与えていることも自覚しなければならないのかもしれない。
また今のコーチや選手もおとなしい。篠原ヘッドが、あまりにも「うるさい」ときには、はっきり「うるさい」と言うべきである。ヘッドコーチは孤独な戦いだが、裸の王様にしてはいけない。強いチームは、個々が強く、その強い個が結集したときに出来上がる
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_1.gif)
今朝、このような記事が載っていました。
http://www.sankei-kansai.com/2010/12/27/20101227-047779.php
記事を読むと「根性が育たない」という理由で吐き気を訴えていた小学校1年生の男の子を投げ続けた結果の事故のようです。
根性論、非科学的なしごき、柔道界の悪癖が、6歳の幼い命を奪ったということでしょう。
これで今年の未成年者の死亡者数は5名だそうです。
根性とかそれよりも幼い子には柔道を楽しくやるとかそういう指導が大事だと思うのですが、理解できていない指導者も数多くいるのでは、と思いました。
関西弁はこっち東京では
極道の言葉遣いと誤解
される所が多少なり有るような。僕ら神戸の人間は標準語的ですわ!
責任感の強い ええ子なんでどうか暖かく見守って上げて下さい。
山口先生 今年も一年
ありがとうございました!
つい最近も、チンピラみたいな、とある中学柔道部の監督を見たばかりなので・・・・
名物コーチと言えば、第一に思い浮かぶのがキューバのロナウドさん。昨年のグランドスラム東京ではルール改正のためかオルティスもベルモイもすぐに負けてしまって元気がありませんでしたが、今年の世界選手権では元気なところを見せてくれ、「ロナイド!」と叫ぶ声援にも手を挙げて応えていました。
フランスの女のコーチの叫び声もすごいですね。いつだったかコーチボックスを蹴飛ばしているのをテレビで見ました。いやすごいなとアナウンサーも驚いていました。けっこう美人でしたね。
私の記憶の中では、声をからして叫んでいた山口先生もなかなかのものでした。(マナーが悪かったわけではありませんよ。)
篠原先生の突出ぶりが話題になっています。今日本柔道は登り調子で、マスコミも注目しています。コーチが目立ってしまうのはいいことではありませんが、注目されているというのはいいことではありませんか。
全柔連は昨年9月、「コーチに関するガイドライン」なるものを通達し、国内の大会におけるコーチの言動(自分の選手に対しても)、マナー、服装について罰則まで定めています。判定にコメントをつけるのもけしからんというのですから、これを厳密に当てはめて罰則を与えていたら、たいへんなことになります。まあ、この通達はほとんど無視されているようですが。
山口先生の発信は柔道関係者の胸に熱く届いたことでしょう。フアンの皆さんコメントも素晴らしい。日本柔道の確か歩みを感じます。良いお年をお迎えください。
山口先生! この1年本当にご苦労さまでした。そして、有難うございました。
山口先生の発信は柔道関係者の胸に熱く届いたことでしょう。
フアンのみなさんのコメントも素晴らしいです。
日本柔道の確かな歩みを感じます。
みなさん良いお年を、お迎えください。
また、先生の文章はとても素晴らしくていつも感心しています。
さて、私もグランドスラムは最終日にアリーナ席で観戦しました。篠原監督のすぐそばにいました。
篠原監督が選手に向かって叫ぶ声は、理にかなっている点やうなずける点も多くて、膝を打つこともあります。天才の選手となるとそんなことは不要でしょうけれど、世界を取る柔道家とは言え、闘い続けるのに自分にかけられる声がサポートになるのかもしれないと感じていました。
ただ、篠原監督だけでなく吉村先生などが、言葉の下に、「バカ」「アホ」と大声で発するのは、あまり心象の良いものではありません。柔道を肉体、精神修養の場として練磨する子供たちに決して見せたくない聞かせたくない姿です。これは改めてほしいものです。
精力善用の原点回帰こそ、新ルールのあるべき姿であり、今、世界の柔道に求められている柔道の精神だと思います。世界に対し、その規範を示すのは日本柔道界ではないでしょうか。
一方向から問題を見てしまうわけではなく反面の考えを書いていただけるのはとても勉強になります
前回のコメントに対してブログを書いていただきありがとうございました