昨日は某所でゴスペルやなんかの裏方で朝から出かけていたので、ブログに顔を出す暇も無かった。
早く書かないと新鮮さを失いそうだけど、ちょっと慎重に書きたいところだし。
だってーあんなのさらりと走れる訳がないや~ん。
それに、どれくらい苦しんでゴールしたか知りたいでしょーー
雨の中を3時間も走ると…
慣れる。
自転車で走る=雨
と言う風に思えてくる自分がちょっとコワイ。
晴れてる日に走るとはどんな風だったか思い出せなくなる。
雨の中を走ることには慣れるけども、慣れないこともいろいろとある。
PC1から出ると…
代わり映えしない、重い雲に押しつぶされた山の連なり。
車も変わらずに多い。トラックが大きいのにびっくりする。
水の溜まった路肩で時折トラックにあおられてヒヤヒヤする。
ぬれねずみで、体中跳ね上げた泥水をかぶった感じで、
コンビニのトイレを借りると、便座やふたや手洗い付近をトイレットペーパーで丁寧に拭き取らないと申し訳無いほど泥だらけになる。
何かおいしいモノを食べようとチェック済みだったけど…
こんな状態でお店に入るのには申し訳ないから止めた。
雨が止むまで食事はコンビニだけになるだろう。
だんだん雨は強くなる。
標高がじわじわと上がっているせいなのか…一層寒い。
ある程度の寒さは想定内だが、フレッシュで1000mの寒さとはまた違った。
寒さにさらされる時間が長すぎる。
ペースを落としてるので、一層寒いのかもしれない。
パンツはモンベルの雨用サイクリングパンツを車に置いてきたのをめちゃめちゃ後悔した。
ウィンドブレーカーのパンツでフレッシュでは充分だったが…
雨量が違うのか、サドル後のボトルフォルダーを一つ空けた事が原因か。
後に跳ね上げた水が背中を伝ってあっという間にお尻からおまたを通って足を伝って靴の中に溜まる。
つまり下半身がスタート30分ですっかりずぶぬれになってしまった。
テリーの春秋用グローブの上に100均のビニール手袋では、
どこか破れてしまって、PC1を過ぎる頃には既にグローブにも浸水。
このままあと10時間以上耐えるのは無理かなぁ。
苦手な緩い長い長い登り。
登りは苦手だけど、最も嫌いなのが緩い長い登り。
斜度の強弱はあんまり関係ないので…つーか下手なんでしょうねー
人と比較すると緩い登りが恐ろしく遅いのです…
寒さ、ずぶぬれ、登り。
完全に気が滅入る。
でも登りとしてまだまだこれからだ
予想以上に辛いかも~
とにかく…。
寒さの対策をここらでやらないと店が無くなるか、閉店時間早いかもしれない。
もっと標高高くなるときっと耐えられない。
交差点にコメリを見つけたとたん、飛び込んだ。
小さな店だったが、ホームセンターならとりあえず濡れたグローブは何とかなるかも。
場所は何処だったでしょうか。
PC2の少し手前。
小さな店内を探し回って、小さめの軍手は売っていなかったので、園芸用の花柄のコットンの薄手の手袋。
それと薄手のゴム手袋。
これで手の浸水はしないはず。
あとレインパンツ小さいサイズがあったので買った。
レインジャケットのフードの顔や首回りから浸水するので、タオルを買って首に巻く。
ヒロさんも軍手とゴム手袋。
これだけでもぐんと暖かくて元気になった。
よっしゃー行けるー!
冷えるからちょっとペース上げていこう~
少しペースを上げてPC2だ。
南アルプス街道店。
ここで何人かの方に会った、みんな口々に「寒いねー」が挨拶のようになってた。
コメリで仕切り直したため、ドライなグローブと中はびしょぬれだが、ウィンドブレーカーとレインパンツを二枚履いたため結構暖かくなった。
が、休憩すると冷えてくる。
お茶とおにぎり補給してすぐにスタート。
PC2を出たのが15時過ぎ
遅刻の上に、雨のせいにしてのんびり走って、しかも寄り道だから、相当遅れている。
ブログレポートにひなともさんが30分の貯金と書いてある気持ちがよくわかった。PC1で30分の貯金。PC2では貯金は20分。
計算ではPC4にタイムアウトしなければ完走出来るはず。
出来るだけリスクを回避しながらPC4に貯金0でも時間内に行けばいいのだ。
でもここから富士見峠と塩尻峠が待っていることを思えば…
貯金20分で大丈夫だろうか。
初めて時間に追われる気がし始めた。
ここからだんだん本格的登りになる。
とは言っても斜度はそう強くない。
がワタシにとっては登りは登りだ。
雨も強くなってくる。早ければ夕方に止むかもしれない…
と期待もむなしく、登れば登るほど、雨は強くなり寒さは厳しくなる。
気温が5度とかの表示があるが、表示が信じられないくらい寒い。
標高900mは越える富士見峠。
まだ夕方だから晴れていれば富士山が見えるんだろうか。
富士山が見えるなんて想像すら出来ないほどの霧が出始めた。
というかフレッシュの時と同じように雲の中やろなぁ~
またか…
高さと雨という条件なら雲の中、なんやろうなぁ
と。
わすれていた。
膝が…
もう治ったと思っていた膝が…
左膝の下に違和感を感じ始め、次第に痛みに変わる。
うあ。
どないしよー
まだほんの100kmを越えたところやん。
これで保つのか…
クリート位置を疑って、内側に少し曲げたが…
それから少しは走ったがほとんど登っては無かった。
原因はなんやーなんやー
原因なんか今はとやかく言ってる場合じゃないかも。
膝が痛くても前に進むしか方法はない。
休むことに意味は無いはず。
登り、時々強くなる雨、寒さ、ずぶぬれから来る冷え、濃霧、車の多さ。
あらゆる悪条件に新しく膝痛が加えられた。
ウエルカム膝痛。
それでも富士見峠をどうにか越える。
ここから諏訪湖に向かって下るのだ。
「下り番長」と何度か言われたかな。
が、見る影もなく。
下ることも出来ない。
溜まった水、狭い車道に、多い車。
濡れた体が一層冷える。
体感温度は一体どれくらいに成ったんだろうか。
凍てつく体。
せめて足を回したいが…
下りでさえ、軽く膝を曲げるだけで痛む。
状態は過去にないほど最悪だ。
完走は無理かも…
18時頃PC3に到着。
雨が上がったようにも見えた、明るい空も少し見えた。
雨が上がったのか、と思うだけで気持ちが少し晴れた。
ここで何人もの方がいらっしゃった。
他の参加者の方を見ると、同じように辛く冷たい登りをしてこられたのかと思うと。うれしくってたまらない。
歯をがちがち鳴らしながらて立って食べてる人もたくさん居る。
歯の根があわないとはこういう事だ。
誰もが体をがたがたと震わせていた。
自転車から降りると完全に足が…
痛くて曲げられない。
やっぱり少し休もう。
朝からおにぎばかりだったから少し暖かいものを食べよう。
PC3をすぐに出発して、近くのラーメン屋さんへ。
どろどろの体を店先で、少し払って…
曲げられない足を引きずるように店内に入る。
エアコンで、暖房されていて、厨房では半袖のおにいちゃん。
だがこちらはジャケットを脱ぐのが恐いほど冷え切ってる。
少しでも乾かそうと無理してジャケットを脱ぐ。
今風のこだわりっぽい、新しい外装デザインのラーメン屋さんへ入った。
メニューははやりっぽいこだわりうんちくが見え隠れする。
この店一押しのなんとかラーメンとチャーシューどんぶり。
疲れて冷え切ってるからさぞかしおいしいかと思えば。
味は…
何食ってるのか不明
PC3で貯金1時間以上あったので、この店でゆっくり休憩した。
が、濡れた体が温まることは無かった。
入るときは止んでいた雨が店を出てみるとまた降っていた
塩尻峠を登れば次のPCまでは30kmの下りだ。
時間内PC4への到着は普通なら確実だ。
が…
この膝。
もう暗くなってしまった諏訪湖のある町を横切る。
どんな町だって、暗くて雨ならどこでも同じやんー
諏訪湖には前に一度仕事で来たことがあるなー
白鳥のボートの乗ったのか見たのか思い出せないが白鳥のボートを思い出してた。
またこんな辛くて泣きたくなるような気持ちで横を通り抜けるとは…
白鳥ボート見たら泣くかも。
「ヒロさん。
ごめん、
今回は
あかんかも。
膝が。
もたんかも。」
「うん、どうしようか?」
「次のPCでどうするか決めるわ」
「了解。あと少しがんばってや」
「うん。わからんけど。」
やっと、思考の方向はリタイヤであることを伝えた。
諏訪湖を過ぎると、塩尻峠への登りが始まる。
少し斜度は急らしい。
次のPCまであと30キロと少し。
がんばれるかなぁ…。
が膝が…
どんどん痛みをましていく。
急な登りに少し向かい風が吹く。
相変わらず車も多い。
ホントに辛い峠越えとなった。
これ以上無理だろうか。
どうして膝が壊れたんだろうか…。
何が原因…。
去年はなんと言うこと無しに600km走れたやん。
あと200km折り返せるか?
膝に聞くと、下りで足を軽く回すだけで痛むと答える。
やっぱり無理か。
今回はゴールは出来ないだろう。
松本から電車で帰るといくら掛かるだろうか。
せめて服を買って着替えて帰ろう。
それより痛む膝で自転車抱えて電車に乗れるだろうか…。
初めてDNFをはっきり考え始めた。
膝さえ何とかなれば後半は下り基調のはずやのに…
こんな時、みんな何を考えるだろうか…
こんな時って…
もうダメだ、終わりだって思うとき。
あぁ神様…。
訴えることが出来るのは最後はソコだけだ。
神頼み。
「神様~!ワタシの膝を作ってくれはったんやったら!正しい使い方をちゃ~んと教えてくれんとあかんのんちゃうかーーーーーっ!
ワタシかてなー作ったもんにはちゃんとマニュアル書くぞー!!」
ぷぷっ。
神様が吹き出すのが聞こえた気がした。
早く書かないと新鮮さを失いそうだけど、ちょっと慎重に書きたいところだし。
だってーあんなのさらりと走れる訳がないや~ん。
それに、どれくらい苦しんでゴールしたか知りたいでしょーー
雨の中を3時間も走ると…
慣れる。
自転車で走る=雨
と言う風に思えてくる自分がちょっとコワイ。
晴れてる日に走るとはどんな風だったか思い出せなくなる。
雨の中を走ることには慣れるけども、慣れないこともいろいろとある。
PC1から出ると…
代わり映えしない、重い雲に押しつぶされた山の連なり。
車も変わらずに多い。トラックが大きいのにびっくりする。
水の溜まった路肩で時折トラックにあおられてヒヤヒヤする。
ぬれねずみで、体中跳ね上げた泥水をかぶった感じで、
コンビニのトイレを借りると、便座やふたや手洗い付近をトイレットペーパーで丁寧に拭き取らないと申し訳無いほど泥だらけになる。
何かおいしいモノを食べようとチェック済みだったけど…
こんな状態でお店に入るのには申し訳ないから止めた。
雨が止むまで食事はコンビニだけになるだろう。
だんだん雨は強くなる。
標高がじわじわと上がっているせいなのか…一層寒い。
ある程度の寒さは想定内だが、フレッシュで1000mの寒さとはまた違った。
寒さにさらされる時間が長すぎる。
ペースを落としてるので、一層寒いのかもしれない。
パンツはモンベルの雨用サイクリングパンツを車に置いてきたのをめちゃめちゃ後悔した。
ウィンドブレーカーのパンツでフレッシュでは充分だったが…
雨量が違うのか、サドル後のボトルフォルダーを一つ空けた事が原因か。
後に跳ね上げた水が背中を伝ってあっという間にお尻からおまたを通って足を伝って靴の中に溜まる。
つまり下半身がスタート30分ですっかりずぶぬれになってしまった。
テリーの春秋用グローブの上に100均のビニール手袋では、
どこか破れてしまって、PC1を過ぎる頃には既にグローブにも浸水。
このままあと10時間以上耐えるのは無理かなぁ。
苦手な緩い長い長い登り。
登りは苦手だけど、最も嫌いなのが緩い長い登り。
斜度の強弱はあんまり関係ないので…つーか下手なんでしょうねー
人と比較すると緩い登りが恐ろしく遅いのです…
寒さ、ずぶぬれ、登り。
完全に気が滅入る。
でも登りとしてまだまだこれからだ
予想以上に辛いかも~
とにかく…。
寒さの対策をここらでやらないと店が無くなるか、閉店時間早いかもしれない。
もっと標高高くなるときっと耐えられない。
交差点にコメリを見つけたとたん、飛び込んだ。
小さな店だったが、ホームセンターならとりあえず濡れたグローブは何とかなるかも。
場所は何処だったでしょうか。
PC2の少し手前。
小さな店内を探し回って、小さめの軍手は売っていなかったので、園芸用の花柄のコットンの薄手の手袋。
それと薄手のゴム手袋。
これで手の浸水はしないはず。
あとレインパンツ小さいサイズがあったので買った。
レインジャケットのフードの顔や首回りから浸水するので、タオルを買って首に巻く。
ヒロさんも軍手とゴム手袋。
これだけでもぐんと暖かくて元気になった。
よっしゃー行けるー!
冷えるからちょっとペース上げていこう~
少しペースを上げてPC2だ。
南アルプス街道店。
ここで何人かの方に会った、みんな口々に「寒いねー」が挨拶のようになってた。
コメリで仕切り直したため、ドライなグローブと中はびしょぬれだが、ウィンドブレーカーとレインパンツを二枚履いたため結構暖かくなった。
が、休憩すると冷えてくる。
お茶とおにぎり補給してすぐにスタート。
PC2を出たのが15時過ぎ
遅刻の上に、雨のせいにしてのんびり走って、しかも寄り道だから、相当遅れている。
ブログレポートにひなともさんが30分の貯金と書いてある気持ちがよくわかった。PC1で30分の貯金。PC2では貯金は20分。
計算ではPC4にタイムアウトしなければ完走出来るはず。
出来るだけリスクを回避しながらPC4に貯金0でも時間内に行けばいいのだ。
でもここから富士見峠と塩尻峠が待っていることを思えば…
貯金20分で大丈夫だろうか。
初めて時間に追われる気がし始めた。
ここからだんだん本格的登りになる。
とは言っても斜度はそう強くない。
がワタシにとっては登りは登りだ。
雨も強くなってくる。早ければ夕方に止むかもしれない…
と期待もむなしく、登れば登るほど、雨は強くなり寒さは厳しくなる。
気温が5度とかの表示があるが、表示が信じられないくらい寒い。
標高900mは越える富士見峠。
まだ夕方だから晴れていれば富士山が見えるんだろうか。
富士山が見えるなんて想像すら出来ないほどの霧が出始めた。
というかフレッシュの時と同じように雲の中やろなぁ~
またか…
高さと雨という条件なら雲の中、なんやろうなぁ
と。
わすれていた。
膝が…
もう治ったと思っていた膝が…
左膝の下に違和感を感じ始め、次第に痛みに変わる。
うあ。
どないしよー
まだほんの100kmを越えたところやん。
これで保つのか…
クリート位置を疑って、内側に少し曲げたが…
それから少しは走ったがほとんど登っては無かった。
原因はなんやーなんやー
原因なんか今はとやかく言ってる場合じゃないかも。
膝が痛くても前に進むしか方法はない。
休むことに意味は無いはず。
登り、時々強くなる雨、寒さ、ずぶぬれから来る冷え、濃霧、車の多さ。
あらゆる悪条件に新しく膝痛が加えられた。
ウエルカム膝痛。
それでも富士見峠をどうにか越える。
ここから諏訪湖に向かって下るのだ。
「下り番長」と何度か言われたかな。
が、見る影もなく。
下ることも出来ない。
溜まった水、狭い車道に、多い車。
濡れた体が一層冷える。
体感温度は一体どれくらいに成ったんだろうか。
凍てつく体。
せめて足を回したいが…
下りでさえ、軽く膝を曲げるだけで痛む。
状態は過去にないほど最悪だ。
完走は無理かも…
18時頃PC3に到着。
雨が上がったようにも見えた、明るい空も少し見えた。
雨が上がったのか、と思うだけで気持ちが少し晴れた。
ここで何人もの方がいらっしゃった。
他の参加者の方を見ると、同じように辛く冷たい登りをしてこられたのかと思うと。うれしくってたまらない。
歯をがちがち鳴らしながらて立って食べてる人もたくさん居る。
歯の根があわないとはこういう事だ。
誰もが体をがたがたと震わせていた。
自転車から降りると完全に足が…
痛くて曲げられない。
やっぱり少し休もう。
朝からおにぎばかりだったから少し暖かいものを食べよう。
PC3をすぐに出発して、近くのラーメン屋さんへ。
どろどろの体を店先で、少し払って…
曲げられない足を引きずるように店内に入る。
エアコンで、暖房されていて、厨房では半袖のおにいちゃん。
だがこちらはジャケットを脱ぐのが恐いほど冷え切ってる。
少しでも乾かそうと無理してジャケットを脱ぐ。
今風のこだわりっぽい、新しい外装デザインのラーメン屋さんへ入った。
メニューははやりっぽいこだわりうんちくが見え隠れする。
この店一押しのなんとかラーメンとチャーシューどんぶり。
疲れて冷え切ってるからさぞかしおいしいかと思えば。
味は…
何食ってるのか不明
PC3で貯金1時間以上あったので、この店でゆっくり休憩した。
が、濡れた体が温まることは無かった。
入るときは止んでいた雨が店を出てみるとまた降っていた
塩尻峠を登れば次のPCまでは30kmの下りだ。
時間内PC4への到着は普通なら確実だ。
が…
この膝。
もう暗くなってしまった諏訪湖のある町を横切る。
どんな町だって、暗くて雨ならどこでも同じやんー
諏訪湖には前に一度仕事で来たことがあるなー
白鳥のボートの乗ったのか見たのか思い出せないが白鳥のボートを思い出してた。
またこんな辛くて泣きたくなるような気持ちで横を通り抜けるとは…
白鳥ボート見たら泣くかも。
「ヒロさん。
ごめん、
今回は
あかんかも。
膝が。
もたんかも。」
「うん、どうしようか?」
「次のPCでどうするか決めるわ」
「了解。あと少しがんばってや」
「うん。わからんけど。」
やっと、思考の方向はリタイヤであることを伝えた。
諏訪湖を過ぎると、塩尻峠への登りが始まる。
少し斜度は急らしい。
次のPCまであと30キロと少し。
がんばれるかなぁ…。
が膝が…
どんどん痛みをましていく。
急な登りに少し向かい風が吹く。
相変わらず車も多い。
ホントに辛い峠越えとなった。
これ以上無理だろうか。
どうして膝が壊れたんだろうか…。
何が原因…。
去年はなんと言うこと無しに600km走れたやん。
あと200km折り返せるか?
膝に聞くと、下りで足を軽く回すだけで痛むと答える。
やっぱり無理か。
今回はゴールは出来ないだろう。
松本から電車で帰るといくら掛かるだろうか。
せめて服を買って着替えて帰ろう。
それより痛む膝で自転車抱えて電車に乗れるだろうか…。
初めてDNFをはっきり考え始めた。
膝さえ何とかなれば後半は下り基調のはずやのに…
こんな時、みんな何を考えるだろうか…
こんな時って…
もうダメだ、終わりだって思うとき。
あぁ神様…。
訴えることが出来るのは最後はソコだけだ。
神頼み。
「神様~!ワタシの膝を作ってくれはったんやったら!正しい使い方をちゃ~んと教えてくれんとあかんのんちゃうかーーーーーっ!
ワタシかてなー作ったもんにはちゃんとマニュアル書くぞー!!」
ぷぷっ。
神様が吹き出すのが聞こえた気がした。