いきなり!? ロードバイク

ママチャリにも乗らなかった40代働く主婦
何故かロードバイクに乗る羽目に…
今日はどちらへ?もちろんおもしろい方!

泉佐野300-泣きの200km

2008-05-19 22:06:50 | ブルベ
昨日、激走って書いたけど、読み返してみると、
どの辺が激走だったのかイマイチでしたね…


いくつもの関わりがあって全部書ききれないのですが、
一つ書き忘れてたことに、黒沢牧場へ向かう途中で…

並んだジオス。
にこにこコンニチワ
え”~∽≒Ξ§※ζ&Μ@νψ@※〓∵£‰ξ%℃♯ΝΣ~~~~っ

頭の中にレントゲン写真がいっぱいぐるぐる駆けめぐった…。
まさか、まさかっ!朝から見えてはいけない人が見えたのかと思った

うっそ~~~~~~~~~っ!!
パテラさんや~~~~~~~~ん!!!
何度もお会いしたことあるのに、実は走ってる姿を見たのは初めてでした

すごいです!怪我で長らくお休みされていたのに、
いくらクライマーとはいえ厳しいと噂の山岳300kmでこっそり復帰するとは…


周りはなんだか、ものすごい人たちばかりだ…





龍神への道では…
龍神のチェックの前にあまりに気分が悪くて、道の駅で少し休憩したけど…
たこ焼きを買ったけど、食べられず。
どなたかとご挨拶したのだけど。
龍神のチェックまでの記憶がほとんどない。
そのあたりで相当具合が悪かったんだと思う。


龍神のチェックを受けて、一息ついてると…
CSYのメンバーの森さんが前の道を通過した。
あ”~~~~~~~~っ!!
森さ~ん!
叫んでも行っちゃった。
一人で走ってるらしい。
CSYの店長さんに連絡を入れて、電話番号を聞き出し携帯に電話を入れる。
なかなかつながらない…。
ここから少しだけ道を戻るコースなので、先に行くと絶対に他の参加者とも合流できない。
私たちも焦って、電話がつながらないのをハラハラとして待つ。
やっと電話がつながって、しばらく待っていると戻ってきた…
この先道は大丈夫ですか…
ちょっと森さんが心配になる。


さて、ここでチェックを受けて本格的な山岳が始まるらしくなる。
…もう充分登ったど

またしても、どんどん気分が悪くなって来た。
序盤で速いスピードに乗りすぎて体に負担がかかったのか…。
それともゼリー食い過ぎか…

胃腸があまり丈夫に出来てません…
気分が悪くってここから更に食べられなくなった。

龍神のチェックのすぐそばのお店で皆さん補給をしてる。
カークさんのんちゃんのペアもなんか食べてる。
カークさんには私たちは二人とも氷をいただきました、
暑かったから、うれしかったなぁ~


ここからあと50kmは全く何も補給出来ないらしいので、
ボトルにいただいた氷とフォルダーにはポカリスエット買おう。
ボタンを…みんながここで溜まってるので、おっとぉ~チェックだと間違えた人が…
あ~チェックあっちですよ~
と振り向いたとたんボタン押す
コトンコトンと緑茶が出てくる…
ま、ええか、無いよりマシか…


なんかムカムカするぅ…。

ここからが本格的な山岳に入るのに、大丈夫かな…
ゆっくり行こうと、言い合わせる。
その上サイコンが、知らんぷりポーズを続ける。
くっっっっ…

どれくらいどういうペースで登ったのか全くわからん。
でも長い登りは自分なりにゆっくりのぼらんとしゃ~ない

おえっ、気持ち悪っ。
どこやここは…。
あと何キロや…
引牛越えは越えたのか…
な~んもわからないまま…
ヒロさんはずっと前を走ってるし…

どこや、まだか、どこや、まだか…といういつもと違うリズム
ゆるいけど長い。


奈良に入ったぁ~っ
次のチェックは十津川やぁ~!!

LOVE十津川…アイシテル
…看板をはぐはぐ

でも本当の登りはここからでした…


坂が、斜度が急になる。

完全に坂に飽きて、ダレてぐだぐだ登ってると…
スイス軍団と一緒にカークさんのんちゃんペアが登ってくる。

カークさんはほんとに優しくてすてき。
ここ石、気をつけて、ここから表六甲くらや。
上体起こして、引くねんで。ゆっくりいこな。
励ますように、ずっと声を掛け続けてる。
のんちゃん幸せですね
あぁ~すてきなご夫婦やなぁ


それに引き替え…
ヒロさんはスイス軍団に混じって行っちゃったよ…


スイス軍団の女性が美し~く、坂で抜いていく…。
うぅ…いいなぁ、あの美しくクライマーな足。
この坂でもあんなに登れるのか…。
…ったく、どんな足しとんねん。
ほれぼれするようなきれいな足やぁ
あぁ~ワタシにくれ~!
決して追いつけないスイス軍団が峠の上の休憩してるところへ、よろよろとやっと到着。
ほっ…あとは十津川までは下りや



カークさんのんちゃんペアは峠で休憩もしないで下っていく。
やっぱすごいわ。

下りは例の下り。
試走では雨で車だったので、きっと悲観的に見えただろう…。
実際に下ってみると、結構柳谷の細い道程度。
だけど落石が多くて気が抜けない。
所々ガードレールが無いので、滑ったら谷底…

「先に行って下さい」とヒロさん。
登るワタシを見捨てた、シビアな下りが苦手なヒロさんを今度は見捨てる。
かなり下ったトイレのあるところで待ち合わせる事にする。

想像よりはずっと楽に下れる…
…がすぐに渋滞に追いつく。

カークさんのんちゃんペア、スイス軍団その他大勢。
狭い下りで大渋滞してる。

ここでストレス解消しようとおもったのに…

こんなところで渋滞すると余計に危険やなぁ~。

ず~っと後ろからついて行く。
待ち合わせでしばらく待つと、ヒロさんと合流する。


十津川の温泉をすぎた頃、野猿がある。
野猿ってアレですよ!
手でロープを引っ張って谷を渡って向こうの山を渡る、一人乗り手動ロープウェイ。


前は観光客がいっぱいで近寄れなかったけど…
スイス軍団の皆さんが遊んでいらっしゃる
野猿タイムトライアルらしい…

野猿タイムトライアルしませんか
って嘘でしょ…
ほんとにやってるよぉ~。
汗掻いて、スイス軍団のお一人が乗った野猿が戻ってきた…

う~ん。
前は観光客がいっぱいで近寄れなかったから乗ってみるか…。

…うっそよ~ん。
そんな体力残ってません。
せめて、写真だけ…



しばらくアップダウンを苦しんで…
やっと十津川のチェックに到着。
夕方もう4時半頃になっただろうか…。

カークさんのんちゃんペアが先に到着してる。
パテラさんも来た


ここでまたかなり気分が悪くなってくる。
しらまの里を出てからほとんど何も食べてない。
普通ならとっくにお腹が減ってるはずなのに…。
軽量化を目指して、本格的な登りが始まるまでにゼリー1.5個を食べたから?
お腹が壊れたのかも…。



チェックポイントではカップラーメンをもらった。
もうかれこれ160kmを走ってるからそれなりに食べなければ走れないはずだけど…
食べられない。
体が冷え切ってて寒い。
暖かいモノが飲みたいけど、自販機はすべて冷たい。
カップラーメンを頑張って食べようとするけど、気持ち悪くって…
あかん。食べられへん~
おにぎり1個をやっと飲み込む。

パテラさんが柿の葉寿司?を豪快に頬張ってる姿が、ものすごくかっこよく見える…

あかん。末期症状や。死ぬ。



ヒロさんが見つけて、暖かいコーヒーを買ってくれる。
一口二口飲むと何故か急に落ち着く。
砂糖も入れないコーヒーなのに妙に元気になる。
思い出して持ってた、チョコケーキを食べる。
おいし…
これなら食べられるかもと思って…
チョコレートケーキをむき出しのまま、リュックからbentboxに詰め込む。

よ~く休憩してスタート。

何とか日が暮れる前に大塔道の駅に着きたい。

大塔道の駅までのかなりのアップダウンに苦しむ。

車に緊張しながらアップダウンをうんざりしながら走る。

途中の信号でPBPの人と一緒になった。
「しんどいですねぇ~」と愚痴を言う…

よっぽど死にそうな顔に見えたのか…
50代なのに少年の様な足のその方は…。
「パリへ行ってきたけどね、しんどくっても、走っていればだんだん調子がまた戻ってくるんだよ。走っていればいつかはちゃんと着くから」と励ましてくれた。

「もうあきませんわぁ~」とおちゃらけてしまった。

励ましてくださる言葉を素直に受け入れない自分をとても恥ずかしく思った。
なんで、「うれしいです、ありがとう」って言わんかったんやろ…

ぎりぎりに苦しいときって…
むき出しの自分自身と向き合うことにもなる、長い長い時間だブルベって。


だんだん日も暮れてくる…。
言われるとおり少しずつ距離が減るに従って体調も戻ってくる。

トンネルをいっぱい抜ける。
薄暗い道から薄暗いトンネルに入る。
トンネル超苦手…

「こわっ。」
「ね?ヒロさん、なんか女の人の声聞こえへんかった?」
「またそんな事、言うと後でホンマに真っ暗になったとき怖くなるからやめとき~」
「きゃははは~だってこわいも~ん、聞こえてはいけない女の人の声やったりして…きゃあああああああああああああああ!!」

全部が全部のトンネルではきっと…
聞こえてもよい女の人の声。
うるさいワタシの叫び声がこだましたはず…。
迷惑でしたね。

大塔道の駅までの、最後の坂。
登坂車線が続く登り…。
なが~く、つら~く、きびしく、かなしく…泣ける。


だけど、残り100kmが切れてくる…