三色オートバイ - Multi 1000 MHR -

RD/WH/GRのMulti 1000s F1仕様⇒MHR風との日々をつづる趣味のBlogです。

上から下へ、下から上へ

2008年07月27日 | バイク
ぽっかりと平日が休みになった。
たくさんある、行きたかったところから神流川を選んだのは前日の夜。
神流川流域にある、地下発電所見学がちょうど空いていたのだ。
夜なので予約はできず。朝、近くまで行ってから電話してみるしかない。
さぁ、久しぶりのツーリングだ。

・・・間に合わなかった。

高速入り口近くの渋滞にはまり、午前のツアーに2分間に合わなかった。
そのまま午後のツアーに参加申し込みをして、近くをぶらぶら。
心配御無用。
ここらへんは何度か走りに来ていて、立ち寄ってみたいところは他にもあるのだ。



スカイブリッジ~♪
かなり長い。けっこう高い。しかし高所恐怖症のはずのぼくは、案外平気だ。
近くでは家族連れの幼児が泣き叫んでいる。子供は本質を見て、感じる。
大人は吊り橋の材質や造りを見る。
大人って、哀しいのよね。








梅雨が明けて、真夏の日差しが降り注ぐ。
この橋のそばには、関東でもNo.1、2らしい鍾乳洞、不二洞がある。
夏の鍾乳洞は涼しいぞ。入って見よう。











初っ端に3層分ぶちぬきの縦孔を昇る、かなり立体感のある鍾乳洞。
ところどころに、こころ魅かれる奇観があって、満足度は高い。
そして鍾乳洞の出口って、いつもほっとして・・・



とんでもない山の中に放り出されるんだよね、たいてい。
ここ、どこ?


汗だくで山の中を下ってきたら、お昼ごはん。
道の駅上野の向かいにある蕎麦屋さんで、山中天丼と蕎麦のセット。



届いてびっくり。天丼、そのサイズ特大なり。これで¥850.-。
パフォーマンス最良だが、てんこもりのきのこの天ぷらは食べきれませんでした。
蕎麦は少しざらっとした舌触りのある好みの風味で、おいしい。


お腹一杯で幸せになったところで、本題の神流川ジオサイト・ツアーに向かいます。
最初に、座学を受ける。写真撮影はOK、ビデオはダメ。
写真もネットや雑誌などの媒体に発表することは、保安上の理由でお控え願いたい。
というわけで、地下空間の光景をたくさん撮って来たけど、ここではお見せできません。



勾配90/1,000という深いトンネルを降り、地下500mの発電所へ。



はい、ここまでです。代わりにツアーステーションにいた、おとり用の鮎をどうぞ。



内部は案外あっさりしています。また地下500mというのは、その上に
乗っかっている山を含めての話なので、実際に地表から500m下に降りる
わけではありません。
それでも、のべ200万人が従事して拓かれた地下の空間には、一見の価値があります。






神流川は、国内でも指折りの清流だそうだ。沢水はきれいに澄んで、いつまで眺めても飽きない。


さて、行きは高速で来たけど、帰りも同じじゃつまらない。
通ったことのない下道をつないで帰ってみよう。

R299は展望はきかないけれど、くねくねと楽しい。
峠をくだって秩父に入ると、しぶいアーチ橋があった。秩父橋。いい橋です。





市街を抜けて、道の駅あしがくぼで一休み。
・・・。向かい側に、山へ分け入る道がある。
ここを行けば、関東平野を遠望する関八州展望台へ行けるようだ。
陽はまだ残っている。せっかくだから、寄ってみようかな。



って、ここ、舗装林道じゃん。崖側にガードレールがなかったり、
かなり細い荒れた舗装で、リッターバイクにはぎりぎりすぎる道。
もはやUターン不可能。迫る落日。行くしかなーい。





あった。ここだ。ここを登って行けば(もちろん徒歩)、展望が・・・



わかってたけど。ガスってるのは。山しか見えません。
とほほ。そして日が沈んでいく。皆さん、知らない山道に夕方から入るのはやめましょう。
いいかげん尾根筋の舗装林道にうんざりして、分岐をR299側へ降ることにした。
南面の山陰に入った瞬間、目の前まっくら、林の中のさらに細い林道が続いていた。
大人はぐっとこらえて山を下る。よくわからないけど、崖・川の方には寄らないようにして
淡々と修行のようにヘアピンをさばいていく。
修行を終えて国道に出た時には、通り過ぎるクルマのライトを背に思わずガッツポーズをしてしまった。

とっぷりくれた夕闇に、下道の誓いを忘れ圏央道に乗ってしまった。
埼玉郊外の街灯りに浮かび上がる、真っ暗な圏央道。初代プレステのクルマのゲームみたいである。
遠回りだけど、関越と違ってがら空きだし、楽勝だなぁ。
もうすぐ中央道との高尾ジャンクションだ。
トンネルを抜けると、T字型の立体ジャンクションが・・・

おお。高い。そして真っ暗。

高尾山中の暗闇に、街灯なしでジャンクションがそそりたつ。
暗順応を考慮しての控えめな照明なのだろうけれど、帯状に照らす誘導灯だけで
進む合流路は、昼間に見てその高さを知っているだけに、かなりこわい。
眼下に流れる赤いテールライトを見ながら、なんか高低差の激しい1日だったな、とふと思った。