三色オートバイ - Multi 1000 MHR -

RD/WH/GRのMulti 1000s F1仕様⇒MHR風との日々をつづる趣味のBlogです。

北海道!

2007年08月30日 | カメラ!カメラ!カメラ!
お盆休みは、北海道へ。
お嫁様ファミリーとの旅行なので、飛行機+レンタカーの旅でした。
別ルート、各地点集合でぼくだけバイク旅という案もあったのですが
ドライバーが義兄1人では大変なのでぼくもレンタカー組に編入。
スナップオン・フルセットの恩義は運転でお返ししますです。
その後コケたので、結果としてこのプランで組んでおいてよかったのかな?




乗客満載のBoeing777-300も、素人目にはけっこうなバンク角を取って旋回します。
でっかい図体でまっすぐ飛んで降りるだけというイメージの旅客機だけど、
新世代のフライ・バイ・ワイヤ機は想像を絶する運動性を秘めています。
以前、エアショーで見たエアバスの4発機は、空荷なのをいいことに地上の観客が
逃げ出すくらいの暴れっぷりを見せていました。超低空で巨体が暴れる様は、
翼竜ってこんなだったんだろうな、と思わせる迫力がありました。






飛行機に乗れば、雨雲上等です。オートバイ乗りにはうらやましい限り。
海の上に暗い灰色の雨を垂らしている雨雲もすぐに眼下に消え去って気分爽快。
写真を撮る人なら飛行機は絶対窓際です。素人が空撮できるのなんて、こんな
機会しかありません。
ずーっと窓に張り付いてたら、きれいな碧の火山湖が見えました。
蔵王、磐梯吾妻スカイラインのお釜だと思う。こんな景観が突然現れると、
地上ルートでこれからお釜を見に行きます、という時よりもずっとどきどきします。
何だろう、あれっ、て。



愛用のPowershot G7は小さいので飛行機の小さな窓とも相性ぴったり。
気になるものを見つけたらそこそこのズームで拡大もできます。
しかし、北海道の景色には広角側が不足気味。
で、この旅にはD200に父上から借りたNikon AF-S 12-24mm F4という
超広角レンズを付けていきました。上陸後はずーっとこのレンズを
付けっぱなし。
このレンズで撮った青森の先端、大間岬。

ここを越えると、いよいよ北海道です。





義姉いわく”世界三大がっかり”の一つ、札幌時計台。
大都会札幌の中心部にあるので、まわりはビルだらけ。
工夫して撮ったこの写真にも、中央と右下に写ってますね。
ぼくは世界三大がっかりというフレーズに大うけして、満足でした。




この日は札幌市内泊で北海道らしい大自然は味わえませんでした。
が、そこは北海道。義兄夫婦の粋な計らいでため息の出るような夕焼けを
見ることができました。
北海道では数年ぶりという記録的な暑さでしたが、そのおかげでこんな
光景を目にすることができたのならOKです。後焼けまでばっちり。
札幌市郊外のモエレ沼公園にて。





ここの夕焼けレストランで食べた真狩(まっかり:ニセコの近く)産の
メークインは、この旅でNo.1のうまさでしたよ。

新型の登場

2007年08月23日 | カメラ!カメラ!カメラ!
今週はCanonとNikonが相次いで新型デジタルカメラの発表を行ったので、
すごく浮かれた1週間を過ごした。自分には関係ないトップレンジ
のモデルでも、これだけの勢いを見せられるとつられて軽い躁状態に。
オートバイで言うと80年代後半、毎月新型が発表されて年中お祭り的
新型飽和状態になっていた時の勢いによく似ている。


Canonではぼくが使っているPowershot G7の新型、G9が発表になった。
G8が欠番になった理由は、なんだろう?G4も欠番なんだけど、よく
わからない。
とても気に入っているカメラなのでころころ買い換えようとは思わない
けど、RAW記録に対応したのはすこしうらやましい。
これでほぼ完全無欠のハイエンド・コンパクトカメラのできあがり。


NikonからはCanonの35mmフルサイズ・センサーのプロ用・中級機に真っ向
勝負をかけるD3とD300が発表された。
このニュースは、すごい。Nikonファンなら、震える。
いままでのNikonに無くて、皆が待ち望んでいたものがずばり出てきたこの震え。
「やっぱいいわ、Nikon。」という共感できないCMコピーがあったけど。
ほんとにいいよねぇ、Nikon。

D200が重たいので軽いのを買いなおそうと思っていたけど、これはD80に
ゴミ落としとライブビューを搭載したD90がさらに半年後に出そうな流れだ。
きっと来る。
あ、でもそれじゃ来年の夏だ。
うーーーん、そんなに待てないよ。


発表されたニュースを読み進むうちに自然と鼻息が荒くなるような、この勢い。
オートバイにもこんな風にファンを夢中にさせる新技術の投入があるといいなぁ。

修理のはじまり

2007年08月19日 | バイク
今日、ようやくオートバイを修理に出すことができました。
お店のお盆休みとぼくのお盆、少しずつずれていたため転倒から2週間が
経っていました。



エンジンはかかるもののフロントブレーキが効かず、左ステップバーが
ぐらぐらしているので念のためお店にピックアップをお願いしました。
来てくれたのはちょうど転倒の前週にオイル交換と各部の注油をしてくれた
若手のお兄さん。せっかく手入れしてくれたのに、ごめんなさい。



転倒状況とおおまかな破損状況の説明をして、ハイエースに搭載。
後ろから押したけど、さすがに手慣れた人は軽々と上げるなぁ。
あっけないくらい静かに収まった。お見事。

今日のところは預けるところまでなので、修理見積や期間は未定です。
車輌保険を使うとなると保険会社さんとの調整が済むまで修理や部品発注に
着手できないこと、メーター&ステーは在庫がない(たぶん)ため入荷待ちに
なることからけっこう時間がかかりそう。3ヶ月±1というところです。
順調にいって、復帰は11月末。

うーーーん、遠いなぁ(>_<)

200kgの帰還

2007年08月12日 | バイク
朝8時、レンタカー屋さん。
隣でビッツを借りているのは海に行くと思しき女の子3人組。夏休みムード満点。
こちらはハイエースで那須まで。先週置いてきたオートバイを引き上げに行くのだ。
受け取ったハイエースは新型の200系。あたりだ。

ハイエースはとても運転しやすい。
大きな箱の角に座るので、狭い曲がり角でも見切りがいい。視点が高いので見通しが利き、
新型だけあって大箱なのにエアコンもよく効く。使いやすい、とても優れた道具だ。

だが、ハイエースだけではピックアップはできない。オートバイを車に積むには人手と道具が
要るのだ。
幸いにもこの問題は一時に解決することができた。DTWで一緒のドゥカ仲間、まーちさんが
一通りの道具を借してくれ、さらに那須まで積み下ろしにつきあってくれたのだ。まーちさんは
サーキットで手を怪我して直りきっていない状態なのに、ありがたい申し出。
一人で200kgを上げるのは正直自信がなかったので、とても助かる。

東北道を制限速度でのんびり走るハイエース。14年前の夏もこうして諏訪湖まで預けた
オートバイを取りに行った。あのときマツダ・ボンゴのハンドルを握り、事故車の積載を手伝って
くれたのはモトクロスをやっていた長兄だった。あのころの倍近い年になって、また同じ
ことをしている。
車中はまーちさんとバイク談義。

12時半にJAF那須事務所へ到着。
ちょうど先週お世話になった方が勤務に入っていたのでお礼。お土産は浮き彫りの雷神様が
かっこいい雷おこし缶。




右からはほとんどダメージの見えないドカオだが、左はひどい有り様。大切にしなくてごめん。
メーターとメーターステーが壊れ、破断したフロントフェンダーの巻き添えで左ブレーキホース
バンジョーが破断したため自走できない。



てきぱき積載準備を整えるまーちさん。右がオートバイが通るレール、左が人間用渡し板。
すべてまーちさんが貸してくれました。
ぐらぐらで、車内高的にもつらそうなアッパーカウルとミラーを外し、手をけがしそうな
各破片を外してオートバイをレール前へ。せーの、で二人がかりで押し上げて…



2回目でなんとか押し上げました。1回目はぼくが途中でくじけました。



まーちさん所有のアストロ製フロント・チョックは突っ込むだけでオートバイが自立する
優れもの。せまい車内で一息つける余裕があるかないかは大きな違いです。
これにタイダウンで軽くテンションをかければ移送も不安がありません。



積載終了!
ブレーキがかけられないので降ろすのはもっと大変なんだけど、まずは一仕事終えた。
大汗かいてくるまに乗り込み、目指すは宇都宮。せっかく来たから餃子を食べて帰るのだ。
ルームミラーを見ると、いっぱいにドカオのひょうきんな顔が映っている。
…ごめんな。





下道をとことこと走り、以前住んでいたというまーちさんの案内で宇都宮へ。餃子屋さんだらけ。


 (中国のなんちゃってディズニーリゾート?)


 (…なにを食わされるんだろう)

あやしげな店をパスし、やってきたのは宇都宮餃子の王道「みんみん」。
焼餃子・揚餃子・水餃子・ご飯・ビールの5点以外にメニューはない、ストレイト餃子ストア。







う・ま・いですねー。(所ジョージ風)お土産に買って帰ろう。




さて、帰ろう。今日も栃木は午後から夕立に見舞われた。
くるまだとひょいと肩をすくめてワイパーONだ。楽だね。
でも、それだけだね。
まーちさんと、なんでオートバイに乗るのか話をしながら帰る。
東北道は詰まっているけど渋滞なし、外環はずーーーっと渋滞。
ぼくの家に着いたのは真っ暗になった夜8時。

レールをセットし、ブレーキで制動できない200kgを脂汗を流しながら降ろした。
ブレーキの代わりに、まーちさんが膝でリヤタイヤを押さえるという機転を利かせて
くれてました。サーキット走行で疲れたあと、一人でこれをやっている人たちは、すごいね。
ようやくドカオが定位置に還ってきた。
たった360kmを12時間かけて。


破損したカウル類を家に投げ込んでまーちさん宅に向かい、レールほかをお返しする。
1日たっぷり走ってくれたハイエースを満タンにしてあげて、返したその足でまーちさん
おすすめのラーメン屋さんへ。



1日ありがとうございましたと祝杯(?)を挙げてラーメンを食べる。ビールがうまい。うまい。
シンプルなスープと玉子麺の味わい深いラーメン。生きている幸せを噛み締めるような夕食。
真剣にもう一杯食べようかと思うくらいうまかった。

長い1日を終え、湧き出てくるのは感謝の念。まーちさん、汗だくの1日につきあってくださり
ほんとにほんとにありがとうございました。

転倒する

2007年08月11日 | バイク
大きく傾いた車体の軸線から体が離れ、取り返しがつかない状態で想うことは、
小さな子供がおねしょしたときの想いに重なる。

ああ、自分はいまやってはいけないことをしているのだ…。

わかっていても、もうどうしようもないのだ…。

次の瞬間体は路面をすべっている。やや後ろに自分が乗っていたオートバイの気配を
感じ、後ろから潰されないかと滑りながら上半身を起こす。
右横にオレンジ色の火花を引きずりながら滑っていくオートバイを確かめ、200kgの
鉄塊に潰されないことに安堵する。水溜りのような路面でなかなか体は止まってくれず、
前に突き出した掌が水しぶきを上げているのが見える。
停まる。

車線上から路側帯へ出る。その足元からもうもうと立ち上る水蒸気とエンジンの唸り。
半ば路肩の土手に落ちたオートバイのキルスイッチを切ってエンジンを止める。
後ろにいた仲間の2台が相次いで止まり、転倒に巻き込まずに済んだことに安心する。
無事な2台のエンジン音。降り続く雨。








近くの民家のご主人が警察に、同行の仲間の一人がJAF、殿を務めるもう一人が
気づかずに先へ進んだ4台へ、ぼくは保険会社へそれぞれ連絡を入れる。
時刻は16時ごろ。場所は福島・栃木県境近くの山中。JAFのレッカー到着予想は
18時半以降とのこと。
40分後に警察が調書を取りに到着、同じころ先へ進んだ4台が戻ってきた。
4台は雨の中20km近くも戻ってきてくれた。
転倒開始場所におおよその目安をつけ、巻尺で地点確認。路肩に落ちたままで
車体の状態を確認し、その後6人がかりで路上へ押し上げる。
調書を取った警察が帰ると、関東南部の仲間は最寄の高速から家路をいそぐためここで解散。
道を把握している幹事さんと副幹事さんは暗くなっても大丈夫だから、とJAF到着まで
残ってくれることに。
お二人の悲痛な表情に、この人たちにこんな顔をさせてはいけないなと胸がいたむ。


18時半過ぎ、レッカー到着。
暗くなってお互い見分けがつかないため、路肩に立って幹事さんと手を振らなければ
通り過ぎるところだった。




四輪用ローダーの大きな荷台にオートバイを押し上げ、タイダウンで固定。
濁ったオレンジ色の夕暮れ空にそびえるローダーの荷台と点滅するウィンカー、
シルエットになって沈黙するドゥカティ。
ここから一番近い宇都宮のドゥカティストアまで約80km、購入店東京ウエストまでは
約200km。時間を考えると宇都宮までの搬送も難しいため(この日は集中豪雨の
事故が続出し、JAFは出動しっぱなしだった)困っていると、見かねてJAFの事務所で
預かってもいいとの提案が出た。後日取りに来ることを約束して、35km先のJAFまで
ローダーに同乗。
事務所でJAF入会とあわせて料金を支払い、最小限の手荷物をまとめてタクシーに
乗ったのが20時半。那須塩原駅から新幹線に乗ったのが21時過ぎ。


新幹線の真っ暗な窓外をながめながら、転倒の原因をぼんやりと思い起こす。

 寝不足:熱帯夜でこまぎれ睡眠になり、寝不足だった自覚がある。
 油断:  2年半、2万km近く乗ってリッターバイクに慣れたと慢心していた。
 雨:   転倒時は小止みになっていたが、直前までの雷雨で路面コンディションは
       回復していなかった。

後輪が左右に大きく振れる間、立て直そうというより、なんでこんな直線で尻が暴れるんだ?
と呆然としている間に振り落とされてしまった。上手下手以前の問題。
山深い国道とはいえ、同行者・歩行者・対向車のいずれも巻き込まなかったのは
不幸の底に残った一片の幸い。
よく滑る路面のおかげで擦り傷一つ負っていないのは皮肉だけど、けがをしていたら
こんなにのんびりと文章を書いてはいられないはずだ。
もちろん、帰宅してからお嫁様にたっぷり怒られました。直っても遠乗り禁止だって。

先週、8月5日の出来事。

えびやうな重、美味でぱりぱり

2007年08月11日 | バイク
ぼくは独りぼっちはいやだけど、一人になれないのもやだっというわがまま者なので
ソロツーとマスツーとをうまくバランスさせてオートバイライフを楽しんでいる。
マスツーに参加するのはDucati-netのツーリングだ。
決めているわけではないんだけど、日程やルートの嗜好がぴったりなのでたいていは
同じ幹事さんの企画に顔を出している。
面倒見がよいため人気があり、いつも20台前後の大所帯になるのだけど、たまには
気楽に役割フリーで出かけようとの誘いで会津若松へ行ってきた。

関越本庄児玉ICから市街地をがまん走りして赤城山方面へ北上。東側の草木ダムで
休憩。このダム前後のワィンディングは流してもペースを上げても楽しい。





草木ダムからは国道212号をどんどん北上し、日光・会津田島を経て会津若松へ。
ヘルメットの中が「ぐもぉ~っ」という擬音でいっぱいになるくらい暑かったけど、
雨や所用で1ヶ月ぶりのオートバイなのでなんだって嬉しい。

粋なおじちゃんの計らいで、会津若松中心街の一般無料駐車場(素晴らしか!)の
木陰にオートバイを駐車すると、その向かいが目当ての店「えびや」だ。



会津若松の名産がうなぎというわけでもないので駐車場のおじさんも首をかしげていたが、
この店のうなぎはうまいという評判。さらにD-netで

 裏メニューでうなぎの二段重ねが可能

と聞いているのでやらないわけにはいかない。のり弁でのり二段じゃないよ。鰻だよ。
この裏メニューはお店では”サンド”と言われている。豆知識だよーっ。

 どんどーーーん



見た目は普通のうな重ですが、ちゃーんと二段になってます。
うなぎは炭火で焼くため皮がぱりぱり、とても食べ応えがあります。
ご飯は普通の量なので、「…なんかご飯少ないよね?」と思ってしまいますが、
違います。うなぎが多いんです。

しーかーも、このうなぎは二段目に入っても全く食べあきません。
最後の一切れまで皮ぱりぱりのまま。
うまい。もぐもぐ、うまい。あまりのうまさにですます調になったまま
もくもくと食べる。
みんなも同じようにもくもくと感じ入っている。
おいしいものに集中しているこの状態を、カニ状態という。


 (もくもくともぐもぐ中)


 (食べ終わると、仰け反る。うー。)

お腹いっぱいです。遠くまできて、評判どおりのおいしさに満足感もいっぱいです。

しかーし。
この日の天候は晴れ→雨。すでに南方の山々は稜線が雨に煙っている。
雨はきらいだ。いままでトラブルというトラブルは全て雨が絡んでいる。
降られたくないなぁ。

そんな願いを無慈悲にふみにじり、雨雲は頭上へやってきた。
先頭を行く元ラリードライバーの判断で二度、三度と軒先へ入って雨宿り。
三度目の雨宿りで雷雨をやりすごした後、10数年ぶりの感覚を再度味わうことに
なりました。

長くなるので、次回へ。(つづく)