三色オートバイ - Multi 1000 MHR -

RD/WH/GRのMulti 1000s F1仕様⇒MHR風との日々をつづる趣味のBlogです。

晴れ、頭の上だけ曇り

2010年11月28日 | バイク
先週MOCのヤビツ・道志ツーリングで乗ってから1週間。
出発前のセルの回りが弱かったのが気になっていた。
バッテリーにテスターを当ててみると12.7V。
ちょっと弱い。
仕方ない。バッテリー充電器に登場してもらおう。
5年前、最初にムルティを買ったとき、値引き交渉代わりにつけてもらったもの。
使うのはバイクに乗ってない証拠みたいな気がして、意地になって使わずにいたのだが、ついにお世話になってしまった。

2時間ほどの補充電で、電圧は13.2Vまで回復した。
セルは元気よくまわり、気分よく走り出す。
行き先は、またも道志道。



お気に入りのパノラマ台に到着。
今日はやりたいことがあって、見晴らしのいいここへ来たのだ。

普段は絞り込んで全体にフォーカスのあった風景写真を撮ることが多いんだけど、
今日はf値の小さなレンズで、背景をぼかした写真にチャレンジ。
ふとした思いつき。



トップケースの中は、レンズポーチとカメラバッグ、三脚でいっぱい。
天気は快晴。
なのに、ここ富士山のそばだけは雲がもくもく湧いていた。





富士山はもちろん隠れてしまって、背景には使えない。
太陽も隠されてなんだか光が足りないけど、絞り開放で撮るにはかえって好都合。
曇りには曇りなりの撮り方で楽しもう。





f2.8くらいのレンズで絞りを開放にし、背景と被写体に距離をあけて撮ると、ピントの合っていない背景がもやもやっとする。
これがボケ。被写体がくっきり浮き出すようになるので、まんぜんと全体にピントが合った状態より、何を見せたいのかはっきりする。
もちろん、背景にピントを合わせれば、被写体のほうがボケる。
面白いけど、やりすぎるとあざとい感じにもなるので、ボケをやわらかく、うるさくなりすぎないように工夫が要る。
今日は練習なので、ほぼ絞り全開で撮ってしまった。



広角、短焦点、ズームと持ってきたレンズをありったけ試しているうちに時間は過ぎ、腹ぺこになった。
情けないけど、昔の重たいf2.8をずっと構えていた手もぷるぷるしてきた。
富士山を覆う大量の雲は、黒さを増しこそすれ、頂が顔を出す気配はない。

今日はこんなものかな。
カメラをトップケースにしまって、ここでUターン。
こないだ行ったオレンジツリーで旨い昼飯を食べるか、行き慣れた道の駅どうしで食べるか。
考えながら走っているうちに、空腹に耐えられなくなって道の駅に吸い込まれてしまった。



今日はポトフではなく、道志クレソンカレー。道志ポーク入り。味、きわめてふつう。
そしていつものなすみそパイ。これを食べないと家に帰れない。




帰り道。道の駅から先は明るい日差しに包まれていた。



もしかして、と期待をこめて振り返ってみても、後ろだけ雲が厚く覆っている。
今日は天気に恵まれなかったらしい。
でも、少し傾いた日差しを浴びて、道志渓谷は色鮮やかだった。





道ばたでカメラを構えていると、後ろからやってきたクルマやバイクが同じように停まり、1枚撮って去っていく。
中に1台、またがったままでカメラを出し、ゆうゆうと去っていったセロー250。
自由自在、を体現したような風情が印象的で、いいなと思ってしまった。

もっとも自分で乗ったら、セローにも大箱で一眼レフを載せてしまうんだろうな。






さて、そろそろ帰ろう。さっきから追い越されてばかりだ。
ここからは、ちょっと、ペースを上げていこう。