このブログを立ち上げたのは北京オリンピックが終わった翌年の09年の元日、柔道界にさまざまな新しい風が吹き始めたときでした。07年に国際柔道連盟会長が朴会長からビゼール氏に交代。ビゼール氏は強いリーダーシップで様々な改革に着手していきました。
このブログを書くきっかけともなったのが、彼の最初で最大の改革とも言うべきIJFの法令改正でした。それまで選挙によって選ばれていた理事を会長指名とするなど独裁が可能な組織を作りました。改革のスピードと効率を考えれば必要なことだったのでしょう。しかし、独裁的な組織が方向によっては大きな危険をはらんでいることは、チュニジアやエジプトの革命をみても明らかです。
こういったなかで日本の柔道はどうあるべきか。柔道創始国である日本が世界で果たすべき役割とはどういったことなのかを改めて考える時期がきたのだと感じました。また、これはたくさんの柔道家たちと一緒に考え、情報を共有していくことが重要だと考えてブログを立ち上げることにしました。
あれから2年と2ヶ月が経ちました。
日本柔道界は上村春樹氏という嘉納家以外から初となる柔道家を講道館長・全柔連会長に迎え、新たな道を歩き出しました。講道館と全柔連という目指すものの違う二つの組織を一人の人間が束ねることにも危惧を感じ、論じてきました。
世界の柔道、日本の柔道、どちらも抱えている問題や課題は少なからずあります。しかし、IJFも全柔連、いずれも新たなリーダーのもとに新たな道を歩みつつあります。これまで、思うこと、感じたこと、批判を述べてきました。まだまだ言いたいことはありますが、このブログを始めた目的の部分は役割を終えたのかと考えています。
ブログには全国に広がるたくさんの柔道家、柔道ファンのみなさまから柔道に対するさまざまな声が寄せていただきました。大会などで直接「読んでるよ」などと声をかけてくださった方も大勢いました。ブログのヒット数はこの2年間で約57万件。他のブログはわかりませんが、かなりの数にあたるのではないかと思います。私のブログをチェックしてくださった方がそれほどいらっしゃったということは、直接コメントをくださった方以外にも読んでくださった方々が本当にたくさんいらっしゃったということでしょう。柔道を愛し、柔道を考え、柔道をよくしようとする方々が大勢いることを感じることができました。こういった人々こそ柔道の財産です。
山口 香の「柔道を考える」は今回をもって最終回とさせていただくことにいたしました。これまでこのブログを読んでくださったみなさま、コメントをくださったみなさま、本当にありがとうございました
このブログは閉めますが、近い将来、また違う形で新たなブログを立ち上げることもあるように思いますので、そのときはまた是非おつきあいください
このブログを書くきっかけともなったのが、彼の最初で最大の改革とも言うべきIJFの法令改正でした。それまで選挙によって選ばれていた理事を会長指名とするなど独裁が可能な組織を作りました。改革のスピードと効率を考えれば必要なことだったのでしょう。しかし、独裁的な組織が方向によっては大きな危険をはらんでいることは、チュニジアやエジプトの革命をみても明らかです。
こういったなかで日本の柔道はどうあるべきか。柔道創始国である日本が世界で果たすべき役割とはどういったことなのかを改めて考える時期がきたのだと感じました。また、これはたくさんの柔道家たちと一緒に考え、情報を共有していくことが重要だと考えてブログを立ち上げることにしました。
あれから2年と2ヶ月が経ちました。
日本柔道界は上村春樹氏という嘉納家以外から初となる柔道家を講道館長・全柔連会長に迎え、新たな道を歩き出しました。講道館と全柔連という目指すものの違う二つの組織を一人の人間が束ねることにも危惧を感じ、論じてきました。
世界の柔道、日本の柔道、どちらも抱えている問題や課題は少なからずあります。しかし、IJFも全柔連、いずれも新たなリーダーのもとに新たな道を歩みつつあります。これまで、思うこと、感じたこと、批判を述べてきました。まだまだ言いたいことはありますが、このブログを始めた目的の部分は役割を終えたのかと考えています。
ブログには全国に広がるたくさんの柔道家、柔道ファンのみなさまから柔道に対するさまざまな声が寄せていただきました。大会などで直接「読んでるよ」などと声をかけてくださった方も大勢いました。ブログのヒット数はこの2年間で約57万件。他のブログはわかりませんが、かなりの数にあたるのではないかと思います。私のブログをチェックしてくださった方がそれほどいらっしゃったということは、直接コメントをくださった方以外にも読んでくださった方々が本当にたくさんいらっしゃったということでしょう。柔道を愛し、柔道を考え、柔道をよくしようとする方々が大勢いることを感じることができました。こういった人々こそ柔道の財産です。
山口 香の「柔道を考える」は今回をもって最終回とさせていただくことにいたしました。これまでこのブログを読んでくださったみなさま、コメントをくださったみなさま、本当にありがとうございました
このブログは閉めますが、近い将来、また違う形で新たなブログを立ち上げることもあるように思いますので、そのときはまた是非おつきあいください
初回から全部読ませて頂いております。
ほぼ毎日のように更新されていないかとアクセスさせて頂いて来ました。また、ここのところ更新がされていなかったので、どうしたのだろうと危惧していました。
柔道関連のブログは多数ありますが、群を抜いてすばらしいものだったと思います。全て非常に内容の濃い、本質を突いたすばらしいものでした。
それだけに、「ここまで書いてしまって大丈夫だろうか」と、ヒヤヒヤしながら読ませて頂いたこともありましたが、毎号非常に勉強になりました。
今日、「最終回」という題を見た瞬間、絶句してしまいました。
非常に残念ですが、熟慮された上での事だと思いますので仕方ありません。またいつの日か復活されることを祈念しております。
どうもありがとうございました。
blogも楽しみに拝見させて頂きました!
非常に残念でなりませんが、長きにわたりお疲れ様でした。そして有難うございました!
また新たな『山口香blog』を楽しみに待っております。
残念でなりません。
ブログが始まった時から楽しみに読んでいました。
経験者ならではの意見。
ファン及び一般の方はこう思うだろうとの感想等、とても的確に捉え、山口さんの意見が柔道会に少しでも反映されれば、メジャースポーツに近づくのも早くなるだろうと思っていました。
私は50歳になりますが、柔道会には何も関りはありませんが、単純にスポーツとしての柔道競技が大好きです。
相撲会も同じように、古い体質の組織は内部及び関係者が意見、感想を公に出来る場所が無いと変わらないと思っています。
山口さんの中身を知っている人しか言えない意見等は、柔道に興味を持つ上にとても重要なことだと思います。
いろんな訳あっての閉鎖だと思いますが、再開を心待ちにしております。
これまでありがとうございました。
柔道界の古い体質にjudoがどう融合していくかをきちんと説明できる、数少ないお立場で、ブログの閉鎖は残念でなりません。
どうか近いうちの再開を期待しております。
大切な子供達を柔道界に預けおります。厳しい目で引き続き日本柔道の未来を引っ張って行って下さい。
山口先生
今まで、ありがとうございます。これからも日本柔道の未来を引っ張って行って下さい。パスカル
はなしは代わりまして、男子選手選考について疑問があります。
昨日、東京マラソンで一般参加の埼玉県職員が日本人1位になり韓国世界大会の代表に決定しました。
柔道界にはない明快な選考方法に爽快感を味わいました。
この春の欧州で開催された、または今後行われる大会にそのカテゴリーでは全く実績がない選手が派遣されている状況があります。
昨年はN選手、今年はH選手がどちらも81㌔に出場しています。
その予選となる講道館杯ではそれぞれ73㌔級、90㌔級に出場しながらなぜ欧州遠征では他の階級に出場させることが全然理解できません。
選考された選手にはまったく責任はなく、これは選考した側に責任があると感じます。
チャンピオンスポーツは1位になったものが報われる世界であり、予選会や選考会に体調などを合わせられず敗退する選手はそれまでの選手であると考えられます。出身大学閥でこのような優遇を受けるのは公正ではなく、あくまでも柔道の実力で選んでいただきたいものであります。
選考会で優勝した選手が代表選手に選ばれず、強化委員会が選考した選手が世界大会、オリンピックで金メダルを獲得したから選考方法が公正なのではない。チャンピオンスポーツの大儀を考えて今後は選手選考を是非していただきたいと強く思います。
第二の大熊、上野二女、西山(国士舘)はもう要らない。
柔道においてすばらしいパイオニアである山口先生のブログは期待のとおりパイオニア感いっぱいのものでした。しっかりと充電されて必ず再開お願いします。
私は今柔道をしていますが、過去に初めての柔道場では悲しい思いをし、柔道が大嫌いになり、柔道が怖くなってしまいました。。
それでも柔道をあきらめずにやれるようになったのは、優しい柔道の先生と出会えた事とこのブログを読ませていただき、柔道に対する考え方が変わったからです。
なので、とても感謝しています。
最終回は悲しいですが、ありがとうございます。
心無い言葉や、反発にあわれているのかもしれませんし、世間の色々な意見があると思いますが。。。。
山口先生の堂々としたあたたかい発言をこれからも応援しています。
見ていてとても興味深い内容でした。
それに私の恩師と考え方が非常に似ていますので、山口先生のような方が日本の柔道界を
引っぱっていってくれるといいなとも
思っています。