大寒の梅花
暮れにいただいた盆栽の梅が、
大寒に入って満開となりました。
道元(どうげん)さまの師である、
中国、天童山(てんどうざん)の
如浄(にょじょう)禅師さまはいわれました。
「お釈迦さまが、目を失ってしまったとき、
雪の中に一枝の梅の花が咲くのを見た。
今、いたるところ、イバラであるけれども、
天童山には、
春の風が吹きわたっている」と。
これを、道元さまは、
「こころの目をもって、
雪の中に、真っ白な梅の花を見たならば
この世界は、雪であり、花であり、春である。
すべてが、さとりの世界である」
といわれます。
当山の庭の梅は、
まだまだ深い雪の中です。
札幌の梅は、5月に桜と一緒に咲きます。
観音像
先日、お檀家さまから、
観音様の仏像をご奉納いただきました。
なんでも、
むかし広島の海から揚がったものだそうです。
外国から、船に乗ってきたのでしょうか
さて、飛鳥時代には、
止利(とり)一族が、
中国・南梁(なんりょう)から渡来し、
仏像制作にかかわりました。
もともと、馬の鞍を造っていたという、
金工・鋳造・革工の技術を、
仏像作りに生かしたといわれています。
代表的なものは、
奈良 法隆寺さまの
釈迦三尊さま。
大般若
今日は、白石区の大昌寺さま。
昨年、大昌寺さまでは、
大仏さまが完成されました。
奈良薬師寺さまの、薬師如来さまの
ご分身です。
高さ18メートル。青銅製です。
北海道では、初めての大仏さまです。
大きくて、立派です
品格
今年の干支
円山動物園の虎。
やはり、アジアの王者、風格があります
さて、人には品格というものがあります。
仏教は、これを9つに分けます。
上品、中品、下品(じょうぼん・ちゅうぼん・げぼん)。
さらに、それぞれに、
上生、中生、下生(じょうしょう・ちゅうしょう・げしょう)
があります。
たとえば、上品・上生は、最上で、
仏さまに一番近い位です。
最下位は、下品・下生で、
仏さまから一番遠い位ということになります。
ちなみに、現代でも上品(じょうひん)な方、
下品(げひん)な行い、などと使われます。
さて、みなさまはどの辺の位に、
位置しておられますか?
やはり、上品(じょうぼん)を目指したいですね!
大般若
玄奘三蔵さまは、般若経600巻を
翻訳され、その百日のちに、おかくれになりました。
西暦664年のことです。
時はすぎ、昭和17年、
日本の高森部隊が、南京の丘から
玄奘さまの頂骨(ちょうこつ)を発見しました。
頂骨とは、頭の骨です。
頂骨は、南京政府から、日本の岩槻市にある、
慈恩寺さまに分増されます。
さらに、慈恩寺さまから、
薬師寺さまに分骨され、
薬師寺さまに「玄奘三蔵院伽藍」が完成いたしました。
お堂の中に、玄奘三蔵法師さまが
お祀りされています。
今日は、西区の養福寺さまです。
副住職の河村さまです。
« 前ページ | 次ページ » |