近頃朝は6時に起きる。
15分で3個のお弁当を作る。1個あたり5分!
うぉ!最速!神業
近頃は激安冷凍食品の中国産には愛想を尽かしたので、夜にそれなりの準備をすれば朝は15分で3個できるのだ。
その間にばたばたと起きてきた朝練の息子がまだ暗いウチから犬の散歩に行く。
おばさんらしくでっぷりと成長してしまったウエストハイランドホワイトテリア。昨日娘が、ノリで白い犬の耳としっぽの毛をピンクに染めてしまったのだ。
元々丸顔でデフォルメ的三頭身で顔がでかく手足が短い。
耳としっぽを染めると…かなり狸、いやソートー狸。
ドラえもんにまた近づいた。
散歩に行くよと声を掛けても、ふてくされてこたつに潜ったまま出てこなくなってしまった。
何とも不憫な我が家の犬よ
ワタシが自転車に乗り始めてからと言うのも、長距離お散歩や裏山登山に犬を連れていかなくなった事で、もともとぷちゃとしていた犬がますます太ってしまったのだった。
だけど…なかなか犬のダイエットまでは手が回りません。
だんだん光の春へと変化する心地よくまぶしい日差し。
春が近づくと人間だって何故あんなにお腹が減るんでしょ。
お弁当を作り終えて、朝食を食べた息子が朝練に出かけると、7時過ぎにヒロさんが起きてくるまでにまだ少し時間がある。
少し座って、ここはキリスト教徒らしく少しだけ聖書を読む。
夜は小説を読むが朝は聖書と新聞。ちなみに昼間はブログを読む。夕方に自転車雑誌はめくるだけ。
…モーセがね海を分けるのよ、杖でね。それから荒野を何万人だか何十万人だかを引き連れて40年も彷徨うという映画でも見かけたストーリー。
やることは偉大だけど時々情けないへなちょこでカリスマリーダーだ。
それにしても水も食料もない砂漠をだよ。シナイ半島っちゃあほとんどが砂漠やん。
あれだけの人数を引き連れて補給なしで突入やですごいなぁ…。
史上最も距離感ぶっ壊れた人や。
帰りは清滝峠から裏山に入るときにいつもすっごく悩む。
夕方のもう既にお腹が減ってる時間に、忍ヶ丘の有名なパン屋がええにおいさせてはるわぁ~
誘惑されるが時間も惜しいのでスルー。
ええんかいな。大丈夫かいな、全く補給無しで裏山に入っちゃって…
307号線に抜けるまでにアップダウン約25kmほど彷徨う。
その間は全く補給ポイントのない山道。
清滝峠を登る前から既に空腹やしなぁ~
万が一ハンガーノックで動けなくなったらどないしよ~
登る前に軽くブルーになる。
その点、やるなーモーセ!
そうそう…ブルベを集団で走るなら補給タイミングもしっかり考えんとな~
去年の200kmはデビューで、緊張のあまりブログに相当書いたせいかどうか、
むやみな集団になっちゃって苦しんだからなぁ~
最後はヒロさんが集団率いて雪の中へ突入、ワタシが一人千切れて迷子になったからなぁ…あれは死ぬとこやった。
誰かの後にくっついて走るだけなら、足があれば楽だけどねぇ…
今年はどうやって走れば良いかなぁ~
ワタシが先頭走るか…ははははっ全員率いて迷子ってないやろな。
たぶん調子に乗って一人で下って迷子がオチやろなぁ…。
「もうしんどいから登るのはやめて下りましょう~もう登り無理や~」とワタシがぐずぐずと泣き言をいう。
「いやいやそっちちゃいまっせ、下ったら砂漠でんがな。」と軽くかわされた。
「下ってって、いざとなったら杖でぱぱっと砂漠も山も消してゴールも作ったらよろしいですやんか~」しっつこく食い下がる。
「そんなブルベはぜんっぜんっ!おもろないで~がははははっ」
へなちょこカリスマリーダーは豪快に笑い飛ばした…
文字もかすんでくる眠さのあまり…
杖を背負ったロードのモーセと一緒に山を彷徨う夢うつつ。
「ええにおいしてきたわぁ~ここで補給やで~モーセ君」
ピピッピピッ!ピピッピピッ!
ハッと我に返ると…
7:10にはホームベーカリーで熱々の食パンが焼き上がる。
スライスするにも熱くて触れないので専用のミトンが要るのだ。
分厚くカットして盛んに湯気を立てている熱々の食パンにマーマレードをどっかりのっけてバリバリと音を立ててミミから食らいつく。
はぁ~
シアワセ~
今日の清滝峠の分も食っとけ!
あぁ~春が近いなぁ~また太るなぁ~
あ!ヒロさんいくらなんでも、それは食い過ぎやで。
走行距離【34.5】km