三色オートバイ - Multi 1000 MHR -

RD/WH/GRのMulti 1000s F1仕様⇒MHR風との日々をつづる趣味のBlogです。

‐ ニコニコマークの1日 ‐ 

2009年05月16日 | バイク
朝。ムルティを出して磨きます。虫を拭き終わったらサイドカバーを外して、
おそるおそるテスターをバッテリーに当てます。
 「13V」
正常値です。ふつうなら喜ぶところです。だけど、今日はそうもいきません。
バッテリーが正常だということは、ほかのところがおかしいということになるからです。
ほかのところって?

HIDです。

初代ドカオに付けたHIDを、2代目(名前はない)に移植して約4年。
先週のツーリングの帰り道に切れてしまいました。
パワーONで一瞬ちらっと光ってすぐに消え、あとは消えたまま。何度やっても同じです。
気がついたのは日が暮れてから。途中でハイビームにガムテープという古典技を試しましたが、
どうにも走りずらくて困りました。ライトが暗いので、直前で対向車に右折をかまされるし。

バッテリーがOKということは、HIDの構成品、バルブ・イグナイタ・バラストのどれかが
アウトということになります。起動時には超高電圧が来るところだし、確実にチェックするには
1つ1つ順番に新品と換えてみるしかありません。素人にはお手上げ。
素直に白旗を挙げて、DTWへ駆け込みました。

メカさんに預けて、順番に試してもらったところ、バルブで当たりがきました。
バルブ単体のスペア在庫はなかったのですが、お店のご好意でKITからバルブだけ取り出して
交換してくれました。前と同じH7、6000kのバルブ、¥11,000.-。

預ける覚悟で行ったのが1日ですぐに直った嬉しさ+交換した後の安心感は、
何ものにも替えられないものがありました。



修理が終わるのを待っている間、新型Monsterを試させてもらいました。
696+、1100Sの順に2台とも乗りました。
感想は・・・

「これ、楽しい!」

特に696が。とにかくエンジンが元気で、音も1100よりいい。
70kmから上のスピードの乗りは1100ですが、そこまでは696の方が元気良く感じます。
街乗り+峠なら1100より696が楽しいと思いました。
両足べったり、とても軽いAPTCクラッチのおかげでシフトダウンもスムーズに決まる。
あとはトップケースさえ付けば・・・と、思わず考えてしまいました。
(現状ではトップケースのオプションはないようです)

新型Monsterのあとに乗ったムルティは、ちょっとびっくりするくらい重さを感じてしまいました。
でも、ニーグリップするとこはムルティの方がずっと細いぞー。



さて、もう一つ。DTWの帰り、PC-DEPOTに行って買ってきてしまった。



銀色のNuvi250plusの下にある、黒っぽい同型機。
250plusの後継機、205です。
250plusに不満はないけど、使ってみると「ここがこうだったらなぁ」という点は出てきます。
そこを見事に埋めて出てきた205が、早くも¥24,700.-とネットショップよりも安く売っていたので
珍しく即買いしてしまいました。

帰り路、交番前を通過中に、お巡りさんが「おお、いいバイクだな」と言いたげな笑顔で見送ってくれました。
MHRカラーのドゥカティは、どこでもおじさんウケがいいバイクです。


こうして、ニコニコマークが並び、なかなかいい1日でした。
nuvi205については、また別の記事にする予定ですので、今日はここまで。


【5月17日追記】
こうしてnuviがだぶってしまったので、お気に入りポイントの移植が終わったらnuvi250plusを手放します。
ヤフオクに出すよりも知っている人に譲りたいので、興味のある方はメールなどでご連絡ください。
当然のことですが、オークション価格よりも安くお譲りします。

山中湖・パノラマ台へ

2009年05月09日 | バイク
暖かくなると、道の駅道志のバイクエリアはいっぱいになる。
今年は冬の凍結期間も短かったのに、やっぱり春・初夏の日差しが
バイクに乗りたい気分にさせるんだろう。
かくいう自分も、その中の一人。







遅く起きた日も、ここなら気軽に来ることができる。
今日は高速を使う気分ではなかったので、国道20号をトコトコ。
しかし、大垂水への登り始めでいきなりバイクとクルマの事故現場に
行き会ってしまい、しばらく救急・警察の手配、事故処理に付き合うことに
なってしまった。ライダーが軽傷だったのが救いだけど、気分はげんなり。

よほど帰ろうかと思ったけど、気を取り直して来てよかった。
今日の富士山はなかなか男前だ。



(UVが霞みを生むそうで、UVフィルタを使うと少し遠景の山がひきしまるらしい)






(この2枚は、露出補正なしだったのでやや暗くなった)





ここらへんでは、山肌にぽつぽつと薄いピンクのもやが散っている。
八重桜が残っているのだが、花の盛りに見てみたいものだ。


お気に入りのパノラマ台を堪能したので、少し下る。
西へ進んで精進湖からの富士を眺めるか、とも思ったけれど、朝の一件で
遅くなっていたので(寝坊した時点でじゅうぶん遅いんだけど・・・)、
河口湖までの混雑を避けて山中湖北岸へ。ここも、けっこう好き。







一眼レフのライブ・ビューって初めて使ったけど、難しいです、これ。
シャッター押してからすぐにシャッター下りないし、構え方のくせか、
水平に撮っているつもりでも傾いてしまいます。
きみ、傾きは道具のせいではないよ、なんて声が雲の上から聞こえて
きそうですが、とりあえずそういうことにしておいて。





のんびり写真を撮っているうちにお腹がすいてきたので、ぐるっと
湖をまわりこんで南岸の空いたベンチで昼ごはんにする。
持ってきた、お気に入りのパンと水、食後にコーヒー。
暖かい日差し、光る湖面。休日の午後。

国道の旧車会よ、はやく通り過ぎてくれ。









このコーヒー、ニカラグアの豆だそうだけど、美味しい。
ダブルウォールのマグは、フタをするといつまでも熱いコーヒーが楽しめて、よい。
野外でお茶をするときには、絶対的におすすめの一品だ。
これはスノーピークのだけど、いろんなメーカーが似たようなのを出しているので、
ハンドルの持ち具合やカップのふちが気に入ったものを買うといい。


朝方はマイナスまで落ち込んでいたメンタルも、Lツインとカメラとお気に入りの
場所で飲むコーヒーの連携で、なんとかやや上まで持ち直したところで、今日は
おひらき。帰りものんびり道志みち、国道20号と下道をトコトコ。
家に帰って明るいうちからビールをぐびぐび。


なんだか小さいけど、これがわたしのしあわせな一日。

バーチー

2009年05月06日 | バイク


ざざーん。ざざーん。

海は、いいなあ。
フェリーの2階デッキから晴れた空と海を見渡すのは、最高に気分がいい。

今日は、3月終わりの3連休中日。横須賀から浜金谷へ渡るフェリーの上にいます。

ああ、そうです。おれはウソをつきました。こないだの雪の志賀草津ツーリングで
「1年のはじまりを告げる」とか書きましたが、ほんとはこれが最初でした。
反省の意を表して、今日はここから全部ですます調で行きます。
今日は、千葉に行くのです。バーチーくーいーです。









東京湾フェリーではいっつもデッキで空と海を眺めています。
中に入るなんて、もったいない。
ずーっと気の向くまま写真を撮り続けて、お腹一杯になったころ、浜金谷へ到着します。
ここでサイドスラスタを使って回頭するのも、好きです。



天気いいし、どこ行こうか?などと話してるんでしょうか。楽しそうな若者グループに
囲まれて、おやじも船を下ります。千葉上陸ジャー。



まだ花粉がおさまらず、マスクをしている怖い人が私です。

あれ?なぜ私が写っているのでしょう?

本日は兄とひさしぶりの兄弟ツーリングで、浜金谷で待ち合わせだったのです。
先についていた兄が、携帯で撮ってくれました。うれしい1枚です。



右が兄のムルティです。一見すると同じ赤ムルティですが、要所要所でぼくのムルティとは
異なるパーツが選ばれています。カーボンパーツは、ぼくのS型よりたくさんついています・・・。
ちなみに、両者ともGARMIN▲のGPSを装備して迷子知らずです。

さて、今日は晴れてるけどけっこう寒いので、肩慣らしに海岸線をちょっと走って
早めにお昼を食べに行きます。



兄の記憶を頼りに行った先は、布良の「冨すし」。
やたら声がでっかくてからみづらいギャグを飛ばすおじいちゃんと、「オリンピックにぎり」など
内容が想像困難なお品書きに腰が引けますが、とても旨い鮨をいただくことができます。

 千葉県館山市布良300-6
 TEL: 0470-28-1654
 11:30~21:00(L.O.20:30)
 定休日:火曜日(祝日の場合は営業)、国道410号と県道252号にはさまれた、住宅街の中にあります。
 座標 N 34°55.142'
     E139°49.598'



なめろう





地物鮨。値段は張るけれど、出てくる鮨のグレードはそれ以上に高いものでした。


ふう、お腹一杯です。

じつは今朝、ひさびさのルートに下りるインターを間違えて、東名横浜町田を通り過ぎて
厚木まで渋滞につきあったりしたため、この時点でけっこういい時間になっていました。
なので、あまり走りをがっつかず、観光モードで菜の花を探しに行くことにしました。



灯台の階段は、意外ときつかった。うんどーぶそくです。







その後、怪しくなってきた空模様となかなかあがらない気温にてらして、本日は
早上がりしよう、と内陸に入っていくことにしました。進むのは、バイクには
いい道だと聞く、県道88号線です。

うわさにたがわず、交通量の少ないハイスピードワィンディングでした。
県道34号を越えて北側に入ると、がらっと替わってタイトな細い山道になります。
今回はそこまでいかずに、ぼくが道を間違えて海側へ曲がってしまったのですが、
次回は全線を走破したいと思う快走ルートでした。




おとなの社会科見学Ⅱ -首都圏外郭放水路-

2009年05月02日 | カメラ!カメラ!カメラ!
社会科見学ふたたび。
今回は、前回の航空機整備工場とはうってかわって土木系、地下水槽の見学会。

しばらく前からの地下ブームで有名になった、「東京の地下にあるパルテノン神殿みたいな巨大空間」。
いいかげんな都市伝説みたいだけど、東京の地下、というところを除いては事実その通り。
埼玉南東部の水害多発地域を洪水から守るための、いたってまじめな施設だ。



埼玉県春日部市。江戸川の土手沿いにある龍Q館という広報館が見学の始まり。
前庭には、地下を掘り抜いたシールドマシンを廃材利用した大きな時計がある。
長針がへにゃっとなって止まっているけど、まぁ気にしないで。



見学ツアーは、座学講習から始まる。
この設備は、川の支流にはさまれた盆地の水害を抑えるため、たまる水を
江戸川へ移送するために作られたのだそうだ。
地上に通すには用地買収で費用と、なにより時間がかかるため、国道16号の
地下に長大なトンネルを掘って内陸から江戸川まで通すという、ダイナミックな
計画が採用されたのだとか。

放水路の設備は、

 [溢れる水を取り込む縦孔]-[地下のトンネル水路]-[放水口前の調圧水槽]

から成るのだけど、このうち見ることが出来るのは最後の調圧水槽だけ。
縦孔とトンネルは、座学の合間にパネルを見て、見た気分になろう。

 縦孔。見たいよなぁ、これも。



トンネル水路。脱出は不可能な感じがする。



ガス・タービン!・・・の模型。航空機用エンジンの転用型で、これを使って
インペラを回し、水路内の水を排出するんだそうだ。パワフル~。



説明のお姉さんが上手なので、ちゃんと勉強できた。いよいよこの後、わくわく
地下水槽見学タイムがやってくる。

地下には、階段を下りていく。当たり前だが機械式エレベータなんてものはない。
深さの割には、階段が短くて拍子抜け。



どどーん。パルテノーン。





この柱、ちゃんと機能上の要求があってこのように並んでいる。
押し寄せる濁流の勢いを削ぐこと、水による浮力で水槽が押し上げられて
しまわないよう、天井と床をがっちり結合しておくこと、だそうだ。

重なり合う柱の向こうへ行ってしまうと行方不明者を探すのが一苦労、という
ブラックな理由から、見学者の立ち入りは手前の黄色いテープまでとなっている。



見学ゾーンの頭上に、光の差し込む場所がある。内部に堆積した泥をかきだす
重機を入れる際の搬入口だそうだ。



柱エリアの反対側は、調圧水槽直近の最終縦孔がある。
手前のイスみたいなのは、作業用車輌の転落防止くるま止め。





ぎりぎりまで寄って床面から撮っても、残念ながら円い空は見えない。
こんな撮り方をする時にも、D90+16-85mmVRの組み合わせは
とっても便利だ。エライ。そして、それを選んだおれはもっとエライ。





地下でのフリータイムは15分ほどで終了~。
やや短い? いいえ、動く場所もないのでこのくらいがちょうどいいや。
どーしても、こころゆくまで地下に留まりたい地下マニアックスやカメラおやじには、
年に一度、秋口に終日一般開放する日がひっそりと設けられているのだそうだ。

ただし、広報館の売店の(?)おばちゃんいわく、ここはあくまで放水が主たる任務で、
広報にはそれほど熱心ではないらしい。なので一般開放日を狙う人は、熱心に
公式ホームページや官報なんかをチェックするとよい。らしい。



広報館の階段の吹き抜けには、縦孔を掘った地層が柱のように展示されている。
この柱、どうやって切り出したんだろう。



地上に戻って、うららかな春の日差しにほっと一息。
ちょうどこの中央に見える柵のところが放水口だ。

さぞかし、放水するとすごいありさまになるんだろうと思いきゃ、そうでもないらしい。
江戸川の流量のキャパシティに較べたら、人間が造ったこの巨大地下設備から排出される
水の量なんて誤差の範囲なんだそうだ。
江戸川って、でっかいんだなー。


この見学会、1日3回、平日のみだけど無料で参加できる。
以前は地下ブームのあおりで数ヶ月先まで予約でいっぱいだったのだけど、
4月から新システムになって1ヶ月以上先の予約はできないようになった。
また、いちど3月末で見学会を打ち切って、4月から再開したばかりのため、
以前に比べるとまだけっこう空きがある。

興味が湧いてきたら、下の公式サイトで予約してね。

-首都圏外郭放水路-

いつもの場所へ

2009年05月01日 | バイク
毎年、この時期に欠かさず通っているところがある。
一度行くと満足してしまうぼくには珍しく、何度も飽きずに通っている。
それは、志賀草津高原道路の雪の回廊。
ちょうどGWに合わせて回廊が通行解禁になるので、込み合う日を避けてはここへ行く。
ぼくにとっては、その年のツーリングシーズンの幕開けを告げる儀式みたいなものだ。
今年も1週間ほど前に通れるようになったと聞いて、いても立ってもいられずバイクで草津へ向かった。

ところで、ひさびさにバイクで高速乗ったんだけど、生身で100km/h出すのってこわいね。


今年は暖冬で、雪が少なかったらしい。
先週末には一度雪が降ったと聞いたのですこし期待していたのだけれど、草津から登って行く道路わきの山肌は、
すっかり地肌をさらして春山のそれだ。

ううーん。だいじょうぶかなぁ。







それでも、いちばんの見せ場のS字コーナーには高く雪が積もっていた。
ここ以外はほとんど雪が解けてしまっていたけれど、あるべき場所に雪の壁があれば、それでオーケイ。
コーナーに流れている雪解け水も少ないので、走りやすくて助かる。







このS字を抜けて、ヘアピンを2つ折り返すと長いストレートがある。
ここから谷側を見るのが、お気に入りだ。







今日の天気はまずまず。ただ、すこし茶色っぽくなった雪を白く飛ばそうとして
+1.0の露出補正をかけたので、空が霞んでしまっている。
この辺にかけては、問答無用の青空に出迎えられた2007年、G7で撮った写真の圧勝。







この場所は、2006年に初代ムルティで通りかかり、悪天候で渋峠から引き返す下りで偶然目にした景色だ。
下り側のガードレール近くへ寄らないと、このきれいなS字曲線は見ることが出来ない。
この場所から見た景色を、その時手にしていた150万画素のデジカメではうまく表現できなかった悔しさが、
その後のデジカメ人生を歩むきっかけになった、なんとも罪作りな場所である。
ちなみに、道具を変えても、そんなに思うように表現できるようになったわけではない。
むしろ、最初に撮った写真を今見ると、そんなに悪くはないんじゃないかと思う。
きっと、最初にこの景色を目にした時の新鮮な驚きを、思い出しながら見るせいだろう。

究極の寒さと闘いながら撮った2007年Ducati-netツーリングも、写真の方はいまひとつ不完全燃焼だった2008年も、
その時のわくわくする感じや悔しかったことなどを一緒に思い返して、いまはどれをとっても大切な1枚になっている。

そう考えると、何度も同じ場所でやり直すより、初めて見る景色を最初のシャッターで逃さず射止める方が大切なのかも。
ツーリング写真は、いつでも一期一会、だ。





今日は夕方までに戻る用事があるので、いさぎよく折り返してまた軽井沢へ下る。
長野へ抜けるのは、また今度。
行きは146号から大津へ出て292号というお気に入りルートを通ったので、帰りは万座スカイライン・鬼押しハイウェイを通る。

万座に入ってすぐの池。しんと静かで、妙に気を引かれた。
寄り道している時間はないのになぁ、と思いながら、いや、だから一期一会なのじゃ、と自分に言い訳してパチリ。





こうして一期一会ツーリングは、なかなか前へ進めないのであった。
寄り道した分は、高速道路で帳尻を合わせることになる。とほほ。